字幕か吹き替えか?


 日本の映画好きなら、大抵は『字幕』と答えるだろう、現に私も、『字幕』のほうがいい。しかし、 絶対『字幕』でない ところに注目してほしい。つまり、時には、『吹き替え』も良かったりするのだ。
 今回はその『字幕』と『吹き替え』について、語ってみようと思う。

 何故『吹き替え』より『字幕』なのか。 友人に聞いたりすると、
「映画はやっぱ、字幕だって」とか
「字幕以外見れん」とか
「なんとなく、字幕」
 と、相当曖昧な答えが返ってくる。あまり、はっきりした理由がなく『字幕』を選んでいるように見えるが、 実際は違うようで。なにかしら、理由があるようだ。
 私個人としては、『吹き替え』では オリジナルのイメージが壊れる 可能性がある、という理由で『字幕』を選ぶ。
 というか、映画を見に行って、それが 『吹き替え』 だったりしたら、スクリーンに クリームソーダ(クリーム付き) を思いっきりかけたくなる。レンタルビデオもなんとなく、 『字幕』 の方を借りる。
 実際、他の友人もそうだと思うが、本当の俳優さんの声と、吹き替えの声のイメージが違うと、なんか 変な感じになる。 しかも、吹き替えの声の演技が劣っていると、なんだか 嫌な気分になる。
※一時のバック・トゥ・ザ・フューチャーなんかいい例じゃないか?
 ま、 イメージが違う のは当然であって、同じ日本語でも、関西弁と東北弁じゃ、イメージの違いどころじゃない。 それが、国境を超える訳だからしょうがないことではある。
 演技力 も、実際にその現場(例えば殺人現場だったり)に立ってる者と、その映像を見ているだけの者とでは 差が出てくるのもしょうがない。
 しかし、それらの差を埋めるべく声優さんは日々努力をしている。その努力の結果か、時には 『吹き替え』が良かったり するときがある。
 その代表例は 「ジャッキー・チェン」 の映画。あの人の吹き替えは、誰もが聞いたことのある、石丸博也さん。 もう、オリジナルに迫る、 ひょっとしたら抜いているのでは 、というほどフィットぶりだ。 あーなったら、もう他の人ができない。
 「目玉のおやじ」の吹き替えの人がジャッキーの吹き替えなんかしたら、 えらいことになる。
 昔、8年くらい前か、「ゴーストバスターズ」がTVでやっていて、その時の吹き替えがめちゃめちゃ面白かったのを覚えている。 台詞の内容とか、雰囲気とかが全然良いのだ。あれは、確実に オリジナルより面白い。
 しかし、最近TVであった「ゴーストバスターズ」は吹き替え陣も台詞の内容も全面的に変更され、 たいして、面白くなくなっている。
 つまり、 吹き替えする人と台詞の内容次第 では、これほどの差が出てくるというわけだ。吹き替えと台詞の内容次第で オリジナル以上の作品 に化けることがある。
 それに、吹き替えで見ると、意外と細かい所、例えば画面端の動きとかがよく見ることができるので、 まれに、大発見することがある。
 そう考えると、字幕を見てから、吹き替えを見るのがベーターなのかもしれない。


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