学校怪談

夜の王様

 

第四章「囁く校舎」

 

 理科室の事件は、たちまち学校中のウワサ

になってしまった。後藤鳴美は特に命に別状

なかったが、悪いガスを吸い込んでしまった

ために、しばらく入院しなければならなくな

ってしまった。

 飯島裕一は、学校の先生たちから色々と聞

かれたが、何も答えられるわけがなかった。

 結局、何かの拍子に棚から薬品が落ち、そ

のために生じた薬品のガスを吸ってしまった

のだということになったのだった。

 だが、鳴美たちが「学校の怪談」を取材し

ていたことは学校中に知れ渡り、何かのタタ

リなのではないかというウワサが生徒の間に

広まっていた。

 「ガイコツの模型が笑いながら、鳴美ちゃ

んに襲いかかったらしいよ」

 廊下の片隅にかたまっている男子が…。

 「口から毒ガスを吐き出して、それを鳴美

ちゃんは吸ってしまったんだって」

 昇降口から出てきた生徒たちが…。

 「理科室のお化けって、本当にいたのよ」

 階段の踊り場で出会った女子の間で…。

 「飯島くんも、ガイコツに狙われているっ

てウワサよ。大丈夫なのかな?」

 そんないい加減なウワサが、学校のあちこ

ちでされていた。そして、それらのウワサの

原因となったことで、美貴までもが職員室に

呼ばれて怒られる始末だった。

 

