握索装置
搬器を支えい索又はえい索に固定する装置を握索装置といいます。
握索装置には停留場において握放索をおこなう自動式のものと、
常にロープを握索している固定式の2種類があります。
双方とも握索力には、コイルバネ、皿バネ等の復元力を利用しているものが多数を占め、
摩耗による索条径の減少や搬器の動揺に対しても安定した握索力を得られる構造になっています。
自動循環式の索道に用いられる握索装置には自動的に握子の開閉を行う機構が備わっています。
右図はコイルバネ式の一例ですが、停留場内に設置してある勾配の着いたレールを通過することにより、
開閉ローラーが押し下げられ握子部分が開き、索条を握放索できるような構造になっています。
また自動式握索装置には索条を放索した後場内レールを走行するための走行ローラー、
加減速を行う押送タイヤとの受圧面になっている押送プレート等も取付けられています。
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自動式握索装置
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固定式握索装置
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固定循環式の握索装置も自動式同様、バネの復元力によって索条を握索する構造になっています。
ただ固定式の握索装置の場合、運転中索条を放索しロープオンリーとなるときが無いので索条の
局部摩耗及び疲労に気をつけなければなりません。
そのため期間を決めて搬器取付位置の移動を行うことが望ましいといえます。
握索装置は索条と搬器の接合部分であるため、索条を傷つけること無くかつ安定した耐滑動力が
得られる構造でなければならず、索道を構成する装置の中で最も重要な装置の一つといえるで
しょう。
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