山崎闇斎は映画『天地明察』で結構活躍していました。謎の忍者集団の襲撃場面で、山崎闇斎が弟子の安井算哲(渋川春海)を守って死んでしまうという無茶苦茶なストーリー(史実にも原作にもない)で、劇場で仰天した事を覚えています。

— k.hisadome (@HisadomeK) November 8, 2019

渋川春海は『神道大辞典』(臨川書店)に名前が載っている神道家でもあり、山崎闇斎や正親町公通から垂加神道、土御門泰福から安家神道を伝授されています。没後に吉田家から「土守霊社」の号を贈られていることから、渋川春海の神道学派は「土守神道」と呼ばれることも有りました。

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山田孝雄「所謂神代文字の論」に、垂加神道の徒としての渋川春海や神道に関する著作『瓊矛拾遺』(この中に袋中『琉球神道記』の十二支文字と同系の神代文字が挙げられている)に言及した箇所が有りました。 pic.twitter.com/7QT8qnyKDr

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『日本思想大系 近世神道論・前期国学』の解説によると、近世神道は中世神道の神秘性・不可測性・秘伝主義を受け継いでおり、独自の秘伝組織を持つことが重要だったそうです。垂加神道家である渋川春海にとって、神代文字の秘伝は他派の神道説との差別化に有効だったではないかと思われます。 pic.twitter.com/9OqcvEJRDf

— k.hisadome (@HisadomeK) November 10, 2019

理当心地神道・吉川神道・垂加神道など近世神道諸派は、吉田神道(唯一神道)と朱子学に基づいて学説を展開する事が多いので、顕教的な教説の面ではあまり顕著な違いが出難いのですね。そうすると、独自の秘伝を強調することで他派の神道説と差別化することになるかと思うのですが、いかがでしょう?

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本居宣長は「いはゆる両部神道は陽症の傷寒のごとし、熱になやまさるる事あらはに見えたり。垂加流などの如き、唯一と称する流は、陰症の傷寒の如し」という言い方をしていますから、唯一神道を代表するのが垂加神道という認識だったようです。

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私が持っている垂加神道に関する本はこれくらいかな。
山崎闇斎『垂加翁神説/垂加神道初重伝』
『日本思想大系 近世神道論・前期国学』(山崎闇斎「垂加社語」「持授抄」「神代巻講議」を収録) pic.twitter.com/UFjIWWdCFQ

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