滑走式は、乗客が支えい索に吊るされた搬器を又の間に挟んだり腰に当てたりして、
自分の足に装着したスキー板等を雪面(プラスチック等の擬似雪面を含む)上で
滑らせながら運送する索道のことをいいます。(従前は丙種特殊索道と呼ばれていました)
したがって方式というよりもどちらかというと索道の種類による分類であって、方式的には
単線固定循環式と単線自動循環式とがあります。
一般的にはテレスキー、シュレップリフト等と称されますが、搬器の形状により
Tバーリフト、Jバーリフト、プラッターリフトというような呼び方もされています。
搬器には握索機とビューゲル(体を支える部分)の間がパイプのものと牽引ロープを
使用するものとがあり、後者は空走時には巻取り器によってビューゲルが巻き取られる構造に
なっています。
ヨーロッパではスキーリフトといえば滑走式のことを指し、全索道の3/4の割合を占める
非常にポピュラーな索道です。(日本ではあまりみかけませんね)
なお余談ですが、普通索道にしろ特殊索道にしろ旅客等を運搬する索道は鉄道事業法の規制を
受けており、滑走式も含まれるのですが、ロープトゥ等直接ロープにあるいはロープに取付け
られた取手につかまって運送されるものは対象外となっています。
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2人用Tバーリフトと1人用Jバーリフト


自動循環式のテレスキー
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