 「ああん、もう。やんなっちゃう!」

 放送室に帰ってきた美貴は入るなり、そう

ボヤくのだった。つい先程まで、職員室でこ

ってりと油をしぼられてきたところである。

 「先生たち、なんて言ってた?」

 裕一が聞くと、美貴がため息をつく。

 「どうもこうも、お説教よ…」

 「こんな事件が起きたんじゃなぁ…」

 「しかも、取材をやめろって言うのよ!」

 美貴がイスにドカッと座りながら、やけっ

ぱちに言った。今度の事件で騒ぎが大きくな

るのを心配した先生たちから、学校の怪談を

取材するのはやめるようにと、注意を受けた

のであった。

 「悪い…。俺のせいで…」

 裕一がしょげた感じに言った。

 「別に飯島君のせいだなんて、言ってない

わよ。勘違いしないで!」

 美貴が思わず怒鳴る。そうやって理由もな

く誤ってしまうことは、美貴にとって一番嫌

いなことであった。

 「それにしても、これで取材は中止だね」

 武がボソッと言った。

 「別にそう決まった訳じゃないわよ」

 美貴の言葉に、男子二人が不思議そうな顔

をする。美貴は言った。

 「中止になったのは、お昼の放送で学校の

怪談を取り上げることだけよ。別に調べちゃ

いけないとは言われてないわ」

 「じゃあ、何か。別に番組にするわけでも

ないのに、調べようって言うの?」

 裕一がビックリする。まさか、美貴がそん

なことを言いだすとは思ってもみなかったか

らだ。

 「そうよ。このまま、何もわからないまま

じゃ、鳴美がかわいそうだもの」

 「でも、後藤がケガしたのは、何かの拍子

にガラスが割れて…」

 「何かの拍子って、何よ。全然、説明にな

ってないじゃない」

 「う、うん。まあ、そりゃそうだけど…」

 裕一が口ごもる。何しろ、鳴美と一緒にい

たのに、原因がさっぱり分からなかったのだ

から。

 「だから、調べるのよ!」

 美貴が宣言する。だが、すぐにそれに反論

する声があがった。相原武である。

 「僕はイヤだ。絶対にやらない!」

 「どうしてよ?」

 「イヤだったら、イヤだ!」

 まるで、何かをこわがっているような感じ

だった。

 「どうしたんだよ、武?」

 「何か理由があるの?」

 美貴と裕一のダブルス質問に、武は急に黙

りこくって、下を向いてしまった。

 「ちょっとぉ…。黙ってたって、何もわか

らないじゃない。イヤならイヤでもいいんだ

けど、訳ぐらい聞かせてよ」

 この様子じゃ、まともに聞いても無理だと

思ったのか、美貴は少し声を和らげた。

 「……」

 それでも武は黙っていたが、顔をあげて二

人を見た。それを受けて、美貴は続ける。

 「ねえ、お願いだから。何か、気になるこ

とでもあるの?」

 見え見えの懐柔策だが、それでも武には効

果があったようだ。しばらくすると、ボソッ

と口を開いた。

 「声だよ…」

 「はあ?」

 思わず、大声を出してしまう美貴たち。

 「声が聞こえるんだよ…。無線機から…」

 「な、何よ…。それ…」

 美貴や裕一のキョトンとした反応に、武は

顔を真っ赤にさせた。

 「ほら、やっぱりだ。絶対にバカにされる

と思ったんだよ。言わなきゃよかった!」

 そう叫ぶと、今にも部屋を飛び出していき

そうになる。あわてて、裕一と美貴が武をつ

かまえた。

 「ちょ、ちょっと待ってよ。別にバカにし

てなんかいないわよ。ちゃんと最後まで話し

てくれなきゃ、わかんないじゃない」

 「そうだよ。声が聞こえる、だけじゃ、全

然わかんないって」

 二人が一生懸命に言うと、武は少し落ちつ

いたみたいだった。確かに今、武が話したの

は「無線機から声が聞こえる」だけであり、

それは当たり前のことである。声が聞こえけ

れば、無線機もタダの箱。問題なのは、その

声が武をこわがらせるものなのか、というこ

となのだ。

 「だから、最後まで聞かせてよ」

 美貴が言うと、武はまたもおびえた顔にな

る。そして、言ったのだった。

 「知ってると思うけど、僕の家って、学校

のすぐ裏手にあるじゃない」

 「うん。そうだね」

 「夜とかに、僕は無線でいろんな人と話し

たり、トラックの無線とかをひろったりする

んだよ」

 「相原君の趣味は知っているわ」

