安原神社 宮崎県都城市山田町中霧島  
現在の祭神 伊弉諾尊・伊弉冊尊・瓊瓊杵尊・木花咲耶姫尊・彦火火出見尊・豊玉姫尊・鸕鷀草葺不合尊・玉依姫尊
本地 観世音菩薩

「三国名勝図会」巻之五十八

安原霧島大権現社[LINK]

安永村、中霧島にあり。 祭神八座、伊弉諾尊、伊弉冊尊、瓊々杵尊、木花咲耶姫、彦火火出見尊、豊玉姫、葺不合尊、玉依姫、是なり。 文亀二年、当社修造の棟札に、霧島山都て六社あり。 六観音を本地とす。 往古当社は、其六社の一なりと記す。 又都城旧記の内に、当社は霧島の末社なりといへるあり。 社司相馬氏。

「宮崎県史 資料編 民俗2」

霧島山の信仰

 「霧島神社総数諸説」(『三国名勝図会』)では、前期六社のほかに山田町山田鎮座の華舞六所権現(山田神社)と、同じく山田町中霧島鎮座の安原霧島大権現(安原神社)の二社のあることを述べ、「往古の霧島六社は今所称の六社とは異なっていたものか」。と注記している。 前者は『庄内地理志』に山田宗廟、霧島六所権現の一社と伝え、本地は阿弥陀・薬師・観音とある。 後者については「霧島山の社末六所の一、本地観音の垂跡」(『旧領島津家記』)とある。