豊国神社 滋賀県東近江市池庄町 旧・村社
現在の祭神 誉田別尊(応神天皇)・総長足姫尊(神功皇后)・武内宿禰大臣
本地 十一面観音

「平成祭データ」

由緒

わが池庄に鎮座まします豊国神社(危除八幡大神宮)は、古来より御神徳あらたかな神社で、主祭神は応神天皇の御尊霊である。 社伝によると、太古、欽明天皇の御代に豊前の国(大分県)馬城の峰(宇佐神宮)に降臨遊ばされた八幡大菩薩を当地に勧請申し上げたと伝えられ、また古老の説によれば、この八幡神宮は、往昔、宇佐神宮より、当地四キロ東方に当たる豊国山(現愛東町大覚寺)の山頂にある明刹大覚寺に応現し給いて、本地仏十一面観世音菩薩とともに鎮座ましましたのであるが、降って人皇四十五代聖武天皇の御守(西紀七二四年頃)に至って、この聖地、池庄の杜に移鎮遊ばされた、と伝えている。 当時は宮元である池庄村を始め、大覚寺・園・大林・南花沢・上中野・下中野・池尻・小池・辰巳小路(横溝)・東出小路(小田苅)の豊国郷十一ケ村を鎮護し給い、年を逐って、信仰の中心地として隆盛を極めたのである。
その後、いつの御時にか、応神天皇の御母君、総長足姫尊(神功皇后)を合せ祀り、更に社稷の賢臣武内宿禰大臣を摂社として祀り申し上げたのである。