大井川鉄道井川線(その1)


SLが定期で走ることであまりに有名な鉄道ですがそのSLの終点千頭からさらに奥へ伸びる鉄路があります、それが井川線です

井川線は元々井川ダム開発を目的として建設された軽便線で、レール幅こそ狭軌の1067mmですが車両限界は軽便そのものです

したがって井川線用の車両は本線へ直通できますが本線の車両は井川線へは入線出来ないということになっております(通しの運用はありません)

数々の秘境駅もそろっていて国内唯一のアプト式機関車も走るその井川線へ足を踏み入れました

 

昨年末、大井川本線と井川線の接続地点であるこの千頭までは乗りにきていました

そのとき井川線も乗ろうと思ったのですが2時過ぎで井川行きの最終はすでに発車した

後!季節外れのこの時期、井川行きはなんと3本しかありません!冬に井川まで行こう

と思う人は13時過ぎが最終ですので気を付けてください

で、今回は友人たちと車で千頭までやってきました、駅裏に車を置いてさっそく井川行き

に乗り込みますが本線からの接続列車がまだ来ないので誰も乗っていません

 

車両は客車でディーゼル機関車が牽引なのですが下りは推進運転で、先頭の客車に付いた簡素な運転台で後部の機関車を遠隔操作するという

変わった鉄道です(右写真はその運転台、スピードメーターはなんと40キロまでしか刻まれていませんでした)

レール幅こそ狭軌ですがとても細く低くてまさに軽便線です、車体もかなり小さく、人の背丈より少し高いくらいでした、そしてホーム!ほとんど地べた

のような低さで容易に線路上へ降りられます(笑)

 

客車の内部・・・

ドアは手動で走行中はバーをかけるだけです、車内は冷房らしきものはなく非冷房のよう

ですが山間なので夏は冷房なんかなくても涼しいでしょう!

2+1掛けのボックスシートが並びますがかなり狭く2掛けの方は大人二人はきつく感じる

でしょうね、また客車間の貫通路がありませんので各車両間での行き来は出来ません

車掌さんは駅ごとに車両を移っていましたが途中での乗降は接阻峡温泉などを除けば

ほとんどないので問題にならないようでした

 

千頭を出発です、コイルバネの台車でレールも規格が低いため乗り心地はゴトゴトとい

った感じで貨車かトロッコに乗っているような感覚です

速度は非常に遅く30キロ程度しか出ていません、途中には駅がたくさんありますがどの

駅も生活感がなくもちろん乗降もありません、井川線は観光向けとしての使命がほとん

どで通勤通学の手段としてはほとんど利用されていないような感じです、もっとも沿線は

民家も少ない秘境地帯ですので当然と言えば当然ですが〜

 

アプトいちしろに到着、いよいよここから一駅間だけですが国内唯一、井川線の見せ場

でもあるアプト式機関車を後部に連結します、ラックを見るのはこれが初めてです

この機関車は電機で、そのため非電化の井川線ですがこの一駅間だけは電化されてい

ます、車体こそ細いですが背が高く、足回りの重装備が迫力あり現在では希少になって

しまった峠補機の貫禄は充分あります、構内にはあと2両、機関車が休んでいました

それにしてもこの駅は機関庫のためだけのような存在で目の前は川しかありません

 

いよいよ補機を付けてアプトいちしろを出発です、急な山肌に沿って国内最急の90‰の

勾配が迫ります、客車から前方を見るとさすが90‰!レールが空に向かって伸びていく

ような感じです、冬季はたった2両の客車でその威力を持て余しているようですが夏季に

は満員の乗客を乗せた7〜8両もの客車を連ねた編成を押し上げるそうでシーズン中に

は本領発揮していることでしょう

 

長島ダム駅に着くとただちに補機は切り離され、アプトいちしろに戻っていきました

どうやら機関車はいちしろの方で常時待機しているようです、また帰りにお世話になるま

で機関庫でお休みです、再び90‰の坂を下っていくのが見えますが坂の急さがお分か

りになるでしょうか?

また、この長島ダム駅の目の前はその名の通り長島ダムがそびえています、付近はダ

ム以外民家などは見られません

 

その2へつづく

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