八坂神社 滋賀県甲賀市水口町嶬峨 式内論社(近江国甲賀郡 川枯神社二座)
旧・村社
現在の祭神 素盞嗚命
[配祀] 聖武天皇・神武天皇
本地 千手観音

「かみとほとけのかたち: 湖南地方を中心とした神像と本地仏の世界 企画展」

伝随神坐像 五躯

  水口町 八坂神社
  木造 像高43.01~73.6
  室町時代(十四~十五世紀)

 八坂神社は、明治四年に改称されるまでは牛頭天王社、嶬峨大宮と称しており、素戔嗚尊を祭神とした嶬峨庄中村の産土神であった。 かつては、別当寺である千光寺に社僧がおり奉仕していた。 甲賀六大寺の一つにもあげられる千光寺は行基開基と伝え、もとは山上にあったという。
[中略]
 別当寺であった千光寺には十一世紀の木造千手観音立像(重要文化財)がある。 八坂神社の本地仏と考えられる。