「かまくら落語会」の本日の演目。前座の桃月庵ひしもちさんが「転失気」、蜃気楼龍玉師匠が「夏泥」と「四谷怪談」(お岩様の誕生)。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年7月17日
「四谷怪談」は柳派の怪談噺で、本日演じられたのは春錦亭柳桜の速記本https://t.co/ux37lUFK6sの第一席に該当する部分。
Wikipediaの四谷怪談の項https://t.co/K2hgyQgss9
— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年7月17日
に「鶴屋南北の歌舞伎や三遊亭圓朝の落語が有名」とか「三遊亭圓朝『四谷怪談』創作落語」という記載があるのだが、圓朝が四谷怪談を創作というのは???
岩波書店『円朝全集』内容一覧https://t.co/AnTCNjjuDiを見ても、四谷怪談らしい演目は見当たりません。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年7月17日
山本進(編)『怪談ばなし傑作選』によると、講談・人情噺系の「四谷怪談」は乾坤坊良斎の作と伝えられており、噺家では初代春錦亭柳桜の十八番。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年7月17日
この春錦亭柳桜の「四谷怪談」速記本は国会図書館デジタルコレクションで読むことが出来ます。https://t.co/ux37lUFK6s
山本進(編)『怪談ばなし傑作選』の座談より:
— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年7月18日
山本「正雀さんは『四谷怪談』はやらないんですね?」
正雀「えゝ、(中略)要するに三遊派の噺家は、圓朝師匠のものをやるべきであって、"四谷さま"はやっちゃァいけないという、そういう教えがあったみたいですね」
(続き)
— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年7月18日
山本「あゝ、そうか、『四谷怪談』は三代目の麗々亭柳橋から初代春錦亭柳桜となったひとが得意中の得意としていたそうだから、柳派のはなしってことになっていたんでしょうね。じゃァ稲荷町の師匠も『四谷怪談』はやらなかったんですね?」
正雀「えゝ、やりませんでした」
「牡丹灯籠」「乳房榎」「真景累ヶ淵」「鏡ヶ池操松影(江島屋騒動)」などの怪談噺を自作した三遊亭圓朝ですが、「四谷怪談」を演じたあるいは創作したという記録は私の知る限り見当たりません。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年7月18日
Wikipediaの「四谷怪談」の項の三遊亭圓朝に関する記述の典拠は何なんだろう?