プロジェクト・エデン特別篇

「帝国最大の作戦」

 

                        第十一章

 

  男は一人、無数の視線が集中する中に立っていた。

  冷たい視線もある。憎悪をたぎらせた視線もある。そのいずれもが

突き刺さるような鋭さをもって、男の身に降り注いでいるのである。

  白銀のマントを翻し、黒を基調とした軍服には銀色の刺繍が施され

ている。銀の刺繍が示すのは、双頭の龍である。

  栄光あるミレニアム帝国の紋章を胸に抱き、帝国軍最高司令官た

るフェンリル将軍は、広場を埋め尽くすタコラ教団にたった一人で立

ち向かおうとしているのだった。

  「速やかに解散するのだ!」

  「そのような申し出など、呑めませんな…」

  フェンリルの勧告をあっさりと受け流すように拒絶したのは、タコラ

教団の教祖である。その薄い唇には、嘲弄にも似た笑みが刻まれて

いる。いやらしいほどの余裕であった。

  「貴様、わしの言うことが聞けぬと…?」

  フェンリルのこめかみにピクリと青筋が浮かぶ。

  「ええ、聞けません」

  受ける教祖の方もなかなか肝が据わっている。

  「わしに逆らうつもりかっっ!」

  フェンリルが怒鳴る。まさに放蕩息子や不良娘を叱りつける父親の

ような感じである。20世紀の世に生きていたならば、「伝説の父」とう

たわれた「星一徹」と人気を二分したことであろう。しかし…、

  「あなたの言うことなど、聞けません!」

  教祖がキッパリと言う。おおよそのケースにおいて、怒鳴りつける厳

格な父の説得とは不成功に終わるものである。このフェンリルの場合

も例外ではなかった。

  「おのれぇぇ! そのような訳のわからん服を着て、公衆の面前で戯言

をほざくとは許せん!」

  フェンリルがステージ下から叫ぶ。まるで、どこかのライブハウスに

派手な衣装で出演していた息子を見つけた父親のようにも見えなくは

ない。ステージでスポットライトを浴びている教祖に比べると、下から

叫んでいるフェンリルの姿に、どことなく哀愁を禁じ得ない。

  「あなたには分からないのです」

  教祖もこれまた、理解なき父親に抗議する息子のようなセリフを返

してくる。まさに泥沼状態の応酬になりつつあった。

  「ああ、分からんわ!」

  「理解できない方と話している時間さえ、私たちには惜しいのです」

  「なんだとぉぉ!」

  「さ、おとなしくお帰りください…」

  丁寧だが、人を見下したような冷淡さのこもる声だった。

  「貴様ぁぁ!」

  怒りに燃えるフェンリルがステージへと駆け上る!

  その途端!

  カシャッ! カシャッ! カシャッ!

