複式単線自動循環式
複式単線自動循環式は、風に強くするために単線自動循環式の支えい索を
2本にした索道の方式です。
ロープの取回し方法には2通りあり、ひとつはDMC
(Double Mono Cable gondola)と呼ばれるシステムで、2本の支えい索
を用いる方式です。
このシステムは各々ループをなす2本の支えい索を線路上に配置するの
ですが、この2本の支えい索を同調させるため、それぞれの支えい索を
駆動する滑車あるいはモーターを相互監視させながら動かしています。
もうひとつのシステムはDLM(Double Loop Mono Cable Gondola)
と呼ばれるもので、1本の支えい索を螺旋状に配置することにより、線路上での
2支えい索を実現する方式です。
駆動部分の構造が1軸で2枚の滑車を駆動する方式なのでDMCと比べて
速度同調が容易といわれています。
また、複式単線自動循環式のなかでも同調する2本の支えい索の幅を搬器よりも
大きくとったものがフニテル(funitel-左写真)と呼ばれるシステムで
風に対してより強く安定した運行が可能となっています。
これらの索道方式は日本ではまだ実現されていませんが(1997現在)、風に
対して強い、ロングスパンが可能等、魅力的な特徴がありますので、今後
架設される可能性は高いと思われます。
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