■レストル製作記

月刊ホビージャパン(2000年4月号)に掲載された作例の製作記事です。


  
 

●プロローグ

 1999年6月に模型メーカーの取材をするために韓国に行くこ
とになった。それまでの韓国は、筆者にとって「日本のコピー商品
の巣窟」と言った印象があった。事実、1998年に訪れたときは
コピー商品が山のようにあったのだった。ラゼンカの玩具もあった
のだが、その時の主目的は「日本で入手不可能になってしまった玩
具のコピー商品を購入」だったので、それほど食指が動かなかった。

 ところが、玩具問屋で私の目を奪ったキャラクター商品が2種類
あった。それが「Special Rescue Squad(=レストル)」と「VECT
ORMEN(ベクターマン)」であった。それから私の二作品の情報収集
の果てしない格闘の日々が始まった…
 

●情報収集 〜果てしなき戦い〜

 「ベクターマン」の方は、取材先の模型メーカーが玩具を製造し
ていたおかげで電撃ホビーマガジンにすんなり作品解説と作例を掲
載することが出来た。。

 しかし、レストルに関しては誰も知らない(その時点では私も情
報不足だった)作品では紹介のしようがなかったのである。そこで、
インターネットでひたすら情報収集を始めた。韓国アニメ関連の日
本サイトを手がかりにリンクとサーチエンジンを駆使して片っ端か
ら情報を集めたのである。そんなとき、NHKのBS2で「レスト
ル」が放送されるという情報が舞い込んできたのだった。
 

●交渉 〜苦難の日々〜

 放送の情報を入手した時点で、電撃ホビーマガジンに作例及び作
品紹介の掲載の交渉を行った。しかし担当者の反応は冷たく、「『
模型のわき道』のカテゴリー内でならOK」という素っ気ないもの
であった。元々ホビーマガジンの取材で知った作品だけに、「スジ」
を通すためにも同誌で掲載したかったのだが、これでは私の考える
記事にならないので、ホビージャパンに話を持っていくことにした。

 またこのころ、アニメ雑誌に対しても知人を通じてレストルや韓
国アニメを紹介する記事の掲載企画を持ち込んだのだが、各紙の反
応は冷たかった。某有名誌の編集長に至っては、「○月×日に検討
結果をお知らせします」と返事をしておきながら、再三居留守を使
われてしまった。(だめなら「ダメ」と回答すれば済むことなのに
…)

 結局ホビージャパンで「カラー2ページ」という条件でスペース
を取ってくれる事になったので、掲載号も決まらないうちに版権元
への資料請求を開始した。この後、「4ページに増ページ」という
うれしい変更があり、ますますテンションが高まった。日本では、
この機会を逃すと二度と「レストル」を雑誌で紹介する機会が無い
と判断したので、この4ページで出来る限りの記事を作ろうと決心
した。

 作例は当初、「受け」を良くするために4号機+ミアを考えてい
た。しかし、前号のファーサイダーズと時期的に重なったので、ミ
アを断念。また、「主人公メカを掲載すべき」という編集部の判断
(そりゃそうだ)により3号機の作例に落ち着いた。
 

●製作 〜時間との格闘〜

 レストルを製作する前の月に『ファーサイダーズ』を製作して疲
れ切ったのもつかの間、年末年始は友人の引っ越しの手伝いをする
羽目に…そんな状況下でレストルの製作は始まったのだった。

製作工程はだいたい下記の通り

 資料入手
  ↓
 3面図を引く(ワープロの作図機能を駆使して作図している)
  ↓
 型紙製作(3面図を元にプラ板切り出しの為の型紙を作図)
  ↓
 プラ板切り出し(型紙をプラ板に貼り、切り抜く)
  ↓
 ポリパテによるパーツ製作(プラ板で作れないパーツ)
  ↓
 仕上げ
  ↓
 塗装
  ↓
 組立(ポリキャップの組み込み)

 なんだかんだで製作が進まず、後輩や友人に手伝いを頼んだが、
最後の2日間は不眠不休状態で、最後の仕上げを塗装をしている頃
は意識がもうろうとしていた。ちなみに製作している間、「レスト
ル」と「ベクターマン」のサウンドトラックをひたすら流していた。
 

●出来上がり

 こうして出来上がったレストル3号機だが、下記の間違いがある。

  ゝ喇佞浦がボールジョイントのために幅広になっている。
  ▲劵兇離癲璽襯匹凹なのに凸になっている。
  首回りのモールドがない。
  ぅ劵犬範堂爾離癲璽襯匹ない

 さらに、撮影している時には肩アーマーを逆に取り付けているこ
とに気が付かなかった。これ以外に関しては、入手したポリゴン画
像をほぼ完璧にトレースしたので間違いは無いと自負している。出
来ればガレージキットとして販売したいのだが、ほとんど売れない
に違いない。
 

●エピローグ

 ホビージャパンの記事は、日本よりも韓国のファンにとっては衝
撃的だったようである。韓国のBBSでも話題になっていたし、翻
訳された記事も紹介されていた。反響があるということは非常にう
れしいものである。
 いずれ、旧型レストル各機&レストルキャリア及び新型レストル
を製作したいものである。
 



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