だまされやすい宣伝文句Worst10


大概の映画には宣伝文句といのがある。
その宣伝文句が曲者で、ちょろっとしかかすってないものもある。
今回はそんなだまされやすい宣伝文句Worst10。

1 アカデミーの呼び声高し
この宣伝文句が非常に、うさんくさい。
なんせ、実際にとった訳じゃないのである。
だから、結果的に全くアカデミーに無視された映画も多い。
「宣伝文句どうする?」
「特にぱっとせんから『アカデミーの呼び声高し』
でいいんとちゃう?」
「うん、しっくりくるね」
って会話が聞こえそうである。
しかも、この宣伝文句は恐らく日本だけのもんであろう。
アメリカでは、実際にノミネートされたりして、付けるような気がする。
だから、まだ、取った訳じゃないけど、「何部門ノミネート」は、
数段マシな訳である。

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2 全米No1ヒット
TVで宣伝される映画の大体がこの宣伝文句
ひどい時には4、5本が「全米No1ヒット」だったりする。
なんで、そないにあんねん?
って思ったら、実は一日だけ、興行収入が一位だったりするわけで・・
ま、当たってない事はないのではあるが、
「こう見えても、100M走で、スタートの時は一位」
って自慢気に話してる奴と、フィフティーフィフティーのような気がする。
そりゃ、最初は良いだろう。

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3 驚愕のラスト
私が結構嫌いにしてる宣伝文句で・・・
これ言っちゃ、本当にラストがすごくても、
妙に構えてるから、驚かんやろう
とつくづく思う。
心の中で、「すんごいラスト」を期待してるから、
まだ、どんでん返しがある。って期待しっぱなしで、
で、エンディングになってしまう。
もっと最悪なのは、感動のラストとか言いつつ、
その感動するだろうと思うシーンを宣伝で流す事である。
さすがに、おいおいと思ってしまう。
ただ、驚愕のラストって教えつつ、その観客の想像を超えるラストを用意できれば、
それは全然文句ないんだけどね。

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4 構想15年
15年もネタを練り続けたって言いたいんだろうけど、
それがなかなか・・
制作5年とかより、全然ボヤーってしてる宣伝文句だと思う。
ただ、「こんなん撮れたらえーなぁー」って15年思ってる訳だし。
逆に、スピルバーグが新人の頃、「まだ撮る時期じゃない」
って温め続けていた「シンドラーのリスト」みたく、
傑作ならいいんだけどね。
ちなみに、私も構想15年のストーリーがある。
だからって、どーにもならんけど。

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5 ○○のスタッフが総力を結集
簡単に言えば、昔のヒット作のメンバーがまた映画作るよ。
みたいな感じだろうが、それが大概は失敗に終わる。
「インデペンデンス・デイ」→「ゴジラ」
「ボディーガード」→「マーベリック」
「ゴーストバスターズ」→「ゴーストバスターズ2」
と、まーこんな具合(どうも知識がうすいなぁ・・)
続編は特に難しいのではないのではないだろーか。
一作目が良ければ良いほどそれは難しい。
その点ではキャメロンやスピルバーグはやっぱり、天才なのであろう。
でも、金掛けすぎ。

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6 この映画が歴史を変える
とても、えらそーな宣伝文句。
えらそーすぎて、映画の歴史の片隅にすら残らないときは
ちょっと面白い。
そんな自信満々にならんでもねぇー。

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7 まさかこんな映画があるとは(ニューヨークタイムス誌)
第三者的に絶賛してもらおーって感じである。
有名人の場合もある。
そんな事言ったのかぁ?ってのも多々ある。
それにしても、ヨイショしすぎって言うぐらい
少々鼻に付くのもある
実績のない映画によくあるパターンではあるが・・

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8 制作費・・・億ドル
どんどん制作費が跳ね上がる最近の映画でよくある。
高い金額をつぎ込んだからって、良い映画とは限らないのだが、
良い宣伝にはなる。
デミ・ムーアの「素顔のままで」の時も彼女のダイエット料
三億円って言われ、それはそれで宣伝になったが、
内容が馬鹿映画だったりするから、あなどれない。
ま、それでもヨシとしよう。
制作費は掛かったけど、全米で鳴かず飛ばずだったりすると、
必死なんだなぁ・・ってふと思ったりするわけである。

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9 スティーブン・キング原作
スティーブン・キング原作のホラーものは、実にハズレが多い。
というより、原作の良さが生かされていない。
なんか、わたわたしてたりする。
ちゃんとした監督に撮ってもらったりすると、
すごい映画になるのだ。
キューブリックの「シャイニング」なんか良い例じゃないだろうか。
独自の世界を作りすぎたため、
キング自身が一番嫌いな映画だったりするが、
ま、すごい映画なので良い訳だ。
タラボン監督みたく、「ショーシャンクの空に」の原作を惚れぬいて、
あそこまでの傑作を生み出す事ができれば、
決してこの9位には入らないのではあるが・・

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10 貴方も劇場で確かめて下さい
なんか。もう必至である。
ちょっと頼み入ってる。
この頭に「素敵なラブストーリーを」だったりする訳であるが
ちょっと引いてしまう。
元々天の邪鬼の性格の私は逆に行きたくなくなったりする。
なんてね。

総評

良く素朴に思う事をつらつらと書いてみました。
途中ネタに詰まって困りましたが、
なんとか、10個まとめる事ができました。
まとめてみると、映像や制作費じゃなく、
ストーリーが売りの映画は宣伝文句って難しいなぁ・・て思ってしまいました。
結果的に心に残る映画はそういう映画だったりするので、
その映画の良さを伝わる宣伝文句を付けて欲しいと願う次第です。


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