吉川八幡宮	岡山県加賀郡吉備中央町吉川	旧・県社

現在の祭神	応神天皇・仲哀天皇・神功皇后 [配祀] 楽楽森彦命・猿田彦命

本地	阿弥陀如来

「備中誌」（上房郡 巻之一）

吉川村八幡宮[LINK]

吉川村八幡宮
本地阿弥陀、左地蔵、右弥勒、三体金仏也。 社僧　神護寺。
［中略］
神前左右金仏〈左地蔵、右弥勒〉各座像。 此二仏の側、コマ犬有り。 又二仏共に時々汗有事あり、世の吉凶を知ると云。 若大汗有時は、コマ犬ともに汗ありといふ。 神檀扉二枚にして、三所並て開く中に、金幣二枚立たり。 釣燈籠二ツ声あり。
本社トチ葺〈三間ニ五間〉、棟に鬼面の瓦を悉く木を以て削成す、寒国故不用瓦、 拝殿トチ葺〈二間ニ五間〉、 釣殿本社の右ニ有〈一間ニ七間〉、 御供ニ率く御供所〈三間ニ五間〉草葺也。 此所開山像〈見前〉、 隨神門トチ葺〈一間半二間〉、 門ニ入右側ニ本地堂と云有。 弥陀三尊又随神を入たり〈二間ニ四間〉、 格子を組、 鐘楼堂有〈古の鐘は破れて鋳直す物也〉一間四面、 末社　王子権現〈五尺四方トチ葺〉、 此前ニ小社並〈稲荷、山神〉各三尺四方。
［中略］
八幡宮御旅所刈屋村に有、同所阿弥陀堂有。