これからが出番!

(って、どっかで聞いたようなタイトルですね・・・)

「模型化された連合軍車両」の番外編としてお届けする『模型化が期待される』車両を取り上げてみました。ここに掲載した以外でもM3ハーフトラックのバリエーションとか、ユニバーサル・キャリアーのバリエーションなんかも欲しいところだし、あるいはCMPのバリエーションやなんかも欲しいですよねぇ。

 追々画像などを追加していきたいと思いますので、「はー、こういうのもあるんだなぁ」と思っていただければありがたいです。
(欲しがり出すとキリがないんですよね、こーいうのって)

2001年05月06日:最新情報を追加(黄色い文字)
 しかし、このページも用済みだなぁ、ほとんど模型になっちゃうんじゃ・・・。

1.アメリカ軍車両編

 ホワイト、ブロックウエイなどでも同仕様で製造されたが、このコービットが原型である。識別点はラジエーターグリル上部のメーカー刻印しかなく、それがなければデータシートを見なければ分からないという「全く同じ」トラックと言ってもよい。写真のタイプはキャブとボディの間にウインチが搭載されたガントラクタータイプで、155mm榴弾砲の牽引に使用された。
 
 アメリカの火砲牽引用のトラックというのは、実はこのコービットを除いて全て模型化されているので、ぜひともコレクションに加えたいところだ。

 先に架橋資材搭載型が模型化されたが、こちらのトラック/トラクタータイプもアメリカのメーカーで模型化される予定があるらしく、大変楽しみである。
コービット 50SD6 6tonトラック
 大型トラック専門メーカー、マックの4.5tonトラックである。1/48では2社競作になったが、1/35ではどこからも発売予定がないようである。民間型にブッシュガードをつけただけとも言える成り立ちで、いかにも通好みのアメリカンな味わいがあって面白いと思うのだが・・・。
 キット化された場合は2万円以下(現地価格)になって欲しいところだ。可能性があるのはどこだろう? アキュリットアーマーか、それともレジキャストか・・・? Azimutあたりがやってくれてもいいし。同社関係筋からの情報によると、かつてのVMKのスタッフ(原型製作者)がAzimutのキット原型をやっているそうなので、可能性がないでもないように思われる。
マックNR 4.5tonトラック
 かつてVMKから発売されていたのはU-7144Tで、それも入手が絶望的である現状で、似たようなトラックを出して欲しいというのも虫が良すぎるような気もするが、この写真のようにポンツーン・トレーラーと同時に模型化されれば最高だろうとは思う。お値段もこれまた最高になりそうな気もするが・・・。なお、この写真はスクラッチモデルであり、当方と相互リンクしているARTOIS EQUIPAGEのメンバーの作品である。

 U-7144TがROYとアキュリットで競作になってしまうという「嬉しくも悲しい状況」になってしまった・・・。多分、両社ともにこのU-8144T+ポントゥーントレーラーを模型化する予定はあると思うのだが、それも競作になってしまったら・・・(笑)
オートカー U-8144T 5tonトラクター
 ブロックウエイの6tonトラックのバリエーションで、架橋用の道板を搭載したタイプである。まぁ、どっちかというと「マニア受け」しそうな模型である。通常型のトラックも欲しいところだが、このように「変わったタイプ」の方が模型として楽しめるのではないかと思う。これも1/48ではキット化されているのだが、やはり1/35という大スケールで欲しいところである。

 道板込みで模型化されれば、価格はかなり高いだろう(多分3万円コース)が・・・。
PSPから2001年5月に発売予定である。まさにこのタイプであるというのが大変に嬉しい! 未だ値段などは分からないが、すでに予約してしまった・・・。
(度胸あるなぁ ^_^;>俺)
ブロックウェイ B666 6tonトラック
 1/48ではAngegoからキット化されているが、1/35ではアナウンスすらされていない。大型のクレーン、各種アタッチメントを搭載したトレーラーなど、完全に再現されると大変面白いと思うのだが・・・。かなり大型のキットになるので、値段の方も「目の玉をひん剥く」ような物になりそうなのが問題であろうか? 例えばアキュリット・アーマーなどがレジンを主体としたマルチマテリアルキットにすることを考えると、クレーン車本体で35000円コース、アタッチメントを含んだトレーラーが15000円コース、合計50000円とかになりそうである・・・。
(あくまで現地価格で。国内に入った場合はその倍)
クイックウェイ C555 6tonクレーン

