又少し行は産神村とて有、 此村に産神の宮産神の池とてあり、 昔此処にて源九郎義経の妾の難産ありしに、行末産婦を守らんと誓ひ有しより、 此一村産婦腹帯せす、産に昔より危なし、 本地不動明王なり、 前なる川に石を拾ひ、代りに池へいれ、池の石をとり懐中あれは、産にあやまちなし。 祈りつゝ恵そあふく産神の、守りの石をひろふ人人