若宮八幡社 愛知県名古屋市中区栄3丁目 旧・県社
現在の祭神 仁徳天皇・応神天皇・武内宿禰
本地 阿弥陀如来

「塩尻」巻之二十九

○中頃本州名護屋村若宮三所にして十二坊あり。惣号を安養寺といふ。本地堂阿弥陀の像を安置す(此像今大高村長寿寺にあり)。看円上人開祖なりとかや。

「名古屋市史 社寺編」

若宮八幡社[LINK]

若宮八幡社は中区末広町三丁目の東側に在り、
[中略]
もと那古野庄今市場(今の第三師団司令部の南方、一説には東方なる西鉄門の辺と)に在り、 社伝によれば、文武天皇御宇に勧請し、延喜年間に再興す、 慶長十五年築城の際、此地(蘆御堂の薬師の故地なりと)に徒す、 那古野庄内の総鎮守にして、宮寺を安養寺と呼ぶ(本地堂は阿弥陀を本尊とす、寛文四年之を破壊して、大高村の長寿寺に譲る、剣敷の弥陀是なり)、 那古野合戦の時、社坊悉く兵火に罹りて焼失す、 天文八年再興すと
[中略]
祭神は中央仁徳天皇、左応神天皇、右武内宿禰なり