原田二郎「老子の神格化と太上老君」(『道教の神々と経典』所収)によると、化胡説の起源は仏教側が中華思想を持つ漢人に布教するために老子=仏陀を主張したもので、その後に道教側が化胡説を利用して仏教を中華文化の派生物と主張したそうです。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年3月23日
『神仙伝』には「これらはみな雑書に見えているもので、神仙の正しい経典には出ていないから、典拠とすることはできない」と書かれていますので、葛洪は正統説とは認めていないようです。でも、葛洪の時代にそういった老子伝承が広まっていたことがよく判りますね。 pic.twitter.com/ROiBTZxirp
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年3月24日
このような老子伝承は日本の神道説にも取り入れられました。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年3月24日
例えば山王神道を説く「耀天記」(筑摩書房『日本の思想14 神道思想集』)には、迦葉・月光・光浄の三菩薩が震旦国に生まれて老子・顔回・孔子となり、老子は九度まで賢人に転生して多くの王臣を補佐したことが記されています。 pic.twitter.com/Tu5lDAJXMw
森田貴之『慈童説話と護法理論』によると、「耀天記」の三聖派遣説は偽経『清浄法行経』に基づくものだそうです。この偽経は老子化胡説に対抗して作られたもので、穆王説話にも関わるものだとか。つまり、天台即位法の起源説話の源流にもなるわけですね。https://t.co/IY9Eoy20T1
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