TENNISかぁ
本ばっかり読んでいたような気がする幼少時代から
僕の人生の中に”球技が得意”といえた時代は全く存在していない。
地元の野球チーム暁にはもちろん参加していないし、誰しもが経験しているはずの
草野球の記憶もほとんど無い。流されるように所属していた小学校のサッカーチームでも
ずっと補欠だったし、そんなわけだから中学校に入学した時に選択した運動部は陸上部。
もちろん砲丸を投げるような投擲チームではない。
今までに少しは真面目に取り組んだことのある”タマ”を使う遊びと言えば、
ボウリングと結婚前までやっていた小さな銀玉を弾くことくらいのものか。
そんな球技音痴が会社に入って間もなくテニスという、いかにもありがちな球技にどっぷり嵌るなんて
自分で想像したことも無かった。
ふと振り返ってみれば、もうテニスを始めてから5年半が過ぎようとしている。
ラケットも沢山購入したし、打ち方も大分変わってきた。
ダブルス以外の公式戦で勝ったことは無いし、会社のコート上にも僕が勝負になる相手なんて
ほとんどいないけど、でも少なくともテニスを楽しんでる、と言えるくらいにはなった。
草テニスレベルで試合(シングルス)に勝つための鉄則として、誰もが口にするのは
「ひたすら我慢。ミス待ちテニス。全力は要らない」などなど、要は如何に安定して打ち合いを
続けられるかということだ。それは良くわかっている。でも、残念ながら僕には忍耐力が無い。
割り切りの早さには定評がある。気も短いと思う。タマにどうしようもなく攻撃的な気分になる。
シングルスに勝てない条件は十分過ぎるほど備えていると思う。
でも言い訳抜きに勝てなくてもかまわない。打ちたい球が5球に1球でも打てれば良い。
一試合に3回くらいでも上級者に「おっ」と思わせるプレーが出来れば良い。
僕は間違い無く負けず嫌いだがそれ以上に目立ちたがり屋であり、目立ちたがり屋の自分を満足させる
テニスの楽しみ方はこれで間違っていないと信じている。
というわけで、今はアメリカに潜んでいる間にどれだけみんなをビックリさせられるだけの
ワザが身につくかと、練習もせずに夢だけ膨らませている。