御霊神社 大阪市中央区淡路町4丁目 国史現在社(円神祠)
旧・府社
現在の祭神 瀬織津比売神(天照大神荒魂)・津布良彦神・津布良媛神
[配祀] 広幡八幡大神・源正霊神(鎌倉権五郎景政公霊)
本地 薬師如来

「摂津名所図会」巻之四(初版本)

御霊社

船場平野町の西、亀井町にあり。 天正年中亀井能登候の第この地にありて勧請しけるとなり。 莵布良神祠といふ
祭神 社説に曰く、中央、天照太神、左、八幡宮、右、鎌倉権五郎景政の霊を祭るとぞ ゆゑに世人、五郎祠とも呼ぶ。 例祭、六月十七日、神輿を大川筋より船にて下博労御旅所へわたす。 安永九年より始まる。 秋祭は九月二十七日なり。 社地市中なれば常に詣人多く。芝居・市店多し
神水 神籬の内にあり
宗源殿 本社の左にあり。天照大神を祭る
末社 朝吉祠・仁徳帝祠・唐崎祠・人丸祠・笑姿祠・稲荷・弁財天・天満宮・祇園祠・住吉祠・愛宕祠・荒神・歓喜天・猿田彦
莵布良祠 神前にあり
基治祠 菟布良に隣る
本地堂 薬師仏を安す
神楽所 本社の左にあり
観音堂 神楽所に隣る

「摂津名所図会大成」巻之十三上

御霊神社[LINK]

平野町の西亀井町にあり 伝云 中古石川津和城主亀井侯の第この地に有しゆへ今亀井町の名のこれり 当社ハ其始亀井侯のやしきの鎮守なりしといふ 尤江戸堀四丁目亀井侯のやしきの鎮守も今尚同神なりとぞ 古くハ新御霊又ハ円の御霊ともいへり 延宝年間にハ権五郎殿と称せり
祭神 中央 天照皇太神 左 八幡太神 右 権五郎景正霊神

宝城寺[LINK]

右同所にあり 真言宗社僧たり 本尊薬師仏を本地仏と称す
薬師堂 本尊瑠璃光仏ハ弘法大師の作 日光月光十二神将ハ運慶作 毎月八日十二日詣人羣をなせり