●本国(韓国)版vs日本版

日本語版作成の際に、設定の変更・追加が行われています。


■年齢設定

 テオ   16歳→18歳
 パンキー 15歳→17歳
 オミン  10歳→12歳
 ジェイ  15歳→16歳
 

■名前

 ●主人公のマル以外はフルネームの設定は存在しない。
  マルも、韓国での名前の呼び方は姓を先に言うので「カン・マル」となる。
 ●オミンが日本人であるという設定が追加。
 ●アールサットオペレーターとシェルダイバークルー固有名が追加された。
 ●メイビーの韓国版名は、"GIN-GA-MIN-GA"

■設定

ソウルムービーによるオリジナルの設定には作品中に語られない設定が記載さ
れており、日本版のプレスシートにも一部反映されている。これらのキャラク
ター設定にはなかなか興味深い内容のものがある。
その全文を紹介するので、実際の作品と比べてみると面白いだろう。

注)極力直訳を心がけました。未熟なので、誤訳の部分もあると思います。
 

●テオ(teo) -16歳、男

レストル救助隊のリーダー。慎重でやさしい性格で、空中行動に強い。
チーム員に対する理解と気配りが人並外れていて、救助の功績を隊員に譲って
彼らを督励できる心強い長兄。左右八方やたらに突き当たる性格のマルに、救
助隊のリーダーとして初めは険しく冷静な姿を見せるが、マルを理解した後に
はマルの一番の後援者になる。
口数が少なくて貴族的な見かけのため、ミアのあこがれの対象になって、ミア
が好きなマルの恋敵になったりする。
テオは両親を飛行機事故で失った事由で航空分野には専門家的な知識を持って
いる。

作品中では、テオの両親の死亡に関しては触れられていない。本来なら、第5
話「空からの脱出」あたりで触れるべきなのだろうが・・・
 

●パンキー(punky) -15歳、女

男を凌ぐ力の持ち主であり、直情的であり短気な性格の女戦士タイプ。
海洋に関する知識が多く、水中行動に強い。
運動で固められた筋肉質でグラマーな体をしているパンキーは、せっかちな性
格なため、自由奔放な性格のマルとよく対立する。けれども、いつも危険な状
況では体を張って一番先に現場に駆け込む不屈の救助隊員である。
カーレーサーだったボーイフレンドに対する記憶から、危ない行動をするマル
に度々制裁を加える。
特技と趣味はボクシング。暇があればサンドバッグを打っている。

レースで事故死したボーイフレンドという設定は、パンキーのマルに対する態
度の理由付けに重要な意味を持っているので、第19話「追跡」ではその部分
を描いて欲しかった。
 

●マル(maru)-14歳、男

この作品の主人公で、ゲーム狂であり早いスピードで地上行動に強い。
レストル救助隊員の中ではもっとも遅れて合流した。思考が自由奔放で毎事に
も積極的な行動が彼の長所であり、短所でもある。初めは彼の特有の自由奔放
さに因ってほかの隊員達と摩擦がひどい。末っ子オミンは初めから彼の味方で
ある。
マルは、奇抜な想像力と生れつきの環境適応力及び瞬発力で危機的状況を劇的
にかきわけて進む役割をする。
時がたつにつれ、ミア対して友情を以上の感情を持つようになる。
漫画とゲームが好きで、プラモデルも楽しむ。

マルに関しては特になし。
 

●ミア(mia) -14歳、女

優れた見かけの典型的である美少女。
繊細な操作技術に優れる。物静かな性格と女らしさが魅力的なミアは責任と忍
耐心が強い性分である。救助隊チーム内でも女性としての役割を知るか知らず
か受持っていて、幼いオミンには姉ないしは母親の役割までもしたりする。
救助作業でも繊細で複雑な操縱が優れた面を見せる。
知的であり貴族的なテオが心中で好きで従うのが、突然のマルの愛情表現でと
まどってしまう。結局、マルにも好感を持つようになって二人の間が親しくな
る。
語学能力に優れて各国の言語は言うまでもなく、奥地の原住民達の重文とか古
語に対する解読能力がある。
それから精神的に自然との共感能力が人並外れ、自然物とも対話が可能な神秘
的な言語能力の持ち主であり、本能的に生命を持ったすべてのものに対する愛
情が多く、愛玩動物や植物に歌いかけることが好きである。

語学能力やテレパシーなどは全く作品には出てこなかった。その他の設定も実
際の作品とはかなり異なるので、作品製作に際して設定が大幅修正されたので
はないだろうか?
 

●オミン(Oming) -10歳、男

数学の天才で、利口で可愛い少年。
記憶力が卓越して分析と綜合を必要とする各種データを担当する。年は幼いが
救助隊員中で知能が一番優れた数学天才で、高度で複雑な数学的な問題解決法
が必要な状況で真価を発揮する。また、すべての種類の電子娯楽に一見識があ
る。
オミンは一人っ子で育ったが、活達な性格のマルを実兄のよう慕っていて、後
にはまるで兄弟のようにコンビを組んだりする。
まだ幼いから甘えることが多く、時には真夜中に枕を抱いてマルやミアの部屋
を探しに行ったりする。

オミンも設定そのままに描かれている。もっとも、枕を抱いてうろつくという
ことはなかったが・・・
 

レストルの各エピソードは基本的にマルを中心に描かれており、サブキャラク
ターに焦点が当たっていない。これは、ソウルムービーがTVシリーズに対し
て経験不足であることに起因すると考えられる。作品に深みを持たせる設定を
作る能力はあるようなので、今後の作品でそういった面が描かれることを期待
したい。

さてこの他に、コウ艦長が中国人で元特殊部隊に属していた退役軍人(大佐)
という設定が日本版のプレスシートにあるのだが、これについても今後調査す
る予定。
 

■名称

 SRS Special Rescue Squad → Special Rescue Service
 

■その他

 ●韓国版オープニングでは、新型レストルは登場しない。
 ●韓国版エンディングは「Freedom」で、日本版を見た本国のファンによれ
  ば「本国版の方がよい」とのこと。
 ●韓国版の音質はあまり良くない。日本放映に際し、音質が改善された。
 ●韓国版の年代設定は2035年だが、日本版では2034年。
 


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