What I am doing to improve my English.
さてアメリカに来て早9ヶ月。
ぼんやりしているとあっという間に2年くらい経ってしまいそうな気配もちらほら。
この9ヶ月でイヤと言うほど学んだのは、アメリカに居て外人に囲まれているだけでは
絶対に英語は上手くならないと言うことです。
ヒアリングの能力と英文を読む速度だけは放っておいてもそれなりには
伸びていくので、例えば帰国後一発目のTOEICで800点以上(...)、というのは
そんなに難しくなかろうとは思いますが、一方でTOEICの点数が英語の会話能力に
直結しないと言うことも実感しています。
実際に大学の英会話教室などに通ったりすると、
在米20年で僕より下のクラス、という中国人などがゴロゴロいます。
アメリカ市民権を持っているのに、恐ろしい発音で喋るロシア人もいます。
まあ、英語を勉強に来ているわけではない(!)し、
こつこつ、とか猛烈、という能力は、大学院入試の時に使い果たしてしまったので、
努力と言うにはおこがましいほどのものですが、一応・・・の
僕の英語勉強メニューを紹介しておきます。
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日本から山のように参考書を持ってきた上に、ニューヨークの紀伊国屋などに行くと
ついつい新しい参考書を買ってしまったりもして、書棚が参考書で埋め尽くされそうな勢い。
ですが、僕が現在愛用しているのは、
こちらで知り合いになったKさんにクリスマスプレゼントに頂いた
”UDA式30音でマスターする英会話”という本と
マークピーターセンの書いた一連のシリーズ
”日本人の英語”、”続日本人の英語”、”心に響く英語” の3冊
の計4冊です。
30音トレーニングは、形式としては良くあるCDの真似をして喋る
というタイプの本ですが、母音、子音の短音に絞って練習させるところがみそです。
単純なレッスンの割にはかなりの難易度で、全然CDの音に近づかずイヤになってくることも
しばしばですが、実際周りのネイティブスピーカーに発音がクリアになってきたといわれているので
それなりに効果が出ているようです。
マークピーターセンさんは日本の大学で教鞭をとる日本語ぺらぺらのアメリカ人で、
自分が日本語を学んだ際の違和感をもとに、日本人は何に気をつければ
ナチュラルな英語を書き、話せるようになるかを解説してくれています。
前の2冊はどちらかと言うと書き言葉中心(とはいえ喋る際にも十分活用可能)、
最後の一冊は洋画の名セリフを使って、英語の思考方法を解説してくれています。
この本を僕に紹介してくれたかつて(!?)の上司 I 氏が言っていたとおり、
目から鱗が落ちまくり、のシリーズです。
こちらは万人に絶対お勧め!岩波新書から出ています。
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幼少の頃より欧米(というよりほとんどイギリス)の児童文学に親しんできた経験が
100%全開の分野です。近所に全米最大のチェーンを誇る本屋があり、そこの
児童書のコーナーにはタイトルを眺めているだけで涙が出てきそうになる
本達がぎっしりと並べられています。
子供向け、ということで英語が元々難しくないのがポイントです。
さらにうろ覚えとは言え、大体ストーリーを把握しているので
すらすら読む練習をするには最適です。
これまでに読んだ本は、
児童小説
”Swallows and Amazons” アーサーランサム著。
日本語題 ツバメ号とアマゾン号。
”The Children of Green Knowe” ボストン夫人著。
日本語題 グリーンノウの子供達。
”Charlie and the Chocolate Factory” ロアルドダール著。
日本語題 チャーリーとチョコレート工場。
”The Wolves of Willoughby Chase” ジョーンエイキン著。
日本語題 ウィロビーチェイスの狼。 途中。
”Harry Potter and the Sorcerer's Stone” JKローリング著。
日本語題 ハリーポッターと賢者の石。 途中。
1999年度のアメリカのベストセラーの一冊。
その他
”Elephant Can Remenber” アガサクリスティー著。
日本語題 象は忘れない。
ちなみに読書の基本は音読です。前出の30音トレーニングの練習としても使っているので
1時間も読みつづけるとふらふらになってしまいますが、
音読のメリットとして、
自然な英語のフレーズを口に覚えさせる、
スムーズに長文を発声できるようになる、
頭の中で英文を分解して日本語訳するひまがないので、英文のまま意味を取る練習になる、
