脱力ほんにゃか系にゃんこ
あお
ぞら
ねこ
   Windows Mobile 6 用 青空文庫ビューア
( .NET Compact Framework 2.0 SP2 later)

# -- 青空子猫 konekoscript --
# スクリプトマニュアル
# 2008.09.06


★このドキュメントについて
 青空子猫Ver1.50以降で使用できる、簡易スクリプトのマニュアルです。
 このドキュメントは、スクリプトファイル・スクリプト文法について説明するものです。


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★スクリプトファイルについて
 青空子猫は、拡張子「.koneko」のファイルを、青空子猫用のスクリプトファイルとして認識します。
 スクリプトの内容は、shift_jisで記述してください。Unicodeでは読み込めません。


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★スクリプトの実行について
 青空子猫は、ファイル内の実行文を上から順番に実行します。
 非常に単純なスクリプトエンジンですので、ループやサブルーチンのような構造はありません。


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★文法について

 ○行
  1行に一つのスクリプトを記述します。
  行は、改行(CR+LF)で終了します。1行を複数の行に分けることはできません。

 ○スクリプトと引数
  スクリプトと引数の間には、半角スペース1文字を置きます。
  引数を複数指定できる場合は、半角カンマ「,」で区切ります。
  例:
  addnewbookfile "\My Documents\Aozora\Download\*.txt",name_1stline

 ○数値・定義済み定数
  値をそのまま配置すると、数値として扱います。式による数値の表現はできません。文字列をそのまま配置すると、定義済み定数として扱います。
  例:
  1
  name_filename

 ○文字列
  ダブルクォーテーションで囲んだ範囲を文字列として扱います。
  文字列中でダブルクォーテーションそのものを使用したい場合は、2つ重ねて入力します。
  例:
  "\Program Files\MortScript\mortscript.exe"
  """\My Documents\Aozora\MortScript_青空文庫新着ダウンロード.mscr"""

 ○変数はありません
  konekoscriptは、変数を持ちません。


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★スクリプト実行文について

 ○コメント(#)

 ○外部プログラム実行(非同期実行)(run)
 ○外部プログラム実行(同期実行)(runsync)

 ○本棚から取り除く(removebook)
 ○本棚から取り除き、ファイルを削除する(deletebook)
 ○指定したファイルが本棚に未登録の場合は登録する(addnewbookfile)
 ○指定したファイルを本棚に登録する(addbookfile)
 ○並べ替えを行う(sortbook)
 ○.konekoファイルとスクリプト実行ログの場所を移動する(konekoscriptfile)
 ○本を開く(openbook)
 ○本のしおりをリセットする(resetbookmark)
 ○本を選択する(selectbook)

 ○メッセージダイアログを表示する(message)
 ○質問ダイアログを表示する(question)
 ○進捗スクリーンを表示する(status)
 ○進捗スクリーンを消去する(statusoff)
 ○スクリプトの実行を終了する(endscript)
 ○スクリプトの最初に戻る(restartscript)
 ○青空子猫を終了する(endapplication)


 ○コメント
   #コメント
  文の先頭に半角の「#」を置くと、その行はコメント扱いになり、スクリプト処理されません。
  行の途中からコメントを始めることはできません。

 ○外部プログラム実行(非同期実行)
   run 実行プログラム(フルパス),パラメータ

  外部プログラムを非同期実行します。
  プログラムの実行終了を待たずに次のスクリプトを実行します。
  ※実行に失敗(ファイルが見つからないなどの理由で)した場合、その時点でスクリプトの実行が終了します。
  例:
  run "\Program Files\MortScript\mortscript.exe","""\My Documents\Aozora\MortScript_青空文庫新着ダウンロード.mscr"""

 ○外部プログラム実行(同期実行)
   runsync 実行プログラム(フルパス),パラメータ

  外部プログラムを実行します。
  プログラムの実行終了を待ってから次のスクリプトを実行します。終了させられないプログラムを実行すると、青空子猫に制御が戻りません。ご注意ください。
  使い方は、runと同じです。
  ※実行に失敗(ファイルが見つからないなどの理由で)した場合、その時点でスクリプトの実行が終了します。

 ○本棚から取り除く
   removebookat 本番号(0〜)
   removebook 本棚に登録されているファイルのフルパス
   removeallbook
   removenofilebook

  本棚から本を取り除きます。実際のファイルは削除しません。
  例:
   removebookat 0
    先頭の本を取り除きます(本番号は一番上から0,1,2...と数えます)。
   removebook "\My Documents\Aozora\Download\夏目漱石.txt"
    指定されたファイルの本を本棚から取り除きます。
   removebook "\My Documents\Aozora\Download\*.txt"
    ワイルドカード指定で本を本棚から取り除きます。
   removeallbook
    現在のプロファイルに登録されている本をすべて取り除きます(ただし.konekoのファイルは取り除きません)
   removenofilebook
    現在のプロファイルに登録されている本のうち、実際にはファイルが存在しない本を取り除きます。

 ○本棚から取り除き、ファイルを削除する
   deletebookat 本番号(0〜)
   deletebook 本棚に登録されているファイルのフルパス
   deleteallbook

  本棚から取り除き、実際のファイルも削除します。本棚に存在しないファイルは削除できません。
  例:
   deletebookat 0
    先頭の本を取り除き削除します(本番号は一番上から0,1,2...と数えます)。
   deletebook "\My Documents\Aozora\Download\夏目漱石.txt"
    指定されたファイルの本を本棚から取り除き削除します。
   deletebook "\My Documents\Aozora\Download\*.txt"
    ワイルドカード指定で本を本棚から取り除き削除します。
   deleteallbook
    現在のプロファイルに登録されている本をすべて取り除き削除します(ただし.konekoのファイルは取り除きません)