  四方八方から、強い光がステージへと突き刺さった。

  それはステージを囲むように設置されていたスポットライトの明かり

であった。ステージの上に立つフェンリルが、まばゆい光の輪の中に

浮かび上がった。

  「な、なに?」

  フェンリルが戸惑った瞬間、

  「おおおおおおおおお・・・・・!」

  周囲から一斉にどよめきと拍手が沸き起こった。

  見れば、何時の間にかタコラ教団の群集を取り巻くようにして、帝国

軍の兵士たちが集まってきていた。兵士たちの目は、スポットライトに

浮かび上がるフェンリル将軍の雄姿に注がれている。

  呆気に取られているフェンリルの耳にいくつもの声が聞こえた。

  「将軍、がんばってください!」

  「フェンリル将軍、万歳!」

  「ミレニアム帝国に栄光あれぇぇぇ!」

  口々に叫ばれる声は、兵士たちを指揮する下士官たちのものだ。

  その言葉に呼応すかのように、他の兵士たちの間から喚声が迸る。

  「よ、よし…!」

  予想外のシチュエーションではあるが、ここは彼らの期待に応えな

い訳にはいかない。フェンリルはバッと白銀のマントを翻し、クルリと

体を回転させると、スチャッと片手を上げたポーズを決める。

  「おおおおおおおおおおおお・・・・・!」

  なお、一層の歓声が鯨波となって、ステージへと押し寄せた。

  フェンリルは気をよくしたように、笑顔で手を振り返す。その顔は、

ちょっと照れたように赤らんでいる。

  「ほほう…。なかなか、やりますね」

  タコラ教教祖がフェンリルへ降り注ぐ歓声を聞きながら、言う。

  「ならば、私も…!」

  タコラ教祖はそう言うや、マイクを握り締めた。

  「タコラさまを称える歌、第二番…」

  静かにつぶやき、深く息を吸い込む。そして…、

  「タコラ〜やっ! タコラ〜やっ! タコォォラァァァァァ!」

  絶叫にも似たタコラシャウトと共に、タコラ教祖はバック宙を行った。

  クルリと見事な回転を見せるや、きれいな着地を決める。

  「うおおおおおおおおお・・・・・!」

  今度はタコラ教徒たちの間から、凄まじい歓声が上がった。それは

帝国軍兵士たちのそれに勝るとも劣らないものであった。やはり教祖

ともなれば、人を惹きつけるパフォーマンスの一つや二つは出来なけ

ればならないのかもしれない。

  「ど、どうです?」

  タコラ教祖が勝ち誇ったように言う。ちょっと息切れしてしまっている

のは愛敬と取ってあげるべきだろう。

  「お、おのれ…、かくなる上は、わしも一曲…!」

  フェンリルが悔しそうにうめき、教祖の手からマイクを奪いとった。

  そして口元にマイクを持っていった瞬間、

  クワァァンッッ!

