80年日比谷野音

イキナリ真打ちの登場です(笑)。
これはステレオ音楽館と言う番組でテレビ東京系で放送されていたそーです。
司会は小室等とセーラ(今はどこに!?)がやってます。

大先生がスタジオには来てませんが、ギターが替わりに来たとの事ですが、これはSGなん
ですが、ただ青だと言うだけで大先生のものではないです。多分限定のSG2000のブルーだ
と思うのですが、どーでしょうか??しかもこの時大先生が来られない理由がヨーロッパに
行ってしまったとの事。もしかして「TAKANAKA WORLD」の撮影のため??

では本編を見てみましょう。

野音の通路から大先生が出てきます。ブルーのSG2000です。ピックアップは黒がついてます。
アンプの上(?)からピックを取ってマイクに向かって第一声。

「エ〜、雨の中どーもありがとう」
大先生の頭の上には傘があります。

足下のスウィッチを踏みピックアップをセンターに切り替え1曲目。

RAINY DAY BLUE

歪んだ激しいカッティングでこの曲は始まります。左右に揺れながら大先生が弾いてます。
イントロが激しすぎてメロディに入るとちょっと薄くなってしまいますが(笑).........客席
の前にはカメラマンが大先生を写してます。何人かのお客が入ってきてます。間奏の間も大先生
はちゃんとバッキングしてます。初めはコードカッティングで後半はミュートで。ソロはほぼ
レコード通りですが、後半のソロはスーパーライヴよろしくアドリヴです。SGに光る雨。大先生
の右手薬指には指輪がハマってます。そんなにソロは長くないです。

Le Primier Mars

照明が暗転して例のイントロ。なんかこの曲を聞くとちょっとヨーロッパを思い出すのは僕だけ
でしょうか??フロントピックアップのクリーンで弾いてます。ほとんどレコード通りに弾きます
が、この色っぽい音は何!?この時期の大先生のクリーントーンの中でもベストです!!間奏も
もちろんバッキングしてますが、かなりレガート気味に弾いてます。間奏が終わりテーマを弾き
ながらも徐徐に大先生もノッてきてるのか音に艶が出てきてます。この変化わかるかな??映像
を見なくても段々変化してるのがわかります。エンディングはヴォリューム奏法でイントロのパ
ターンに戻って終わります。

ここで1日目終わり。

リハーサル風景

アーリーバードをやってます。大先生が頭にサングラスをつけて(ヒロシ状態)チューニングを
してます。誰もいない会場からはこれから起こる興奮を待ってるよーな雰囲気が漂ってます。
そしてイキナリ本編始まります。

BULE LAGOON

もちろんこの時期ならではのスーパーライヴと同じアレンジのバージョンです。イントロで大先生が
ギターのヘッドのあたりを触ります。例のイントロでは得意の足踏みでリズムを取ります。
メロディが始まりますが、音がクリーンのままで弾きはじめます。大先生の後ろではドラムに何か
トラブルがあったのかローディらしき人が2人程しゃがんでます。80年年末ツアーと同じくシンセ
ドラムなんかも鳴ったりしますし、大先生もコーラスをたまに使ったりしてます。そーそー左手には
腕輪らしきものをしてます。衣装のパーカー(?)も少し濡れてきました。そして注目はソロの時の
右手です。見てる方はもう御存じでしょうが、いつもの中指が人さし指の外側に来るスタイルではなく
内側に一瞬来ます。この弾き方はこのライヴでしか見た事がないです。後にもっとちゃんと写った所が
あります。雨が激しくなってきたのかマイクにビニール袋(!)がかけられていきます。今ではこんな
不細工な事はしませんね(笑)。

VANBOO VENDER

お馴染みのヴォコーダーで大先生が歌います。間奏のソロは初めは歪んだ音で弾きます。でもヴォコー
ダーで歌いながらもちゃんとバッキングを音を切り替えながら弾いてます。でもヴォコーダーに切り替
えたらちょっとハウる感じになるのは何故??ここで10月4日渋谷公会堂で来生たかお氏と上田正樹
氏らとのフライングキティパーティーと題したセッションの告知があります。でも不思議なのはマイク
にビニール袋がかけれれていても声を拾えるものなんですねぇ。エンディングのオクターブ奏法のソロ
は良い!!

