今日は三井記念美術館に「地獄絵ワンダーランド」を観に行きました。
図録の表紙の閻魔王(日本民藝館所蔵の十王図より)かわいいでしょ?
私が一番気に入ったのは、東京・東覚寺の十王図。髭が濃いのが初江王、顔が赤いのが閻魔王、上を向いて合掌しているのが都市王。 pic.twitter.com/EPVcefXtsm

— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年8月17日

十王は以下の十の忌日に配されます:
初七日 秦広王(不動)
二七日 初江王(釈迦)
三七日 宋帝王(文殊)
四七日 五官王(普賢)
五七日 閻魔王(地蔵)
六七日 変成王(弥勒)
七七日 泰山王(薬師)
百箇日 平等王(観音)
一周忌 都市王(勢至)
三回忌 五道転輪王(阿弥陀)

— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年8月17日

澤田瑞穂『地獄変』によると、十王の名は偽経「仏説閻羅王授記四衆逆修生七往生浄土経」や道教経典「太上救苦天尊説消愆滅罪経」などに説かれるそうです。
仏教・道教どちらが先行するのか判りませんが、七七日(四十九日)を司るのが閻魔王ではなく道教由来の泰山王だというのは興味深いところです。

— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年8月17日

道教経典「太上救苦天尊説消愆滅罪経」はこちらhttps://t.co/Sjf7GggNjsで読めます。
道教なので"閻羅大王最勝耀霊真君"といった具合に王名の他に真君名が付いています。

— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年8月17日

十三仏信仰では七回忌・十三回忌・三十三回忌が加わります。この忌日に配される王名は「十三佛抄」や「無縁慈悲集」などに説かれます。
七回忌 蓮上王または蓮華王(阿?)
十三回忌 抜苦王または祇園王(大日)
三十三回忌 慈恩王または法界王(虚空蔵)

— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年8月17日

この記事https://t.co/mHbiYDaHMvによると、龍興院(京都府舞鶴市)の十三王図(市指定文化財)は「1605年の十三王図は、死者が初七日から32回忌までに閻魔王などの各王によって今生の業の審判を受ける様が描かれている」とのこと。"32回忌"は"33回忌"
の誤記?

— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年8月19日

本地仏の姿の十三仏図はよく見ますが、垂迹の冥官の姿の十三王図はほとんど見かけません。龍興院の十三王図は非常に珍しい作例だと思います。
十三仏図の例:https://t.co/6udGoFgGZehttps://t.co/S8Wv0a15pC

— k.hisadome (@HisadomeK) 2017年8月19日