宇治神社 和歌山県和歌山市新魚町 旧・村社
現在の祭神 天照大御神・丹生都比売大神・高野御子大神
本地 聖観音

「紀伊続風土記」巻之四(若山部上)

若山神社部 内町

○三部明神社 境内周八十九間 禁殺生
 本社(方九尺 外屋方二間) 拝所 神楽堂
  庁舎 鳥居 本地観音堂(十間四間)
 末社九社
  祇園社(方三尺) 弁財天社 稲荷社
  天満宮 三社宮(六尺五寸三尺五寸) 唐崎社
  甑塚明神社 瘡神社 荒神社
   別当 神留山照光院(古義真言宗京勧修寺末)
新漁町にあり 本町五丁目より北東西宇治の産土神なり(古宇治郷徳田村木村等あり其産土神といひ伝へたり) 勧請の始詳ならす 三部明神のことは那賀郡宮村総社権現の條に見ゆ

「紀伊国名所図会」巻之一之上

神留山照光院

新魚町にあり。古義真言宗
本地堂聖観世音 多田満仲公の守本尊にして、弘法大師の御作なり。御長三尺八寸
大師堂 弘法大師の尊像、作不詳。当府大師順拝の第二十番に配す。 御詠歌に、「ちからをの御裔ならずば何をかも神留の山の名にせん」。 また当国にて四国八十八箇所を移して第二番の札所なり
三部大明神 祀神三座。第一仏部明神・第二蓮花部・第三金剛部。この地の生土神にして、例祭九月朔日
御神楽舍・御供所 ともに本社のまへにあり
祇園社
末社 稲荷神・弁財天・唐崎明神・疱瘡神・三宝荒神・甑塚大明神