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中国無しではクリスマスも祝えない!?

 

アメリカは中国無しではもはや生活を営めない。その思いは日増しに強くなる。

別に華僑の力がアメリカに対して絶大である、というわけではない。

 

アメリカの大型ショッピングセンターにあふれかえる Made in China の製品の数

たるや想像を絶する物がある。もちろん日本でも同じことは言える。

でも、アメリカにおける中国製品の一般生活への浸入度は日本の比ではない。

Dollar Tree というチェーン店がある。その名の通り、全ての商品が1$、つまり

100円ショップである。商品のほとんどが中国製品で占められている。

日本の100円ショップだって確かに中国製品は多い。

でも、中国−日本の輸送費、中国−アメリカの輸送費を考えると

やはり驚異的に思える。1$ショップに売っている商品はお世辞にも

嵩密度が高いとは言えず、船便による輸送に対して有利だとは思えない。

 

折角アメリカにいるのだから、クリスマスの飾り付けを派手にやろう、と

近くのショッピングモールにある巨大雑貨屋を訪れた。

子どもの頃にもっと派手に飾り付けたいのに、装飾品の量が足りず

ほぞを噛んだ記憶があり、ちょっと奮発して大量に買いこもうと決意して行った。

ところが、奮発したくても出来ないことがすぐ分かった。

とにかく全てが安い、安すぎる。

ガラス製の小さな人形、3個1$

100個の小電球の連なるコード、2$

20個の金色のベルが鎖でつながった物、2$

ガラス製の色玉、直径約10cm、12個、9$

枚挙にいとまが無い。

結局我が家のリビングを飾るのに十分な量の装飾品を買いこんで20$ちょっとである。

そして、当然のことながらこれらは全て中国製であった。

ガラス細工を3個、中国から運ぶだけで1$を超えてしまうのではないかと

心配になったりもする。

一体誰がどれほどの給料を得られると言うのだろうか。

 

目先を変えて、本当のアメリカを見つけるために

近所にある Yankee Candle Company という世界最大の飾りろうそくメーカーの

本社ショップに行った。ここは、クリスマスタウンと言う、1年中クリスマスのためだけに

ものを売っている大きなスペースがある。売っている物も20$〜100$以上と

かなり奮発しないと形にならないような高級品ばかり。

でも・・・商品の裏側を見てみると、

やっぱり Made in China の文字が踊っていた。

 

アメリカは何処に行くんだろうか。

 

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