2.イギリス軍車両編

 ハンバースカウトカーのベースにもなった4輪駆動車。資料によると「レンジローバーに匹敵する豪華かつ高信頼性のオフロードカー」であったとのこと。このシャーシーを利用したアンビュランスなどもあり、バリエーション展開も考えられなくもない。ぜひ手元に一台(模型をね)置いておきたい車両である。

 なんとビックリ! Wespeモデルが模型化してくれたいた! さっそく手配を書けたので、近々詳しく紹介できるだろう。バリエーション展開も視野に入れているらしいので、今後が楽しみである。
(しかし、ヨーロッパ方面のメーカーの攻勢はスゴイ!)
ハンバー ヘビーユーティリティー
 15cwt(750kg)積クラスとして珍しい4輪駆動のトラックである。
(他にモーリスC8/GSがある)
 当時の写真ではあまり見かけないが(手持ちの資料の偏りのせいか?)、いかにも「イギリスのトラック」という面構えとこのユニークな形態はぜひ模型化して欲しい。
ガイ クォード・アント 15cwt 4×4トラック
 ベッドフォードQL、オースチンK5などとともに3tonトラックの主力として大量生産された。この写真のボディはマシナリー(機械整備)であるが、模型化する時は標準のGSボディにして欲しいところだ。バリエーションとしてボディ変えなどはありだとは思うが、GSボディにしても発売されそうにないところが悲しい・・・。
 当時の写真などでもよく見かけるので、これもぜひ一台手元に置きたいトラックと言えるだろう。

 ROYモデルがすでに原型製作中で、まもなく製品として発売されるという「嬉しいニュース」が飛びこんで来た! 当然購入しなくてはならないが、このところの大攻勢で金欠状態が一向に改善しないのは困ったものだ・・・。
フォード WOT6 3ton トラック
 1944年から生産された英軍としては最大クラスの6×4トラックである。ちょっと記憶がアヤフヤだが、マッチボックスから発売されていたモンティーズキャビンはこれじゃなかっただろうか?
(これは間違い、正しくはレトリーバーがベースです)
 面構えがいかにも英国のキャブオーバートラックだし、図体もでかいので模型映えすると思うのだが、その大きさがネックになって価格は高いものになりそうに思える。
(アキュリットがやれば20000円突破コースだろう・・・)

 ガイFBAXを発売したScotiaがやってるみたいです。ほんとだったらすっごく嬉しいんですが(笑)
 ところが最新情報によれば、メーカー自体が廃業したらしく、製品として発売される見込みは全く立たなくなってしまったようだ。実に残念である・・・。
レイランド ヒッポII 6×4 10tonトラック
 フォードトラックのコンポーネンツを利用し、装甲すら施されていないという安普請のキャリヤーであるが、英軍ではかなり多用されている。足回りにはタミヤのキットが流用出来るが(今となってはちとツライか?)、繊細なキャタピラが問題になるだろう。まぁ、カステンのキットを同梱すればいいだけのことではあるが・・・。形態的にもユニークなので、ぜひどこかのガレージキットメーカーに模型化してほしいところだ。「タミヤのキット用の改造パーツ」とかでもいいかもしれない・・・。
(レジキャスト好みのアイテムだと思うのだが)
ロイド・キャリヤー
 英軍の装甲車はほとんど模型化されているのに、これだけがすっかり忘れ去られている。カッコいい装甲車だと思うのだが・・・。同様の用途に使用されたモーリスの軽偵察車はアキュリットとクロムウエルの競作となっているというのに、こちらがキットになってないというのは大変悲しいことである。模型化してくれそうなのも、上記2社くらいだろうと思うが、出来ればバッティングはやめてもらいたい。どちらかというと、アキュリットの方が繊細かつ精密なキットにしてくれそうで、そちらに期待したいところである。

 オランダのScale-Lineが模型化準備中らしい。このメーカーは「簡素な作り」の製品を出してくるので、発売はそう遠いことではないと思われる。
ハンバー軽偵察車 Mk.III