スカイレール報告書

1998.12.06 Reported & Photo by H.Katta

スカイレール(RainforestCableway)はオーストラリア、 クイーンズランド州ケアンズから北西15kmのところにある観光用索道です。
カラボニカ・レイク駅(山麓)から途中レッドピーク駅(ここで乗り換えて)ボロン滝駅と2ヶ所の停留場を経て キュランダ駅(山頂)を結ぶゴンドラリフトで、2区線となっており総延長が世界最長7.5km(ギネス記録)の ポマ製6人乗りゴンドラです。
観光の仕方としては、ケアンズからキュランダ観光列車にて高原の中、そして数々の峡谷を見下ろしながら 1時間半かけて山頂キュランダ駅に向かい、ここからスカイレールに乗り世界遺産指定にもなっている 熱帯雨林の上空を滑空しながら山麓カラボニカ・レイク駅へと下ってくる。 1997年度オーストラリア最優秀アトラクション賞も受賞しており、ケアンズ近郊では陸の観光の 目玉的なものとなっています。

早速山頂キュランダ駅から乗り込んでみる。
機械装置や客車には目新しいものは無いが、気温30度以上の車中にもかかわらず 走行風がうまく取り入れられて逆に涼しげであった。
乗ってまもなく川幅100mはあろうかというバロン川上空50mを通過し、バロン滝を右手に見ながら 熱帯雨林の森の中へ吸い込まれてゆくといった感じで進んで行く。さすが世界遺産に指定されるだけの森であり 日本ではお目にかかれないヤシの木,シダなど高さ20〜30mクラスの樹木が生い茂り 山の地肌が見えるところなど無くさながらディズニーランドのアトラクションの様であった。
濃い樹木は上空から見るとすべて平らに見えるのだが高さ20〜30mの支柱を150〜200m間隔で 配置しているところから、かなり険しい谷と尾根の繰り返しになっていると思われる。
仮に故障し救助されることになって得すること..
1.コアラにあえるかも
2.野生のカンガルーとボクシング
3.巨大クロコダイルの祝福キッス
4.アナコンダとにらめっこ
5.人食い植物との御対面

途中バロン滝駅で下車してみると、バロン滝とバロン峡谷の眺望(思ったよりたいしたことない)、 ハイテクを駆使した熱帯雨林館があり対話式で熱帯雨林のことをこまかに説明しているらしいが 英語なのでさっぱりわからない。
そこからまたゴンドラに乗り熱帯雨林上空を抜けるとレッドピーク駅が見えてくる。 ここで山麓カラボニカ・レイク駅からの客車線へと乗換えしなければならない。
このレッドピーク駅では周辺の熱帯雨林の中を散策することができ、資格のあるレンジャーが 熱帯雨林のエコシステムなどの説明や質問に答えてくれるのだがこれまた英語の早口でさっぱりわからない。 しかし周りを見渡すと、さすがに見たこともないシダや寄生直物、 そして直径2mはあろうかという巨木に圧倒される。

レッドピーク駅から山麓カラボニカ・レイク駅への客車に乗換える。
ここからはちょっと見飽きた熱帯雨林から一変して青く澄み切った空と Coral Sea そして世界屈指の珊瑚礁 Great Barier Reef の眺望へと変わりあれよあれよというまに 山麓カラボニカ・レイク駅へと着いてしまう。

載り終えた感想としては、山あり、川あり、熱帯雨林あり、珊瑚礁ありとまるで ミニオーストラリアを一望できるような感じであった。
スカイレールは観光用索道として環境に優しく景観を満喫できかつ乗りものとしての乗り応えを与えてくれる (片道35分、途中下車し散策すると90分コース)ほとんどの方々(乗り物酔いしない人)を 満喫させるに十分なすばらしい索道でした。
山頂キュランダ駅
山頂キュランダ駅
バロン川横断
バロン川横断
バロン滝駅舎内
バロン滝駅舎内
バロン滝駅〜レッドピーク駅
バロン滝駅〜レッドピーク駅
レッドピーク駅
レッドピーク駅
レッドピーク駅〜カラボニカ・レイク駅
レッドピーク駅〜カラボニカ・レイク駅
カラボニカ・レイク駅
カラボニカ・レイク駅
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