 「でもね…。最近、僕の無線機に変な声が

入ってくるんだよ…」

 「どんな声なの?」

 「……」

 そう聞くと、武は少し言いよどんだ。

 「何て言ってるの?」

 すこし間をおいて、武は口を開いた。

 「助けて…、助けて…、と言うんだ…」

 武は本当に恐ろしそうだった。聞いている

美貴や裕一も、思わず背筋は寒くなるのを感

じた。

 「だ、誰がしゃべってるんだ、それ?」

 裕一の質問に、武は首を振った。

 「わからない…。でも、男と女の声なんだ

よ。それもとても若くって、僕たちとそんな

に変わらないような感じがするんだ」

 「もしかして、それって…」

 「うん。この前、中学生の男の子と女の子

が消えたって言うだろ。それも小学校の辺り

で…。だから、こわくって…」

 そこまで言って、武は身震いした。その話

をするだけでも、思い出してしまうようだ。

 「それは今でも聞こえてるの?」

 「ううん。最初の頃だけで、途中から聞こ

えなくなってしまったんだ。でも、本当に恐

ろしかったのは、それからなんだ」

 「ええっ、まだあるのかよ?」

 「うん。助けて…って声が聞こえなくなっ

てから、今度は別の声が聞こえ始めたんだ」

 武の話に、美貴がゴクリとつばをのんだ。

 「それは…?」

 「笑い声だよ。クスクスクス…って、誰か

が笑っているんだ。それがとても不気味な声

で、まるで僕のことを見ながら笑っているよ

うにも聞こえるんだ」

 そう言って頭をかかえる武。美貴は知らず

知らず、腕のあたりをさすり始めていた。

 寒い…。武の話しているのを聞いていると

まるで今にも、その笑い声が聞こえてくるよ

うで背筋が寒かった。

 「だから、僕は最近は無線機のスイッチを

入れないようにしているんだよ」

 「……」

 美貴も裕一も何も言えない。武の話には、

別に幽霊が出てくるわけではない。声が聞こ

えてくるだけである。だが、それだからこそ

恐怖があった。うむを言わさないような説得

力があった。

 「そこで、今回の理科室の事件だろ。もう

とてもじゃないけど、つきあえないよ」

 武の言うことはもっともだ。その笑い声を

実際に聞いていれば、恐怖もなおさらなのだ

ろう。話を聞いているだけの美貴や裕一だっ

て、怖くてしかたないのだ。

 「あれはきっと夜の王様なんだよ。これ以

上は、二人も関わらない方がいいと思うよ」

 武は立ち上がると、カバンを持って放送室

を出ていってしまった。

 放送室には、美貴と裕一だけが残された。

 二人とも、武が出ていくのを止められなか

った。自分だって、武と同じような体験をし

てしまえば、同じような気持ちになるだろう

とわかっていたからだった。

 「いよいよ、二人だけになっちゃったね」

 美貴は寂しそうにつぶやいた。

 「飯島くんは、今の話、どう思う?」

 「さあな…」

 裕一は、自分のカメラのレンズを磨きはじ

めていた。何かしてないと、気持ちが落ちつ

かないのだろう。

 「私はウソじゃないと思うの…」

 「そりゃ、そうだろうな。武が俺たちをビ

ビらせたって、何の得にもならないしな」

 「でもね。まだ、夜の王様だと決まったわ

けでもないと思うの」

 「ふーん。じゃあ、何だと言うんだ?」

 「わからないよ…。無線なんだから、どこ

の誰がしゃべってるのかも分からないし…」

 裕一はカメラを磨き続けている。

 「もしかすると、誰かのイタズラかも知れ

ないじゃない」

 「イタズラねぇ…」

 「だって、相原くんはいろんな電波をひろ

っていたのよ。別に彼に向けて送られたメッ

セージじゃないんだもの」

 「夜の王様からじゃない、とも言えないん

じゃないのか…」

 裕一はカメラを机の上に置くと、美貴を見

つめた。

 「だから、調べるのよ」

 「一人でかい?」

 「飯島くんがイヤなら、無理につきあえと

は言わないわ。私一人でもやる」

 美貴もまた裕一を見つめ返した。しばらく

二人とも黙ったままの状態が続いた。

 遠くで生徒たちの声が聞こえている。

  グラウンドを使っている生徒の声だろう。

  ドッジボールをしている子の笑い声、サッ

カーの試合をしている子のかけ声、子供たち

の元気な声が聞こえてくる。

  校内に微かに響いているのは、ブラスバン

