四津山神社 埼玉県比企郡小川町高見 旧・村社
現在の祭神 軻遇突智命
[合祀] 武甕槌命・宇迦之御魂命・瓊瓊杵命・菅原道真・大山祇命・大国主命・大宮売命・速玉男命・事解男命・少彦名命・素盞嗚命・布留大神・市杵嶋姫命・伊弉冉命・木花開耶姫命・品陀別命(応神天皇)
本地 勝軍地蔵

「埼玉の神社 大里・北葛飾・比企」

四津山神社

  小川町高見1125(高見字山越)

歴史

 当社は元来は明王寺の境内鎮守として祀られていたが、宝暦九年(1759)に現在の鎮座地である字山越に移された。 明王寺は『風土記稿』に「新義真言宗、京都蓮台寺末、高見山正覚院と号せり、開山詳ならず、中興開山を元車と云、永享四年(1432)二月四日示寂す、本尊は地蔵なり」と記されている。 また一説には、中興開山を光清とし、寛文年間(1661-73)のことと伝えられている。 古老の伝えよると、同寺が奥の院として京都から移してきた愛宕様の本体を祀ったという。 それが現在も本殿内に奉安されている勝軍地蔵で、高さ30センチメートルほどの白馬に乗った見事な像である。 その厨子には「高見山明王寺正覚求之関口出生」と銘が入っている。