闘鶏神社	和歌山県田辺市東陽	旧・県社

現在の祭神	本殿 証誠殿 伊邪那美命 西殿 速玉宮 速玉之男命 結宮 事解之男命 上殿 若宮 天照皇大神 [配祀] 伊邪那岐命・宇賀御魂命

本地	証誠殿 阿弥陀如来 速玉宮 薬師如来 結宮 千手観音 若宮 十一面観音

「和歌山県田辺町誌」

闘鶏神社[LINK]

新熊野十二社権現勧進序　青蓮院准三宮御筆。 明応五年青蓮院准三宮が執行乗源に親しく御筆を執られ賜つたものである。 松雲院に伝へてゐたもので明治の初年松雲院が地蔵寺に移るや、共に地蔵寺に移つてゐたのを大正十四年地蔵寺から闘鶏神社へ譲り神社の宝物となつた。 文に曰

　敬白
　　勧進沙門乗源請殊蒙十方檀那之御助成奉修造紀伊国
　　牟婁郡田辺庄新熊野十二所権現之状
夫以仏陀之利人不変実相之妙理焉、 神明護国隨縁真如之応用也矣、 然当社権現応化之由来者摩訶国之大王依女人悪運厭離穢土之志、為衆生済度発欣気浄土之誓、乗飛行車遊蒼天之雲、顕大日本国熊野権現給、 忝旨在縁起文、三所者則過去現在未来也三世常住之化導、其後当庄御影向己來分道路於九品之浄刹示地境於安養之妙土云々 本地者薬師阿弥陀千手十一面観音也 或妙覚朗然之月和光於同居忍界之衛或等覚証極之花薫匂於於紀州南海之浦云本地広大之貴之何輩不仰之乎