ド部の練習するマーチの音だ。

 いつもの普通の小学校の放課後…。

  その一角である放送室の中で、美貴と裕一

は黙ったまま見つめ合っている。二人の間に

走る緊張が放送室の中に、にぎやかな放課後

の雰囲気には似つかわしくない空気を作り出

していた。

 「フ…」

 やがて、裕一が小さく笑った。

 「?」

 凍りついていた何かが溶けるように、空気

が変わっていく。裕一の笑顔につられて、美

貴も笑顔をつくった。

 「オッケー。わかった、つきあうよ」

 裕一が言った。

 「飯島くん!」

 思わず、美貴がその手をにぎりしめようと

手をのばす。

 「ちょっと待った。勘違いするなよ」

 お礼を言おうとした美貴に先手を打って、

裕一が言った。美貴がキョトンとした顔で裕

一を見る。

 「俺がつきあうのは、お前のためじゃない

からな。このまま逃げちまったんじゃ、俺自

身が納得いかないからだぜ」

 「え?」

 「そうさ…。何がこの学校で起こっている

のかを突き止めなくちゃ、俺に対して言い訳

できないんだ…」

 手にこぶしを作って、強くにぎりしめる裕

一。それを見て、美貴は気づいた。

 裕一は、鳴美のことで強い責任を感じてい

たのだと…。

 自分があの時、ビデオカメラを取りに理科

室から離れなければ、鳴美をあんな目に合わ

せずに済んだのかもしれない。

 そんな気持ちを裕一は心の奥にためこんで

いたのだろう。いつもはケンカばかりしてい

た鳴美と裕一だが、お互いにそれなりに気に

かかる存在だったに違いなかった。

 そして、その鳴美を助けられなかった自分

に裕一は腹をたてていたのだった。

 「飯島くん。がんばろう」

 その一言だけを美貴は言った。照れくさそ

うに裕一がはにかむ。底知れぬ闇と、得体の

知れぬ恐怖をかもしだす大きな謎に挑もうと

する二人には少しも見えなかった。

 「さてと…」

 そう言いながら、裕一はビデオを取り出し

た。何をしてるのか、と思うと、裕一は放送

室のテレビにコードをつないでいる。

 「一体、どうしたのよ?」

 「俺、今まで、黙ってたことがあるんだ」

 ビデオに黄色と赤と白のコードをつなぎお

えると、裕一はビデオカメラを巻き戻し始め

るのだった。

 「実は、後藤が理科室で事件に巻き込まれ

た時、ビデオが回っていたんだよ」

 「ええっ、だって…、壊れてたんでしょ」

 「確かにそのはずだったんだけど、後で見

てみると、少しだけテープが回ってるんだ」

 「ウソ?」

 「マジさ。俺も信じられなかったけど、俺

がいない間に、勝手に録画のスイッチが入っ

たみたいなんだ」

 「じゃあ、そのテープの中に?」

 美貴は巻き戻しを続けるビデオを見た。

 ウィィィンとモーターの音を響かせながら

テープは巻き戻されていく。

 「ああ。後藤が事件にあった時の様子が、

テープに録画されていたよ」

 「見たの?」

 「このことに気づいた時にね。でも、はっ

きりとした手掛かりにはならないと思う」

 その時、カチャンとテープが巻き戻った音

が響いた。裕一が再生のボタンを押す。

 「でも、一応は見ておいてくれ。これから

謎を探る上で、少しは足しになるかもしれな

いから…」

 「…わかったわ」

 ビデオが再生されはじめた。理科室が映っ

ている。その中で、鳴美がホウキとチリ取り

を持って、床を片づけていた。

 「何をしているのかしら?床を掃除してい

るみたいだけど…」

 「なんか、ガラスを片づけているみたいだ

ね。カメラについているマイクじゃ、あんま

り音はよく撮れてないんだ」

 その内に鳴美が振り向いた。その顔が恐怖

にゆがんでいる。

 「何か、起こったのよ。見て!」

 「うん。あの後藤が、あんなにおびえるな

んて…」

 「何を見ているのかしら?」

 「小さいけど、水の音みたいなのがしてい

るんだ」

 「水の音?」

 そう耳をすますと、そんな音が聞こえるよ

うな気もするが、はっきりとしない。

  裕一もそれを察して、言葉を付け加えた。

 「よくわからない。かなり雑音がひどい」

 やがて、鳴美がドアの方へと逃げはじめる

のが見えた。明らかに何かから逃げている。

 「ドアが開かない?」

