天神社 滋賀県草津市木川町 旧・村社
現在の祭神 豊斟渟尊・天市々魂命・天興豊魂命・天若御子神
本地 毘沙門天

「草津市史」第1巻

平安後期の美術[LINK]

 木川町西遊寺の毘沙門天立像は、前記の薬師如来坐像を祀る薬師堂も客仏として安置されてる。 毘沙門天は独尊像として造像される場合と、四天王の多聞天として造像される二様があるが、いずれも北方を守護する護法像である。 この像は本来木川町の天神社に安置されていたとされるから、独尊像としての毘沙門天で、天神社の本地仏であった。

「かみとほとけのかたち: 湖南地方を中心とした神像と本地仏の世界 企画展」

毘沙門天立像 一躯

  草津市 西遊寺
  木造 像高102.8
  平安時代(十二世紀)

 草津市木川町にある薬師堂(江戸時代には「毘沙門堂」と呼ばれた)は、中央に鎌倉時代の木造薬師如来坐像(重文)、その左に本像が安置され、右にも未指定の毘沙門天立像と二躯の毘沙門天を祀っている。 うち一体が神仏分離の行われるまで木川天神社に安置されていたといい、天神社の本地仏であった。