キャスティングの重要性とは?


 映画の出来は様々な要素、 シナリオ であったり、 映像 であったり、 美術 であったり、 演出 であったり、 音楽 であったり。
 いろいろな要素が 絶妙なバランスで組み合わさる ことで、面白い作品が生まれる。中でも、 キャスティングの重要性 は高いのではないだろうか。
 今回はそのキャスティングの重要性について考えてみる。

 いくら面白いシナリオがあっても、それを 演じきれる俳優 でないと、そのシナリオの良さも生きてこない。 いい演出も俳優の力量次第で 壊れることも、それ以上 のものになることもある。
 その重要性はギャラに現れていて、一本、なんじゅ〜億ってことも 最近全然珍しくない。
 おいおい、ちょと高ないか?
 と言いたくなるぐらい、やたらギャラを貰っている俳優は多い。 しかし、高いとはいえ、それだけの演技をしている。
 ・・・はず。
 その役になりきる、というより、 その役の人物になるという技量は やはり、それだけのギャラを貰っているだけのことはあると思ってしまう。
 日本に 映画スター がいないのは、そこなのではないのではないだろうか。
 ロクに邦画を見ないので、えらそーには言えないのだが、なんとなく、 『演じている』 が見えてしまうような気がする。
 映画スターにもなると、『演じている』というよりも、 『その役そのもの』という感じになっているので、 素直に感情移入できる。
 ま、偏見だと言われれば、それまでだが、
 「ブラック・レイン」にでていた、松田優作は、『演じている』など 感じさせない凄み、 があった。
 まあ、松田優作の話は、次回へ続くとして。
 なんにせよ、キャスティングは重要なのだが、たま〜に、 「キャスティングさえ良ければ、視聴率取れる」、という、 勘違いドラマがあったりするが、 これはほっておこう。
 やはり、作品の良さは絶妙なバランスなのだから。


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