  フェンリルの後頭部を、どこからともなく飛来したバケツが直撃した。

  兵装の中にふくまれる飯盒炊飯用のかなり固めのバケツだった。

  「ぐおおっ!」

  後頭部を押さえて、フェンリルがしゃがみこむ。かなり容赦のない

一撃だったようだ。

  「将軍、そんなことをやってる場合じゃないでしょうがっっ!」

  ステージ横で副官のヘルモーズが叫んでいる。将軍の行動を見か

ねて、思わず駆けつけてきたようだった。

  「ヘ、ヘルモーズ…。貴様、何てことを…!」

  後頭部をさすりながら、フェンリルが怒る。

  「将軍、さっさと説得しないと、タコラが目覚めてしまいますよ!」

  ヘルモーズは反論をものともせずに怒鳴る。

  その言葉に、ハッとしたフェンリルがステージの彼方に見えるタコラ

へと目を向ける。確かにタコラの閉じた瞼がピクピクと動いている。

  明らかに眠りが浅くなってきているようであった。

  「ええい、こんなことをしてる場合ではないわっっ!」

  フェンリルが気を取り直したように教祖へと向き直る。

  「何を今さら…。それにしても、将軍もなかなかノリがいいではあり

ませんか?」

  タコラ教祖も小馬鹿にしたように言う。その実を言えば、タコラ教祖

自身も心の中で胸を撫で下ろしていた。話の本筋を見失っていたの

はフェンリルや作者のみならず、彼もまた同じだったのである。

  「余計なお世話だっ!」

  流されやすい自分の性格を見抜かれたような気がして、フェンリル

は怒鳴り返した。そうでもしなければ、話をもとに戻すことが出来なく

なってしまうような不安に襲われたからである。

  「話を戻すぞ! くだらんことはやめて、即刻解散しろ!」

  「私は誰の指図も受けません。唯一、信じる言葉はタコラさまの意志

のみ。それは他の者たちも同じこと…」

  「タコラさまの言葉だと…?」

  「そうです。タコラさまから、私たちに送られてくるメッセージこそが、

おごれる人類を救う神の言葉なのです」

  教祖は陶酔した表情で語る。その様子を見る限りでは、本当にタコ

ラからのメッセージを受け取っているようにも見える。

  だが、そんなことを信じるフェンリル将軍ではない。

  「なぁにが、タコラさまからのメッセージだ!」

  フェンリルが呆れたように言う。もっともな反応である。

  宇宙人とコンタクトしたことのある人間や天使と会話した人間が名

乗り出ることがあるが、多くの人間は同じような反応を示す。

  『何を馬鹿なことを言っているんだ。そんなこと、あるわけないだろ』

  人はそう思い、嘆息し、あざけり、そして常識というベールで塗りつ

ぶしていくのだ。未知なる存在との邂逅を主張する彼らの言葉を…。

  そして、虚言者の烙印を押された者の多くが、自分たちの言葉に

疑問を抱き、そして自分自身を常識に照らしあわせていく。

  やがて、人々は画一化された常識の檻の中で過ごすようになって

いくのである…。

  だが、タコラ教の教祖はそうではなかった。

  「愚かな…」

  哀しい目つきをして、フェンリルを見つめたのである。

  「何だと?」

  フェンリルも、その意外な反応にいぶかしさを感じた。

  タコラ教祖はスッと手を高く上げると、眠っているタコラを指差した。

  「あなたの目に、巨大なタコの姿は見えていますか?」

  教祖が尋ねる。静かな声だった。

  「当たり前だ。見えていないはずがないだろう!」

  フェンリルが「何言ってんだ」という表情で答える。

  「では、一ヶ月前にこのような生き物の存在を信じていましたか?」

  「なに?」

  「どうなんです? タコラさまが現れる前に、このような巨大なタコの

話を聞いていたら、あなたは信じましたか?」

  「・・・・・・・・・」

  フェンリルは答えない。いや、答えられない。

  当たり前である。このような生き物の存在を誰が信じたであろうか。

  「しかし、今は現実に存在している」

  タコラ教祖が言葉を続けた。

  「この存在していることこそが、真実なのです」

  「・・・・・・・・・」

  「今、この地上に共に存在していること…」

  「・・・・・・・・・」

  「それこそが大切なことだと、思いませんか?」

  教祖は真剣な眼差しでフェンリルを見つめた。

  フェンリルは戸惑っていた。教祖の言葉の一つ一つが重みを帯び

て、彼の心に響いていたからだ。

  信じてはいけない。

  惑わされてはいけない。

  常識と秩序こそが平穏を守る鎧なのだ。脱ぎ捨ててはいけない!