 美貴が言ったように、鳴美はドアに手をか

けて開こうとしているが、ドアはビクともし

ない。閉じ込められてしまったのだ。

 「おかしいんだ。俺が理科室に戻った時に

はカギはかかっていなかったんだ」

 裕一が不思議そうに言う。

 画面の中で、鳴美は半泣きになっていた。

 いつも笑顔ばっかり見ているだけに、その

様子が痛々しく感じられた。

 「鳴美…」

 美貴がそうつぶやいた時、画面はブツッと

切れた。いわゆる砂の嵐になってしまう。

 「ど、どうしたの?」

 「ここまでしか録画されていないんだ」

 裕一が残念そうな表情をする。

 「これじゃ、肝心のところが分からないわ

よ。この後、鳴美に何かあったんだから!」

 「だけど、本当にここまでしかテープには

入っていないんだよ」

 「……」

 裕一を責めても、仕方ない。それはわかっ

ているのだが、美貴にはどうにもやるせない

気分が残った。

 「でも、後藤に何かが起こったことだけは

わかるだろ」

 「……」

 美貴は黙ってうなずいた。確かに鳴美は、

何かから逃げようとしていた。そして、録画

が止まった直後に、戸棚のガラスが割れ、薬

瓶が落ち、悪いガスを吸ってしまうような何

かが起きたのだ。

 「これ、先生とかには見せたの?」

 「いや…。見せてないよ」

 「どうして?」

 「見せても、何が起こっていたのかは全然

分からないし、それに俺自身で謎を解きたい

とも思っていたから…」

 裕一はそう言って、ビデオのスイッチを切

った。テープを取り出して、大事そうに自分

のカバンにしまう。

 「ふーん。その割りには、私が協力してほ

しいようなことを言った時に、すぐにウンと

言わなかったね」

 美貴がちょっとからかい気味に聞く。

 すると、裕一はチラッと美貴の方を見ると

テレビにつないだコードを片づけながら、ボ

ソッと言った。

 「そりゃ、そうだろ。どこでどんな危ない

ことが起きるかはわからないんだぜ。沢村と

一緒に行動してて、後藤の時と同じ気分にな

るのは二度とゴメンだからな…」

 美貴はハッとした。裕一は、美貴のことを

心配してくれていたのだった。

 「ゴメンなさい…」

 それは本心からの言葉だった。裕一の心の

内を分かってあげられなかった自分を反省す

る美貴であった。

 「いいさ、別に…」

 裕一はビデオコードを戸棚にしまいながら

言った。気にした様子はない。

 「それよりもどうする?」

 「何が?」

 怪訝な顔をする美貴に、裕一が続ける。

 「これからだよ。理科室には、もう入れな

くなったし、どう調べるんだ?」

 そうだった。鳴美の一件によって、理科室

のカギは厳重に閉められてしまったのだ。も

う、あの部屋を調べることは出来ない。

 美貴はしばし考えていたが、

 「そうだ。別の7不思議から、調べていけ

ばいいのよ」

 「別の7不思議から?」

 「そう。今回のことは、7不思議を調べる

ことが始まったんだもの。次々に調べていけ

ば、きっと何かわかるはずよ」

 「ふーん、7不思議かぁ…」

 「この学校にある7不思議を解いていけば

何かが見えてくると思うのよ」

 「後藤が巻き込まれた事件の謎も?」

 「ええ。そして、夜の王様の謎も…!」

 美貴は「夜の王様」こそ、全ての事件のカ

ギになっていると信じていた。

 「それもそうだな。じゃあ、何から調べる

ことにする?」

 「そうね…。うーん、私って、あんまり詳

しくないのよね」

 こればっかりは美貴もうっかりしていた。

 鳴美が持つウワサ収集能力を期待した上で

の番組だっただけに、その抜けてしまった穴

は大きい。

 「俺が知ってるのは、音楽室のピアノと、

夜になると増える階段ぐらいかなぁ…」

 「じゃあ…、音楽室にしましょ」

 「どうしてだよ?」

 「やっぱり学校の怪談と言ったら、音楽室

なんじゃない。とりあえずは有名な所から、

調べてみるのが一番よ」

 美貴はそう言って、立ち上がった。これか

ら音楽室に乗り込もうと言うのである。

  裕一もウンとうなずき、カメラの準備を始

めるのだった。

  子供たちと夜の王様との闘いはまだ、始ま

ったばかりであった…。

 

                            つづく