いつもいつも夢職人氏からCGをいただきっぱなしのあらきムは、夢職人氏のちびキャラホームページのカウントが10万を越えた事を知り、ひとつお祝いCGを送ろうと思い立った。
さて、どんな絵がいいだろうか。
その時、背後に気配を感じたあらきムが振り返ると、そこには斜めにかしいだ夢職人氏が立っているではないか。
「ああッ夢職人さん、どーしたんですか」
「ふへ、ふへへへ」
「ちびキャラホームページ10万アクセスおめでとうございます。実はお祝いCGを送ろうかと思ったンですが」
「ふへ、ふへへへへ」
「でも時間がないからやめようかと…」
「むきーッ」
夢職人氏は突如そこらにあるものに噛みつき、いや、しゃぶりつき始めた。
あわてたあらきムは
「描きます、描きますからそのエリザベス人形を舐めないでええ〜」
「はふー、はふー」
「ああ、ぼくのエリザベス…」
かくしてあらきムはCGを描き始めた。普段流麗なちびキャラを描いている夢職人氏が普段こうだとは、ちびキャラホームページを見に来ている人には
想像もできないだろう。天才はやはりきわどい部分が危ういのだ。
「どんなのがいいですか?」
「しり…」
「尻ですか?じゃあこおスパッツか何かで」
「なまぢり」
「生尻ですか…うーん」
「これから犯されんとする不安げな表情をたたえた窓際の美少女を描きたまえ」
「ああッなんか急に流暢に」
「ぐるるるるる…」
背後に夢職人氏の獣じみた吐息を感じながら、あらきムはタブレットを手に取った。
「できましたよ、夢職人さん」
汗だくになってペンを置いたあらきムが振り返ると、そこにはもう夢職人氏の姿はなく、ただ床が二箇所、25cm程の楕円にへこんでいるだけだった。
お待たせしました、夢職人さん。いつもありがとーッ。