*[ Amherst ]*

Pioneer Valley Five College の中心になる大学の街。

州立のUniversity of Massachusettsと私立のAmherst Collegeを擁する。

U-Massは当初MIT（マサチューセッツ工科大）に対して農業大学として設立された経緯を持つ。

州内には他のキャンパスもあるが、規模、学生数ともにAmherstキャンパスが最大である。

一方でAmherst Collegeは全米でも屈指の偏差値(?)を誇る超優秀カレッジで、

日本では同志社大学と繋がりが深い（らしいが詳しくは知りません）。

同志社の紫紺のスクールカラーはこのカレッジからもらっている

Amherstは人口3万人ちょっとの小さな街であり、

ガイドブックに載るような場所は、詩人エミリーディッケンソンの生家くらいである。

街の名前は独立戦争の”英雄”ジェフリーアムハーストにちなむが、

このジェフリーアムハーストは、歴史に名高い非道な行いを先住民（ネイティブアメリカン）

に対して行ったことで知られており、あまり名誉な名前とは言えない。

*[ Sunderland & Mt. Sugarloaf ]*

管理人が住んでいる場所だが、実に何も無い。

唯一といえる観光スポットはコネティカットリバー沿いにそびえるMt.Sugarloaf。

明らかに隆起により形成されたと分かる台形上の山の頂上からは

周囲の景色が視界の届く限りほとんど障害物無く眺められる。

U-Massを取り巻く環境を一目で理解してもらうには最高の場所である。

冬に雪を被った山は本当にSugarLoafのように見える。

*[ Northampton ]*

Amherstから車で20分ほど西に走ったところにある近辺で最も栄えた街。

Smith Collegeという名門女子大学があり、それも手伝ってか街は明るい雰囲気である。

Smithはナンシーレーガン、バーバラブッシュと二人続けてファーストレディを送り出したことでも知られる。

街の中心はThonesというデパートで、ここはいわゆるFancyな商品があふれかえっている。

美味しいレストランも多く、和食、中華、インド、タイ、地中海、ギリシア料理と

国際色豊かにレストランが建ち並んでいる。

またこの街には近辺で唯一といえる高級ホテル Northampton Hotelがある。

*[ Springfield ]*

Pioneer Valleyの最南端に位置し、West Massachusettsの中心都市。

インターステイトI-91脇にあるシェラトン、マリオネットの両ホテルの

高層ビルが都会の雰囲気を出しているがそれ以外には実は都市らしき物はあまり無い。

それでも幾つかの美術館、博物館が集合しているエリアなど、近隣の他の場所では

見られない場所があるのも事実である。

この美術館のなかに、日本の美術品を集中的に集めて展示している場所があり、

産出場所別に展示された焼き物や、山車（Mobile Shrine）などは一見の価値がある。

管理人にとってはSpringfieldはDowntownよりも郊外に魅力が多い。

大手ボウリング産業AMFの直営レーンや、10以上のスクリーンを持つShowCaseCinemaが

市内に3つあるなど、少し都会化された遊びには適した場所といえる。

*[ Deerfield & Yankee Candle Company ]*

SunderlandからGreenfieldに向けてI-91と平行して走るRt5&10沿いの古い街Deerfield。

この街のウリは Old Deerfield と Yankee Candle の本店の2つである。

Old Deerfield は17世紀のニューイングランドの街並みを完全に保存した場所で、

幾つかの建造物には実際に中に入って内装を見たり、また歴史に関する資料を見れたりもする。

また隣接する広場ではクラシックカーの品評会やクラフト市などのイベントも頻繁に開催されている。

全米（つまり世界で）最初で最大の匂い＆色付ろうそくの製造、販売で名高いYankee Candleの

本店もこの地にある。もともとは少し南にあるHadleyの少年がクレヨンをろうそくに混ぜることを

思いついたことにより始まったこの会社は、Holyokeに工場を構え、全米に100店舗以上の支店を出し

そして最近創設の地から程遠くないDeerfieldにキャピタルショップを建設した。

一見して何かのテーマパークと間違えそうな大きな店内は、200種類以上のろうそくを売るコーナーと

一年を通じてクリスマスの雰囲気一色にデコレートされクリスマスグッズを売るクリスマスタウン、

そしてクラシックカーから現在至るまでの名車の数々を展示したCar Musiumの3つに分かれている。

初めて訪れた人間は30分ほどで鼻がおかしくなることは請け合いであるが、

真夏であろうと一瞬でクリスマスの世界に連れていってくれるクリスマスタウンは

見てまわるだけで時間が過ぎていく。

またここは日本語の歓迎の文字が見られるPioneer Valleyで（恐らく）唯一の場所でもある。

*[ Mt. Hollyoke ]*

R116をAmherstからHolyokeに向かう際、Hapshire CollegeとMt.Holyoke Collegeの

中間地点に山頂への取り付け道路がある。

頂上にあるSummit Houseを中心に幾つかのハイキングコースが伸びており、

天気の良い日にちょっとした山歩きを楽しむにも良い場所であるが、

何といってもこの頂上は、Pioneer Valleyの紅葉を一気に楽しむ隠れスポットして名高い。

紅葉シーズンはどこも観光客で賑わうのが常であるが、主要観光ルートから完全に離れている

ここは、得られる景観に比して非常に空いているのがウリである。

Pioneer Valley のほぼ東西南北の端まで見渡せるここの眺めは紅葉シーズン中に一度は見る価値がある。

*[ Holyoke & Ingleside Holyoke Mall ]*

Holyokeの街自体は一説ではマサチューセッツ州内で3本指に入る危険な街とも言われ

社会保証番号（SSN）の事務所に行く以外はあまりお勧めしない街である。

この街の南のはずれ、WestSpringfieldとのボーダー近くにあるIngleside Holyoke Mall は

Pioneer Valley で最大の買い物オアシスである。

Mallの外側にある集合店舗を含めると、

Circuit City、Best Buy、Nobles & Burnes、Comp USA など K-Mart や WalMartでは

入手が難しいものも簡単に見つかる大型の専門店チェーンの支店や

Fillens などデパート、Disney Shop、Banana Republic などのファンシー系の店、と

周囲をドライブして回ってもまずお目にかかれない店舗が並ぶ。

普段の生活と比べて周りの人の数が多いので、しばらくいると疲れてしまうのが難点だが、

たまには買い物で一日を過ごしてみたい時には適した場所である。

広大なモール内にトイレが一つしかないのが最大の欠点。

*[ Rt.2 East ]*

Rt.2 西のMohawk Trailに比べるとほとんど見所が無い、東側であるが、

Gill と Erving の街境に架かる French King Bridge は一見の価値がある。

Greenfield から15分程度東に走ったところにあるこの橋は、

はるか眼下に見えるコネティカットリバーと、人の手の入った気配が全く感じられない両岸の山の風景の

コンビネーションと共に、始めて見ると圧倒される。

また橋より少し西側に Public Boat Ramp があり、川遊びをする人のための絶好のスポットになっている。