東照宮 茨城県水戸市宮町2丁目 旧・県社
現在の祭神 徳川家康
[配祀] 徳川頼房
本地 薬師如来

「新編常陸国誌」第四巻(都邑)

東照宮[LINK]

〔東照宮〕 町屋の北常磐山にあり、 元和六年の勧請にて、宮領五百石あり、 別当を大照寺(天台宗にて如日山常光院と号し、東叡山吉祥院の兼帯所なり)と云ふ、
[中略]
東照三所権現と称し奉る、 則中央東照大権現の尊像、御左は山王権現、御右摩多羅神と申て薬師十二神の内寅の神なり、 此外神君被為召たる緋縅の御物貝、御佩剣、また御官服等、種々御内陳に御納め置かるとなん、世説すれ共、其くはしき事はしれず、 御本社玉檀の下には、石の間御拝殿御唐門玉籬等は造営の結構、中々筆紙に尽し難し、仍て省略す、 御本地堂(御本社の左に有り)、本尊薬師如来(木像箔仏なり)の宝前にもつり燈籠二つあり、 頼房公御奉納の銘あり、銘は内陳の御品と同じ