石動零が使った雷上動とは?
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
『源平盛衰記』には「水破・兵破・雷上動と云弓箭は、是大国の養由が所持也。彼の養由とは、楚国の者、秦王の時の人也」とあり、養由の娘の桝花女から日本の源頼光に伝わり、源頼政が鵺退治に用いた弓です(水破・兵破は鏑矢)。https://t.co/Mt4mbDINM1#ゲゲゲの鬼太郎
源頼光が桝花女から水破・兵破・雷上動を授かった話は『前太平記』巻第十八の「頼光朝臣桝花女より弓矢を伝ふる事」にも書かれています。#ゲゲゲの鬼太郎 pic.twitter.com/1wKbXiGHCB
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
『源平盛衰記』第十六巻の「三位入道芸等事」よりhttps://t.co/YktkF0OKE9
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
深夜に臨で媚物(あやしきもの)あり、玉体を侵し奉る、其期に及び明見仕れと仰ければ、頼政畏り承り候ぬとて、御前を罷立て、近衛川原の宿所に帰る。本の装束脱替て、朝敵を鎮る形にぞ出立ける。#ゲゲゲの鬼太郎
(中略)郎等に丁七唱ふ、遠江国住人早太と云ふ者二人を相具したり。唱ふは小桜を黄にかへしたる腹巻を著せ、十六指たる大中黒の矢の、おもてに水破・兵破といふ鏑矢二つ差し、雷上動といふ弓を持せたり。水破といふ矢は、黒鷲の羽を以てはぎ、兵破といふ矢をば、山鳥の羽にてはぎたりけり。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)早太には骨食といふ太刀を、ふところにささせたり。水破・兵破・雷上動と云ふ弓箭は、是れ大国の養由が所持也。彼の養由とは、楚国の者、秦王の時の人也。大聖文殊の化身也。或時文殊養由に対面有りていはく、汝は我化身也、吾汝に一徳ををしへんとて、文殊双眼の精を取て二の鏑に作れり。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)五台山の麓に、両頭の蛇一つあり。信敬慙愧の衣の糸を、八尺五寸の絃により係て、一張の弓をなし、多羅葉をとりあつめて、直垂と云ふ物に作りきる。今の葉早黄色(はつもみぢ)と云ふは是也。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)柳の葉を的として、射術を教給故に、天下無双の弓の上手にて、養由弓をとれば雁列を乱り、飛鳥たちまちに地に落つるいきほひありき。而(しかも)養由七百歳を経て、天下を見案ずるに、雲州に我弓矢をつたふべき仁なし、娘の桝花女と云ふ女に、是を伝へ置きて、其身むなしく去りにき。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)桝花女命尽なんとする時に、弓の弟子を尋ぬるに、本朝にあり。今の摂津守頼光是也。或時頼光昼寝したりけるに、天より影の如なる者下て、我が養由より伝ふる所の弓箭を帯せり、汝にさづけんとて巨細を語りて去りぬ。夢醒て傍を見れば、件の弓矢・直垂あり。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)頼光是を伝へ得て弓の徳を施すに、更に我が養由が芸に劣らず、頼光より頼国、美濃守頼綱、参河守蔵人仲政、兵庫頭下総守頼政三位まで、子孫相伝して五代也、先祖の重宝也。身に取て一朝の大事これにしかずとて、加様に用意して参る。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)目にも見えぬ媚物(ばけもの)を、而も五月の暗夜に射よとの勅命、弓取の運の極と覚たり。天の下に住み朝恩を蒙りながら、器量の仁と撰らばる、辞し申すべきにあらずとて、主従三人出けるが、頼政早太に向ひ、我が所存汝得たりやと問ければ、先に立ち存知仕て侍、
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)今度殿下より仰せを蒙り給ひ、媚物を殿上にて一矢に射損じたらば、二の矢に殿下を射奉るべし、去ばやがて骨食を似て、我御頸を給ひて出よとこそ思し召され候らめ、振舞侍るべしと申ければ、汝が言は是れ大菩薩の御託宣とこそ覚ゆれ。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)憑(たの)むぞよとて宿所を出て、陣頭に参じ、河竹呉竹の北南にて、明見仕る景気、誠に優にして頬魂(つらだまし)ひ武勇の大将と見えたり。頼政宣旨を蒙って、媚物射んずる見よとて、公卿殿上人参集、堂上堂下内外男女、市をなせり。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)今や今やと通夜(よもすがら)是を待、子の刻も過ぬ、丑の刻の半に及で、例の如く東三条の森より、黒雲一叢立渡、御殿の上に引覆としければ、主上はほとほと振ひ出させ給ひけり。頼政は黒雲とは見たれ共、天は実に暗し、いづくを射るべしと矢所さだかならず、
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)心中に帰命頂礼八幡大菩薩、国家鎮守の明神、祖族帰敬の冥応に御座(おはします)と、頼政頭を傾けて年久、今勅命を蒙りて怪異を鎮めんとす、射はづしなば、速に命を捨つべし、氏人氏人たるべくは、深守となり御座せと、男山三度伏拝み心を静めて能く見れば、
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)黒雲大に聳て、御殿の上にうづまきたり。頼政水破と云ふ矢を取て番て、雲の真中を志て、能く引て兵(ヒョウ)と放つ、ひいと鳴て、かゝる処に、黒雲頻に騒いで、御殿の上を立ち、?の声してひゝなきて立所を見負て、二の矢に兵破と云ふ鏑を取て番ひ、兵(ヒョウ)と射る。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)ひいふつと手答して覚ゆるに、御殿の上をころころところびて、庭上に動(ドウ)と落つ。其時に兵庫頭源頼政変化の者仕ったりや仕ったりやと叫ければ、唱ふつと寄りて得たりや得たりやとて懐(いだき)たり。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)貴賤上下女房男房、上を下に返し、堂上も堂下も紙燭を出し炬火をとぼしてこれを見る。早太寄て縄を付けて庭上に引すゑたり。叡覧有るに癖物也。頭は猿背は虎尾は狐足は狸、音は?也。実に希代の癖物也。苟(まことに)禽獣も加様の徳を以て君を悩まし奉る事の有ける事よ、不思議也とぞ仰ける。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日
(続き)見聞の男女は口々に、頼政あ射たり射たりとぞ嘆たりける。彼変化の者をば、清水寺の岡に埋められにけり。主上の御悩忽に宜(よろし)く成らせ給ひにければ、鳥羽院より御伝へ有りける、師子王と申す御剣に御衣一重脱ぎそへて、関白太政大臣基実公を御使にて頼政に下されけり。
— k.hisadome (@HisadomeK) 2019年4月14日