English 10
Multi-Task (Discussion2)
そんなに頭を使うのか。
Discussionの1でも書いたように、仕事の話しになると途端にだらしなくなるのが僕の英語である。
つい先日、ちょっとした実験結果に対する意見の食い違いがあり、
共同研究者の Griffin と2時間の長丁場に渡り議論をした。
もちろん言葉がスムーズであれば半分の時間も掛からなかったろうとは思うのだが、
この議論の最中に実に当たり前でくだらないことに気がついた。
どうやら僕の脳の中で、議論の内容そのものを考える、つまり相手の言うことや実験結果を論理的に解釈する、場所と
英語を組み立てる場所、が全く同じなようである。
従って脳のある部分(左脳?)が二つの異なる仕事を全く並列に進めなければならないのだけど、
デュアルCPUをつんでいる訳でもない僕の脳は、当然変わりばんこにこの仕事をこなす事になり、
その結果、時間が掛かる+両方の処理が万全ではなくなる、
という最悪のオーバーヒート状態になってしまうようだ。
加えて言うなれば、僕は英語を話す時に余裕があれば、当然発音にも気を配る
(自然に口をついて出る英語はどうしても不明瞭なので一語一語意志の力を込めてしっかり発音する)
ようにしているのだが、こんなオーバーフロー状態ではそこまで気が回るはずもなく、
従って余計にコミュニケーションに障害が生ずる。
それやこれやで実際頑張って議論をした日の夜は、妙に頭が冴えてしまって(疲れてしまって)
眠るのにいつにも増して苦労すると言うことがよくある。
などと冷静に分析してみたところで、これには特効的な解決策が無いのが痛いところである。
今更頭の処理速度を上げるなど無理な話しだし、言語の処理を別の場所でやらせるような訓練を
するくらいなら生まれ変わって3歳から英語をやり直した方が速い。
出来ることといえば、英語、議論の内容、ともに記憶と言う形での知識を増やし
脳が逐次的に処理する量を少しでも減らしていくしかないのが現状である。