杉山社 除地、二段五畝、村の北方にあり、 石階数級を登りて社前に鳥居をたつ、 本社二間に二間半、拝殿三間に二間南向なり、 神体は不動木の坐像にて長八寸ばかり、彩色を加へたり、さして古きものとも見えず、 例祭は毎年九月十九日、 村内正福寺の持、 末社稲荷社 本社に向て左にあり 御霊社 除地、五畝十八歩、村の北端にあり、 本社二間半四方南向なり、 神体は木の立像、長一尺八寸ばかり、権五郎景政を祭りしものにて、太刀弓箭を帯せし像なり、 土人は八幡の神体なりといへど、本地弥陀の像なるにや、虫喰て定かならず、 例祭九月十八日なり