 ○指定したファイルが本棚に未登録の場合は登録する
   addnewbookfile 登録するファイルのフルパス,本に付ける名前のルール
   addnewbooksubfolder 登録するファイルの存在するフォルダ,フィルタ,本に付ける名前のルール

  指定したファイルを本棚に登録します。既にそのファイルが登録済みの場合は登録しません。
  「本に付ける名前のルール」は、以下を使用できます:
   name_filename       <- ファイル名をそのまま使う
   name_1stline        <- 本文1行目を使う
   name_1stlineand2ndline   <- 本文1行目+2行目
   name_2ndlineand1stline   <- 本文2行目+1行目
  例:
  addnewbookfile "\My Documents\Aozora\Download\夏目漱石.txt",name_filename
   指定したファイルを本棚に登録します(重複無し)
  addnewbookfile "\My Documents\Aozora\Download\*.txt",name_1stline
   ワイルドカード指定で本棚に登録します(重複無し)
  addnewbooksubfolder "\My Documents\Aozora\","*.txt",name_1stlineand2ndline
   フォルダ内の及びサブフォルダ内の、指定したワイルドカードフィルタに合致するファイルを本棚に登録します(重複無し)

 ○指定したファイルを本棚に登録する
   addbookfile 登録するファイルのフルパス,本に付ける名前のルール
   addbooksubfolder 登録するファイルの存在するフォルダ,フィルタ,本に付ける名前のルール

  指定したファイルを本棚に登録します。既にそのファイルが登録済みだった場合でも、二重に登録します(同じファイルが複数登録されている状態になります)。
  使い方は、addnewbookfile / addnewbooksubfolder と同じです。

 ○並べ替えを行う
   sortbook 並べ替え指示

  現在のプロファイルに登録されているすべての本(.koneko含む)を、指定された並べ替え指示で並べ替えます。
  「並べ替え指示」は、以下を使用できます:
   name        <- 名前順
   fullpath      <- フルパス順
   lastread      <- 最後に読んだ順
   lastupdate     <- 最終更新日時(昇順)
   lastupdateinvert  <- 最終更新日時(降順)
  例:
  sortbook lastupdateinvert

 ○.konekoファイルとスクリプト実行ログの本棚の位置を移動する
   konekoscriptfile 移動指示

  スクリプト関係のファイルのみを、本棚の先頭または末尾へ移動します。
  「移動指示」は、以下を使用できます:
   move_top    <- 先頭へ移動
   move_bottom   <- 末尾へ移動
  例:
  konekoscriptfile move_top

 ○本を開く
   openbook 本棚に登録されているファイルのフルパス
   openbookat 本番号(0〜)

  本棚に登録された本を、自動しおりの位置で開きます。
  例:
  openbook "\My Documents\Aozora\Download\夏目漱石.txt"
   本棚に既に登録されていて、指定されたファイル名に合致する本を開きます。
  openbookat 1
   指定された本を開きます(本番号は一番上から0,1,2...と数えます)。

 ○本のしおりをリセットする
   resetbookmark 本棚に登録されているファイルのフルパス
   resetbookmarkat 本番号(0〜)
   resetallbookmark

  指定された本の自動しおりを初期化し、未読状態にします。
  例:
  resetbookmark "\My Documents\Aozora\Download\夏目漱石.txt"
   指定されたファイルの本のしおりを初期化します。
  resetbookmarkat 1
   指定された本のしおりを初期化します(本番号は一番上から0,1,2...と数えます)。
  resetallbookmark
   現在のプロファイルに登録されているすべての本のしおりを初期化します。

 ○本を選択する
   selectbook 本棚に登録されているファイルのフルパス
   selectbookat 本番号(0〜)

  指定された本を選択します。スクリプトの最後に指定すると、終了直後に特定の項目を選択しておくことができます。
  例:
  selectbook "\My Documents\Aozora\Download\夏目漱石.txt"
   指定されたファイルの本を選択します。
  selectbookat 1
   指定された本を選択します(本番号は一番上から0,1,2...と数えます)。

 ○メッセージダイアログを表示する
   message メッセージ

  「ok」ボタンのみを持つメッセージダイアログを表示します。
  例:
  message "ボタンを押すと処理を開始します"

 ○質問ダイアログを表示する
   question メッセージ,{Yesの時のスクリプト},{Noの時のスクリプト}
  「Yes」「No」の選択を持つダイアログを表示します。結果に応じて実行するスクリプトを、1つだけ記述することができます。
  例:
  question "並べ替えを実行しますか?",{sortbook name},{}
   ダイアログにYesを答えると、並べ替えスクリプトを実行します。Noを答えると、なにもしません。

 ○進捗スクリーンを表示する
   status メッセージ

  青空子猫の画面に、文字列(進捗スクリーン)を表示できます。
  例:
  status "1/5"

 ○進捗スクリーンを消去する
   statusoff

  進捗スクリーンを消去します。スクリプトの実行が終了したときも、自動で消去されます。

 ○スクリプトの実行を終了する
   endscript

  スクリプトの実行を終了します。question文と組み合わせると、状況に応じてスクリプトの実行を終了することができます。

 ○スクリプトの最初に戻る
   restartscript

  スクリプトの先頭から実行をやり直します。question文と組み合わせると、状況に応じてスクリプトをやり直すことができます。
  ※無限ループになるように記述しないでください。konekoscriptが終了できなくなります。

 ○青空子猫を終了する
   endapplication

  スクリプトの実行中に青空子猫を終了します。



(C) 1996-2010 catproject / K.Akiyama xx

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