CDの価格について

去年 ヨッフム/ドレスデンによるブルックナー交響曲全集を購入したのですが、驚いたのはその価格で、確か4千円台だった。。。
見た瞬間 即 GET! 全集ですよ、全集。
この録音はLPで何枚か持ってたけど 改めて聴き直して見ると、2番、6番などは超を付けても良いほどの名演で、もちろんヨッフムが指揮ですから他の曲も水準以上の演奏。凄い値段だよね。

オイゲン・ヨッフム指揮ドレスデン国立管弦楽団この全集はCD9枚に収められており、Disk1には交響曲第1番、Disk2には2番とそれぞれ1曲につきディスク1枚になっていて聴くのにとても都合が良い

ま〜しかし これは古いアナログ録音なのでその価格も分らないではないが、BMGから出ているヴァント/ベルリンpo.によるブル5が¥1480!!
ARTE NOVA から出ているスクロヴァチェフキ最新デジタル録音に至っては 軒並み¥480で売られていた。
私は0番と1番を購入をしたが、¥480だよ!!
もちろん 全部いわゆる正規盤。

ヴァントの最新録音盤、ベルリンpo.との一連の録音の中では一番の演奏だと思う。

昨今のクラシックCDの価格下落は 音楽ファンにとっては嬉しい事なのだけど、少し考えてしまう。。。これでいいのかな? と。。
これは某スーパーと同じで CD販売に携わる方々にとって結局のところ「自分で自分の首を絞めている」ことになっていないだろうか?




少し 話が逸れる。。。。が。。

某スーパーは「安物を安く売って」日本の物販流通業界、それに携わる多くの良識のある製造所、問屋、販売店をメチャメチャにしてしまった。
流通革命、規制緩和というなら もっともらしいが、結局 全ての人を不幸にしたのではないだろうか?

日本はもともと高品質の品物を大切に使い続ける民族ではなかったか?
「とにかく安く」「安さこそ最大のサービスである」の掛け声の下、見た目は同じようでも薄くする、材質を落とす、等の姑息な方法で、粗悪な品物を平気で売り続けてきた。
当然 その価格に追随すべく「安い物」「安い物」へと メーカーも問屋も販売店も「安物」へと 奔走した。

しかし 気づいてみると 少し値段は高いが、良い材料を使い、丁寧な仕上げで永く使え、修理が出来、販売店が心からお客様に使って頂きたいと思える商品が無くなっていたのである。仕入れようにも倒産して品物が無いのだ。。

某アルミメーカーの話。
そこの鍋はとにかく肉厚で、シンプル、持ち手も丈夫、統一された美しいデザインで、デパートなどにも納品されており何十年単位の使用に耐える優れた品物だった。
鍋の材質には「アルミ」「ステンレス」「ホーロー」「鉄」などあり、それぞれ利点、欠点の詳細は省くが 家庭用として普段の使用を考えた場合、はやりアルミが最適なのだが、問題はそのアルミ素材の品質と厚みなのです。
そのメーカーの方と話をした時、彼らは自分達の作った鍋に絶対の自信と誇りを持っているのが感じられ快い驚きを覚えたほどです。

ところが このメーカーと某スーパーがケンカになった。
理由は簡単 「もっと値段を下げろ!」「いやこの品質では下げられない」「それじゃ おたくの品物は置けない!」「それで結構!」。。。
この後 このスーパーは とても嫌味な方法でこのメーカーに報復することになるのだが。。。

このメーカーが倒産したのは 某スーパーの報復のせいではなく 経営の失敗に原因があるのは確かだが、私にとって大変な事はここの良質な鍋が製造されなくなってしまった事実である。
他を見渡しても これ以上の鍋はなかなか無いのだ。。。

無法ともいえる出店を繰り返し、地域の商店街を壊滅させ、PBの名のもとに多くのメーカーを食い物にし、消費者の目を騙し、挙げ句の果てに何兆円もの有利子負債を抱え、不採算店は閉店するという。。。呆れた商売だ。

私は世の中の流通革命、規制緩和がいけないと言っているのではなく、「自分さえ良ければいい」という考え方が気にいらないのだ。
商売とは自分の為にするのではなく お客様とそれに伴う地域の為にするものだと私は思う。お客様と地域のコミュニティ、地元の商店街、そしてスーパーと、共存する方法などいくらでもあるはずなのに。。。。



さて ずいぶん 話が飛んでしまった。。。

某スーパーの話とCDの価格とは何の関係もない。
CD業界については詳しくないし、良質の音楽さえ提供すれば良いという単純な問題でないことぐらいは理解できる。
「良質の音楽」という定義も難しい。
以前の値段が高すぎたんだとも思える。

ただ 少し心配なのだ。
こんな良質なCDがこんなに安くて良いのかと。。。。