M4 初期型 75mm砲搭載型

模型について

 この初期のタイプは3ピースディファレンシャルハウジングと操縦手/副操縦手張り出し部に直視バイザーを持つタイプで、サスペンションはM3と同様の形式ではなく、前期型VVSSが使用されている。マトリックスガイドで書いたように、タミヤのM4を基本としてキリンの車体上部と砲塔のセットを組み合わせるのが最も手軽である。この場合、ディファレンシャルハウジングは3ピースを選択する。初期型車体の場合、砲塔も幅の狭い防盾のM34連動砲架のついたものにしなければならないので、砲塔をどうするかに多少の問題がある。ドラゴンのモノは寸法・形状とも多少の問題があるし、タミヤにする場合は防盾部の改造が必要となる。ドラゴンの砲塔パーツを持ってくれば済む話であるが、そこで寸法の問題がきいてきて合わせが悪い。まぁ、隙間を埋めてやれば済む程度の話ではあるのだが。キリンの改造キットは初期型をモデライズしているので楽ではあるが、ディティール面で多少不満がある。使えないレベルではないので、キリンの改造キットが手に入れば一番簡単ではある(しかし、これは絶版になってしまって入手困難) 他の方法としては、金はかかるが手間がかからないのはチェサピ ークの砲塔キットを持ってくる事である。どれを選ぶかは好みで構わないが、個人的にはチェサピークの砲塔を選択するべきだと思っている。ここのキットは最高のディティールを持っているので、全く手間いらずで使えるためである。チェサピークの砲塔はアップリケアーマーありと無しの2種類がキット化されており、アップリケアーマーつきにした場合、車体にもアップリケアーマーを付加してやる必要がる。そうすると独特の直視バイザーが隠れてしまうので、あまり面白くないと思うのだが、戦争後半という設定にするならば、こうせざるをえないのは多少哀しいような気がする。

 転輪関係は穴開きロードホイールが一般的なようであるが、戦争後半まで使われた車両ならばスポーク型プレスホイールに取り替えてあっても不思議はないので、どちらを使っても間違いではない。VVSSも前期型なのでドラゴンのものか改造キットを使用しなくてはならない。改造キットはタンクワークショップとアーマードブリゲイドモデルスから発売されているが、両方とも国内では入手困難(海外通販すれば別)なので、ドラゴンのを使ってしまうのがよいだろう。多少問題はなくはないが(スキッドが厚すぎる)、キャタピラのリンクでよく見えなくなるので十分使えるパーツではある。

 キャタピラについてはどれを使っても問題はないが、イタレリのキットに付属しているT51・ラバーブロックタイプを使用するのがそれらしく思われる。あるいはRHPSやAFVクラブのインジェクション(両方とも近日発売予定)でもよいだろう。

 多少見目を変えようとすると、1ピースハウジングを選択するという手もあるが、この場合は車体下部はドラゴンのモノをそのまま使うのがよろしい。1ピースディファレンシャルカバーがダルノーズになっているため、これが一番いい。まぁ、タミヤの車体下部に別売りのレジン製ダルノーズ1ピースハウジングを使うという手段もあるので、どちらを選ぶかは好みの問題ではあるが。

 金はかかるがベストな方法をまとめると下の表のようになる。 紹介したように選択肢はいろいろあるので、その辺は好みでまとめあげれば構わないと思うので、あくまで参考として考えていただきたい。

車体下部 車体上部 足回り キャタピラ 砲塔
3ピースデフの場合 タミヤ M4
(3ピースデフを選択)
キリン改造キット ドラゴン M4A1
T51
チェサピーク・
初期型砲塔
1ピースデフの場合 ドラゴン M4A1
(ダルノーズ1ピースデフ)
同上
同上
同上
同上