  心の中で必死にフェンリルは唱えた。

  だが、その心を見透かすかのように教祖は微笑んだ。

  「常識は鎧ではありません。心を閉ざす檻なのです」

  「!」

  フェンリルが愕然とした表情で教祖を見やる。そこに立つ教祖は、

先ほどまでの奇妙な歌と踊りに狂っていた人物とは違っていた。

  いや、同一人物であることには間違いない。だが、その中身がつい

に本性を現したかのようにも見える。

  「お、お前は…」

  フェンリルが喘いだ。喉に急速に乾きを覚えていた。

  「タコラと心を交わすことは、別に不思議なことではありません」

  教祖は言う。

  「自分たちが彼に気持ちを向け続ける限り、彼もまた心を開いてく

れるでしょう。そうすることで、初めて平穏が生まれるのです」

  「・・・・・・・・」

  「一方通行の考え方や行動を押し付ければ、いつかは無理が生じ

てしまいます。その無理を正すために力を行使すれば、さらなる無理

が生じてしまうことでしょう」

  「お前、何が言いたい…?」

  「共に存在することを認めること。人の心の中に善悪の二つが存在

しているように、希望と絶望の二つも存在しているのです」

  「絶望などはない。キルケウイルスの恐怖と共に、絶望などは完全

に消え失せてしまったのだ!」

  「と同時に、希望も消えた…」

  教祖が言葉を継いだ。有無を言わせぬ迫力を秘めた言葉だった。

  「そ、そんなことは…ない…!」

  抗するフェンリルの語尾は曖昧になって、消えていった。

  「言ったでしょう。無理をすれば、さらなる無理が生じると…」

  教祖は言う。

  「共に存在しているものを無理に消そうとすれば、もう一方とてタダ

では済まない。その果てに待っているのは、何もない世界です」

  「平穏に満ちた世界だ!」

  フェンリルは叫んだ。そうでもしなければ、自分自身の心すらも信じ

られなくなってしまうような不安に駆られていた。

  「無こそが平穏。それを静かなる地獄と気づかぬ将軍ではあります

まい…!」

  「うぬ…!」

  フェンリルがつまる。確かにそれに気づかぬフェンリル将軍ではな

い。だが、不穏分子を消し去り、平和と秩序をもたらすことこそが自

分の役目であり、使命であり、生きる証なのだ。

  絶望があるからこそ、希望に迷いが生まれる。悪が存在するから

こそ、善なるモノが苦しむ。二つを存在させようと思うからこそ、そこ

に悩みが生じるのだ。争いが生まれ、混沌が生まれるのだ!

  無の境地に幸せがあるのならば、そこに導くことも・・・・。

  そこまで考えた時、フェンリルの鼓膜を教祖の声が震わせた。

  「消し去り、修正し続けることを続けるおつもりか?」

  「・・・・・・・・」

  「タコラは存在している。言葉も交わせる。心も交わせる」

  心…、と聞いた瞬間に、フェンリルがハッと表情を変えた。

  「もしかすると、将軍。あなたもそれを体験したのでは…?」

  「そ、そんなことはないっっ!」

  フェンリルは叫んだ。だが、脳裏には別の映像が浮かんでいる。

  愛らしく見つめる小さな瞳、ピンク色の肌、丸まっちい足。

  王宮の厨房へ運ばれていくタコの見せた哀切の表情…。

  確かにあの瞬間、フェンリルは心を交わしたような気がしていた…。

  「・・・・・・・・・」

  うなだれ、言葉につまるフェンリルへと、教祖が静かに言った。

  「共に存在すること。それこそが幸福なのですよ…」

  フェンリルがバッと顔を上げた。

  見詰め合う二人の間に、緊迫した沈黙が落ちた。

  「お前は…」

  教祖に向けた目は厳しい。

  こいつはただ者じゃない。単なる新興宗教の教祖なんかじゃない。

  こいつは…、こいつは…、こいつは…!