などが考えられるので、ここはちょっと気合を入れて頑張っています。
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インターネットの便利さはここでも爆発。
USA Today、New York Times を初めとしたオンラインの米新聞、
各種英語学習サイト、Yahoo USAの掲示板 などなど
これさえあれば何もいらないというほどの充実ぶりです。
会話を楽しみたい人にはさらにチャットルームも沢山あるようですが、
そこまではやる予定無しです。
PCには当然常駐の英和辞典がインストールされているので、
英字新聞などの分からない単語の上でマウスの右ボタンを
クリックすれば一発です。
最初は分からなかった単語を全て書きとめて後で暗記、ということを
試みようとしたのですが、繰り返し繰り返し出てくる単語はやがて
覚えられることに気づきやめました。
ただ新聞はやたらに難しい単語を使いたがる(同じ単語を続けて使うのを嫌がる)
ので覚えても日常会話に役に立たないことが多いのも事実です。
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TVは基本的にクローズドキャプション(CC、英語字幕)をつけてみます。
英語の勉強にはマイナスだと言う意見が多いのですが、
繰り返し見る予定のない番組はその場で意味を取らないと
どうしようもないです。が、ニュース番組に関してはライブ放送でCCが
追いつかずほとんど役に立たないこと、またキャスターの英語は基本的に
非常に聞きやすいと言うこともあり、CC無しでのライブの英語の
聴き取り練習には最適です。主にCNNを見ています。
VIDEOは最近レンタルの会員になり、多いときで週5本ほどの
映画を見ています。僕は一本のビデオは一回しか見ないので、
子供向け(ディズニーなど)のビデオはCC無しで一発勝負、
大人向けでスラング、リダクションバリバリの一般映画は
CC付きで見ています。
妻はCC無し ⇒ CC有りで止めながら という感じで一本のビデオを
2〜3回見ています。多分これが最適です。
映画は安いこともありもっと行くべきだと思っています。
さすがに一発勝負で筋をとるのは非常に難しいですが、
集中力を最大に高めて英語を聴き取るための環境としては最高です。
とりえあえずアメリカで可能な限りビデオを取り溜めし、
CC対応のアメリカのテレビを日本に持ちかえり、
さらにCS放送などに加入することで、
この勉強方法は継続可能であろうと思っています。
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日本に居る友人達に無理やり英文メールを送ったり、
数は少ないですがホームページ用に英文を書いてみたりしています。
自分の書いた英語を在米時間を横軸にとって見てみると、
自分の英語感覚の変化具合が良く分かるので面白いです。
また漢字と同じで読めるが書けない単語は山のようにあるので
このギャップを埋めるために大量の文章を書く訓練をするべきと思っています。
ただ学術論文の類は書いてもあまり日常英語の改善の役には立たないようです。
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そう、上に書いたことは全て基本的に日本に居てもできることです。
アメリカに今やるべきことはとにかく実践。
まだまだ不満が一杯ですが、もともとの超お喋り好きという性格に
今ほど感謝していることはありません。自分でもハッキリと、喋りたいという欲求が
恥ずかしさや躊躇いを大きく上回っていると実感できます。
喋れば喋るほど、自分のどういう発音が相手には聞こえないのか、
話しの落とし所(きめセリフ)にはどう言う表現を用いると効果的なのか、
どうやって人の話に混ざれば良いのか、
どうやれば自分から話題を切り出せるのかが段々分かってきました。
英会話におけるテクニカルな部分を実践から学び取ることは不可能だと
思っていますが、やはり喋ってナンボやというのを心底実感できます。
U-MASSの提供する無料英会話学校にも通いましたが、
会話する相手はみんな似たようなレベルのブロークンスピーカーばかり。
ここでも学べるのは如何にして英語を使うか、だけです。
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さて、果たしてここまで読んでくれた方が居るのかどうかは分かりませんが、
実際にはインターネットの弊害か日本語にもどっぷりつかっりぱなしの毎日。
もう少し尻を叩かないとこのまま終わってしまいそうな危機感を感じる今日この頃です。