『黒死館殺人事件』で間違いありません。法水麟太郎曰く:
既に僕は危険を悟って(中略)『妖異評論(オツカルトレヴウ)』の全冊を焼き捨ててしまった程だからね。
(第三篇「黒死館精神病理学」の第二章「死霊集会(シエオール)の所在」より) https://t.co/tPpvCYsQyZ

— k.hisadome (@HisadomeK) 2016年7月12日

@HisadomeK この『妖異評論』のくだりを含む法水の長台詞が『黒死館〜』で一番好きな箇所:
ねえ支倉君、黒呪術は異教と基督教を繋ぐ連字符である―とボードレイルが言うじゃないか。まさしくこれは、調伏呪語に使う梵語のランの字なんだよ。

— k.hisadome (@HisadomeK) 2016年7月12日

@HisadomeK また、三角琴(プサルテリウム)の▽に似た形は、呪詛調伏(アビシヤロキヤ)の黒色三角炉に、欠いてはならぬ積柴法形なのだ。チルダースの『呪法僧(アンギラス)』の中に、不空羂索神変真言経の解釈が載っているが、それに依ると、ランは、火壇に火天を招く金剛火だ。

— k.hisadome (@HisadomeK) 2016年7月16日

@HisadomeK その字片を▽の形に積んだ柴の下に置いて、それに火を点じ、白夜珠吠陀(スクラヤジュルヴエーダ)の呪文オムアギァナウエイソワヤを唱えると、千古の大史詩『摩訶婆羅多(マハーブラタ)』の中に現われる毘沙門天(ヴイシラヴナ)の四大鬼将―

— k.hisadome (@HisadomeK) 2016年7月16日

@HisadomeK 乾闥婆大力軍将・大竜衆(たつちむーか)・鳩槃荼大臣大将・北方薬叉鬼将の四鬼神が、秘かに毘沙門天の統率を脱し来り、また、史詩『羅摩衍那(ラーマーヤーナ)』の中に現われる羅刹羅縛拏(ラーブナ)も、十の頭を振り立て、悪逆火天となって招かれると云うのだ。

— k.hisadome (@HisadomeK) 2016年7月16日

@HisadomeK だから、僕がもし仏教秘密文学の耽溺者だとしたら、毎夜この墓??では、眼に見えない符号呪術の火が焚かれていて、黒死館の櫓楼の上を彷徨する、黒い陰風がある―と結論しなければならないだろう。然し、到底僕には、それを一片の心理分析としか解釈できない。

— k.hisadome (@HisadomeK) 2016年7月16日

@HisadomeK そして、ディグスビイという神秘的な性格を持つ男が、生前抱いていた意志である―という推断だけに止めておきたいのだ。
に続いて、『妖異評論』を焼き捨てた事を語ったのでした。
(引用中の外来語のルビは創元推理文庫『日本探偵小説全集6 小栗虫太郎集』によりました)

— k.hisadome (@HisadomeK) 2016年7月16日