八幡宮	高知県香南市夜須町西山	旧・郷社

現在の祭神	応神天皇

本地	阿弥陀如来・観世音菩薩・薬師如来

「南路志」巻十二
（闔国第十ノ一 香美郡）

夜須村

八幡宮（西山）　 祭礼二月初卯
社記云　神体木像玉位束帯、 小脇に阿弥陀・観音・薬師あり。 応神天皇勧請にて、知切村小森に仮に休座之由、則其所をヲチ神と名付今に祭申也。 夫より新地を撰、出口村闇ヵ小路・西ノ岡・又西山ノ内中村を見立候得とも社地悪敷故、今之所に御鎮座之由。 往古より霊験の御神にて、秦元親公崇敬被為成、宮之辺に並木之桜を植、春には花見の御遊御座候由。 秋八月の祭には、御社参有て能見物と申伝。