  「お前はいったい何者だっっ!」

  フェンリルが叫んだ。

  教祖が微笑んだ。そして、長いローブのような衣装を留めている肩

のバックルを外す。フワサと布が滑り落ち、床へとわだかまった。

  会場を取り囲む兵士たちの間から、どよめきが起こった。

  緊張であり、困惑であり、予想外の事態に対する混乱だった。

  主席副官のヘルモーズですら、呆然とステージを見上げている。

  「や、やはり…」

  うめいたフェンリルの前に、漆黒の影が立っている。

  さっきまでの白衣とは違った服を着けた教祖が目の前にいた。

  漆黒を基調とした服…。それは戦闘服であった。その首もとには、

目にも鮮やかな深紅のスカーフが巻かれていた。それは明らかに

アスラが身に着けていたものと同じであった。

  「レジスタンスのリーダーを務めるチュールと言います」

  さっきまで教祖だった男は、そのように名乗って、微笑んだ。

  「おのれ! タコラ教などと小細工をしおって!」

  フェンリルが憤る。明らかに騙されたと感じたのだ。

  「そうではありません。私たちがタコラを神が遣わした使者であると

信じているのは間違いありません」

  タコラ教祖にして、レジスタンスリーダーのチュールが言う。

  「ふざけるな! そんな嘘に騙されるほど、わしはもうろくしておらん!」

  「嘘ではありませんよ。このタコラの出現によって、これまでの帝国

軍とレジスタンスの間に、ミレニアム帝国の行く末に一筋の光明が見

出せるものと私は信じているのです」

  「な、なんだと…?」

  「現にフェンリル将軍、あなたと私の間に敵意以外の共通した思い

を見出せたではありませんか」

  「・・・・・・・・・・」

  フェンリルは黙った。確かに今までの相手をタコラ教の教祖と思い

こんでいたとは言え、タコラに対する考え、何よりも「共に存在するこ

と」という言葉への共感などを感じたのは間違いない。それを相手が

レジスタンスのリーダーだと分かったからと言って、単純に覆すことな

ど出来るはずもなかった。

  「タコラの出現がなければ、こうした場を設けることも出来なかった

はずでしょう。やはり、タコラは神が遣わされた使者なのですよ」

  チュールは言う。その言葉には、虚偽のかけらも見えなかった。

  フェンリルもまた黙したままであった。今どのような反論をしたとして

も、その自分自身の言葉を信じられないと思っていたから…。

  「将軍!」

  ヘルモーズの叫びが会場に響いた。と同時に、会場を取り囲んで

いた兵士たちが一斉に銃を構えた。

  だが、同時にタコラのTシャツを着て踊り狂っていた信者たちも一斉

に銃を取り出した。アホの集団に見えていた彼らもまた、レジスタンス

のメンバーたちだったのだ。

  銃口と銃口が向き合う。視線と視線が絡み合う。

  一気に緊迫感が高まり、空間全体をピリピリした空気が支配した。

  「ま、待て!」

  「ま、待つんだ!」

  フェンリルとチュールが同時に声を上げた。

  その瞬間!

   ゴオオオオオオオオオオ!

  重低音の響きが、遠くから近づいてきた。

  地平線の彼方から、無数の黒点が浮かび上がり、それは獰猛な

金属の猛禽の群れを化して、会場の方へと迫ってくる。

  本部に残していた戦闘ヘリ、航空騎兵軍団だった。

  「だ、誰が航空騎兵に出動命令を…?」

  フェンリルがつぶやく。自分の命令があるまでは、絶対に待機して

いるようにと命じていたはずの部隊である。

  (ど、どうなっておるのだ!)

  困惑と憤慨を表情に刻んだまま、フェンリルは上空に迫る航空騎兵

の群れを見つめていた。

 

  「ククククククク・・・・」

  戦闘ヘリの一機に座上した参謀長のミュニアルが笑う。

  その横にはシンドゥリ博士とペイオス助教授もいる。

  「面白い。こんなところで、レジスタンスの連中と出遭えるとは思って

もみなかったわ」

  相変わらずのキンキンした女性に似た声でミュニアルが言う。

  眼下には一群となって対峙する帝国軍とレジスタンスの姿がある。

  「タコラを退治すれば、絶好の昇進のチャンスと思ったけど。ここで

レジスタンスを潰せば、帝国軍最高司令官の座も夢ではないわ」

  その視線がステージの上でスポットライトを浴びているフェンリル将

軍の姿を捉える。ミュニアル自身が信じて疑わない栄光の道に立ち

ふさがる障害であった。

  「フェンリル将軍…。そんなところでは、危ないわよ」

  妙なオカマ声で言いながら、ミュニアルは陰湿な笑いを浮かべた。

  その様子を横でシンドゥリとペイオスの二人が見ている。

  ミュニアルはマイクを手にした。

  「全機、攻撃準備!」

  その命令は無線を通じて、全ての作戦参加機に伝わる。

  ウィーン!

  各機の攻撃ミサイルが発射態勢に入る。その炎の矢が向けられ

た先にはタコラ、レジスタンス、そしてフェンリルの姿があった。

 

                                                                つづく