梅宮神社 埼玉県狭山市上奥富 旧・村社
現在の祭神 瓊瓊杵尊・木花咲耶姫命・彦火火出見尊・大山祇命
本地 十一面観音

「新編武蔵風土記稿」巻之百六十一
(入間郡之六)

上奥富村

梅宮

勧請の年代詳ならず、されど此辺の旧社なりと云、 前にも弁ぜし如く、応永の頃は小名西方滝にありしが、後今の地に移せりと、 梅宮と号することは京都梅宮を遷し祀れるなりと云、 されば安産を祈るに霊験ありとて、近郷の婦人子を妊むに及ば必祈誓し、社の下なる砂を持帰りて孕婦の枕下に置く時は、必安産す、願満に及て又棒来りて、元の所へ置て賽するを常とす、 本地十一面観音を安ず、秘仏なれば見ることを許さず、 上下奥富村の総鎮守なりといふ、
末社 稲荷社 八幡社
別当梅宮寺 花蔵山感応院と号す、新義真言宗、大智寺の末なり