三島社 社地一段余、字中嶋にあり、 勧請の年代を伝へず、 社は二尺四方にて覆屋あり、 白幣を神体とす、 社に向て右の方に池あり、廻り八九間ばかり、 この水いかなる炎暑といへども涸る事なしと云ふ、 福寿院の持、 末社稲荷社 社に向て左の方にあり、小社なり、白幣を神体とす、 杉山社 これも中嶋にあり、 勧請の年代を伝へず、 社は四尺五寸に二尺五寸覆屋あり、 神体は白幣なり、 福寿院の持 山王社 字谷にあり、 小祠にて覆屋あり、 これも白幣を神体とす、 福寿院持なり、 右に出せる杉山・山王・三嶋の三社いづれも村の鎮守なり、 年々九月二十日、次第して一社づゝ祭礼を行ふ