| 日本武神社 | 埼玉県秩父郡小鹿野町般若 |
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| 現在の祭神 | 保食命 [配祀] 日本武尊 |
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| 本地 |
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大般若十六善神社
村名もこゝに権輿するなど云る古社なり 除地一段、社地十九間に二十二間、 杉・樅・槻等森羅せり、 本社南向、 神体白幣に古鏡二面あり、 又桐の箱に縅して、古より他見を許さゞる者あり、 これを開に竪三扇半、幅二扇にたらざる一軸あり、 模する所は釈迦及び十六善神の像なり、 筆者の姓名なし、古色に見へたり、 又鉄鈴一つあり、径三寸、これも古物とみゆ、 例祭二月初午日、
本社 八尺に二間一尺、
上屋 四間に三間半、
拝殿 三間に三間四尺、
別当般若院 経王山と号す、聖護院末、修験なり、除地の内に在て、累世社務を司れり、
［中略］
縁起一軸 般若十六善神宮之縁起、 抑転禍為福之方法者、大般若之力用殊勝、 除災与楽之秘術者、十六善神之本誓誠厚、 然則般若転読家、悪鬼邪神已無来、 此経安置処、天魔外道永絶臨、 若爾般若梵風頻扇遠、拂災難塵、 無相法水速澄、久浮寿福影矣、 爰秩父郡般若十六善神宮、尋於草創、 人王四十五代聖武皇帝天平元年己巳夏、 当郡等疫癘起、民家悉抱悷、困苦大窮、 爰于時一部沙門、抽丹誠念仏神成祈願、不思議哉、 従天救曰、汝等会于一郡之中央、荘秘密道場、転読大般若経、 譲災速成、蒙此御告、即大衆競爰如教修行之音、異哉、 未吐結願詞、抜苦簇于途、民屋悉得安穏也、 従爾始而建立宮社、勧請般若十六善神、奉崇鎮守、 故在名謂般若郷十六村、云々、 後人深思之、又尋修復因縁、 本朝延暦二十一年四月八日、行脚一僧来暫休爰在、名聞称般若郷十六村、 即自書画大般若六百巻、并十六善神尊像此勝地、共七日七夜也、 此時天雨華数尋、旛飜虚空供養之、 書了云、我是釈空海也、欲令一切衆生因縁結若擁護預善神指勧而忽出去、 諸人墓之無見其跡、信心銘肝重修復宮社、奉安置大般若経王并十六善神尊像也、
［中略］
十六善神
紀毘盧善神 本地愛染明王
悪星邪属不侵国 衆人愛敬各願完
摩倶盧善神 本地文殊菩薩
風雨順和百穀実 子孫繁昌逞鎮宅
安置盧善神 本地千手観音
福風転飛貪欲塵 出入立身伴侶多
倶毘盧善神 本地不動明王
花水盈消瞋意火 呪詛毒薬著本人
通頭盧善神 本地馬頭明王
智燈掛輝愚痴闇 天運長久送春秋
波夷盧善神 本地薬師如来
盲聾瘖瘂諸根具 白癩癲狂由然愈
珊治盧善神 本地烏蒭瑟麼明王
新産月経臭穢除 悪夢悪相自然去
真頭盧善神 本地普賢菩薩
疫癘頓死通門閉 四姓百家笑顔開
波頭盧善神 本地地蔵菩薩
胎内安全免難産 夫妻偕老千歳長
迷訖盧善神 本地大日如来
横死横難更不来 禳災延命誇豊楽
照頭盧善神 本地摩利支天
怨賊讐敵速疾去 畏怖戦場得自在
迦毘盧善神 本地軍荼梨明王
讒逆倶倒謀計疎 功名自遂官禄親
阿尼盧善神 本地勢至菩薩
疱瘡安体無損失 瘧病鬼類通路塞
因頭盧善神 本地虚空蔵菩薩
船中悪道危厄虧 雷電自身悉皆穏
摩睢盧善神 本地大威徳明王
火難水難敢不侵 悪獣毒虫自退散
毘枳盧善神 本地弥勒菩薩
蚕養無難飽布帛 買売加増登高至
渡天行者
玄奘三蔵