この「一斗酒勝太郎」でいうと、酒の呑み比べで大関・立田川を酔い潰したエピソードは、『びんぼう自慢』で古今亭志ん生師匠が横綱・双葉山と呑み比べした話が元。ただし、『びんぼう自慢』によると志ん生の方が酔い潰れてしまったそうですが。

— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年6月17日

「電気踊りの又蔵」に出て来る電気踊りは、上方から東京に来た初代桂小南が演じたもの。
「秒の勝負 橘家文吾」の病床で落語を演じたくだりは、二代目三遊亭円歌(先日亡くなった三代目圓歌の師匠)のエピソードが元。
こんな具合に、モデルはいろいろと挙げる事が出来ると思います。 https://t.co/R9ShIVzbVd

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最初の「写実の左楽」で真夏に「鰍沢」を演じて客が着物の襟を合わせた話は四代目橘家円喬の伝説が元。
桂米朝師匠が「弟子の朝丸(現・ざこば)が真夏に「不動坊」を演じたら、客が着物の襟を合わせていた。朝丸が名人になったのか?と驚いたら、劇場のクーラーの効き過ぎだった」とやってました。

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ただ、「写実の左楽」という作品は好きになれません。芸のリアリティを出すために愛犬を殺すという事を含め、体験至上主義的なリアリズムには全く共感できないからです(「大真面目(マジ)の源平」も同様)。
下戸でも酔態を見事に演じられるのが落語という芸だと思うからです。

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「女(タレ)好きの小三太」で、梅毒で腰が抜けて妻に背負われて楽屋入りした話は、初代柳家小せんがモデル。実際の小せんは病気の悪化により失明して"盲の小せん"と呼ばれたそうですが、漫画の小三太は失明まではしていません。

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「学者の文平」は特にモデルはいないと思います。なお、漫画の中では「現在大学出の落語家は何人かいる――しかし東大出身者はまだいない」と書かれていましたが、今は東大出身者(春風亭昇吉)も京大出身者(笑福亭たま、桂福丸)もいます。

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「名人二代 三遊亭圓左」は三遊亭圓右親子(初代&二代目)がモデルでしょう。現実の二代目三遊亭圓右は大成できずに終わったそうですが。

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「俥屋弥七」は三遊亭圓遊のお抱え車夫だった橘家圓六がモデルでしょう。漫画の中では死ぬまで車夫でしたが、モデルの方は圓遊の弟子となって、玉乗りの珍芸をやったそうです。

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