八代神社	熊本県八代市妙見町	旧・県社

現在の祭神	天御中主尊

本地	妙見大菩薩 大日如来・釈迦如来・阿弥陀如来・観世音菩薩・地蔵菩薩 (各別) 上宮 阿弥陀如来 中宮 千手観音 下宮 十一面観音

「白木山妙見大菩薩縁起」

玄奘三蔵相伝云、妙見尊星菩薩者本地大日如来也、
［中略］
夫妙見大菩薩者白木山自リ神祇ト現、 於天台山者大摩醯首羅天三面九目六臂也、 内ニハ慈悲徳妙意ヲ含ミ、 外ニハ極悪忿怒ノ形相ヲ示ス、 忝クモ法性微妙ノ姿ヲ隠シ分段同居ノ塵ニ交ル、 荀モ真如寂静ノ都ヲ出テ和光垂迹門ニ入リ、 有信精進ノ群類ヲ賞シ不信懈怠惰ノ衆生ヲ罰ス、
［中略］
一説云、本地大日如来・釈迦如来・阿弥陀如来・観世音菩薩・地蔵菩薩、 天智天皇ノ御宇白鳳九年明州ノ津自リ亀ニ乗リ肥後州八代ノ庄土北郷八千把村竹原津ニ御着三箇年御鎮座、 小隈野村千代松カ峯九十年鎮座、是ヲ白木平ト号ス、 孝謙天皇御宇天平宝字二年戸北郷横嶽ニ移在ス（今之上宮是也）、 御宮造始延暦十四年也、 中宮者二條院之綸命ニシテ永暦元年御建立、 下宮者御鳥羽ノ院之勅宣ヲ降サレ文治二年ノ御草創也、 中宮・下宮之院宣今猶写シ留ル者也、 上宮本地阿弥陀、中宮本地千手観音、下宮本地十一面観音也