で、また次の日

楽屋での大先生。T-WAVEのジャケットにサインをしてます。80.8.16と書いてます。ここで鈴木収
氏のデカイ声が入ります。「お化粧ととのえて、深呼吸して!!」

WILD MOW MOW

なんとグレコ&ローランドのGRギターシンセを使ってます。今の若者(?)には何の事だかわからない
ですねぇ(笑)。音がSGと明らかに違います。初めの方は控えめにギターの音の後ろに「ウニョン、ウ
ニョン」って聞こえてきますが、その効果は今だに謎です(笑)。しかもチューニングが段々狂ってくる
し.......ギターの位置がSGよりもちょっと低いです。最後のイントロパターンに戻る所では上の「ウニョ
ン、ウニョン」の音がかなりデカクなってきてます。ここでは何故か中指内側で弾いてます。

RADIO RIO

客席でも傘が開いてます。もちろん大先生歌います!!でも全員(?)での合唱です。ちゃんとバッキ
ングも弾いてます。小林泉美嬢のシンセが美しい!!何か右下を見てますので歌詞か??間奏のオクタ
ーブ奏法はカッティングで弾いてます。ほとんどレコード通りですが、たまに変化をつけます。「ララ
ラ〜ラ〜」の所はコードが結構激しく動いてますが、ちゃんと弾いてます。最後は「エッヴリバーディ
!!」で終わり。

ここで小室等の話。バックにはアイリメンバークリフォード。大先生は人の曲のアレンジでスゴク日本
的なアレンジをするとの事。派手な大先生とのギャップを語ってます。セーラ嬢は他のギタリストのソ
ロと違い聞きやすいと言ってます。テクニック至上主義のギタリストを批判してます(?)

で、次の日。セクシーダンスをバックに日比谷近辺の道路が写ります。40高中の道路文字が.........
日比谷公園から野音の準備してない風景まで。見た事ない..........

TROPIC BIRDS

興奮も高まってきました!!出だしはイントロのフェイザーがかかったまま始まります。雨もより激しく
なってきたみたいです!!いつもよりたくさん弾いてます!!マイクスタンドにはタオルがかかってます。
フレット付近で「デュッタターラ、デュタッタターラ」と弾いてます。どちらかと言えばオーシャンブリ
ーズのフレーズに近いです。ソロなんかはほとんどそのままです。大先生の右手は中指内側の大アップ
です。雨が画面からもかなり見えます。

お約束のギターソロ!!

お客盛り上がります!!かけ声&拍手の嵐!!でも短かめです。そして

DISCO"B"

スーパーライヴなみに早いテンポで始まります。クリーンでのブリッヂの部分が良いです!!ソロも鳴
いてますし、大先生も口が開いてます(笑)!!雨激しいです。フロントの音でのテーマが素晴らしい!!
2回目のブリッヂの部分は歪ませたままいきます。そして僕の大好きな2回目のソロの出だし!!いつ
聞いても鳥肌が立ちます!!このソロ良いです、ホンマに!!右足はヴォリュームペダルに乗せて弾い
てます。

そして「にっぽんいち!!」のかけ声とともに次の日。

CRYSTAL MEMORIES

興奮してきた所をちょっとクールダウンさせます。クリーンのメロディがキレイ!!たまに和音を交え
て弾いているのがこれまたキレイです。ヴォリューム奏法もキマってます。雨はザザ降りです(笑)。
これがまた雰囲気あって良いんですよねぇ。見たかった.........2回目のテーマは歪ませて弾いてます。
鳴いてる..........

そして興奮のソロに入っていきます。初めは大人しくレコードに近い形で弾いてますが、徐徐に興奮を
高めるがごとく弾き倒しのソロへと突入していきます。メンバーの姿も時々写ります。でもソロの最後
の方はテンポがスゴク早くなってます(笑)。エンディングでフロントに切り替える所とリアに切り替
える所はピックアップの選択に迷ってる方には参考になるでしょう。

そして次の日はチューニングから始まります。ハーモニックスでチューニングしてます。
後ろを向いて「さぁ行くぞ!!」の合図を大先生が出します。

MAMBO No.6

バックにホーンセクションが登場してイキナリ音が厚くなります。大先生も手拍子をしてます。間奏では
縦手拍子(?)なんかやってます。とにかくマンボのお約束の(?)「ウッ!!」も全員でやってます。
レコードではツインギターの所もホーンが入ったオカゲでかなり厚い音になってます。日本でマンボに合
わせてギターを弾いてサマになるギタリストって大先生ただひとりじゃないでしょうか??
最後は「ウッ!!」で終わります。

EARLY BIRD

最初なにやら後ろが気になる様子です。間奏ではチョッパーみたいに「ババッ」って弾いてます。
80年年末ツアーでソロは完成してますが(虹伝説2部でもやってたものです)、この時はアドリヴです。
もうほとんどフリーに弾きまくりです。でも最後はちゃんとテーマに戻ってきてエンディングです。
思いっきり「ジャン」をやります。

楽屋にて。タバコを右手に持った大先生。頭のオールバックを手で押さえ付けてタバコをくわえながら
ブルーのSGを肩にかけます。ちょっとした指ならしをしてます。ここで右手の大アップ。笑う大先生が
良い顔してます!!

珊瑚礁の妖精

照明が暗くおとされて何やら海の底のよーな感じです。いつものよーにヴォリューム奏法とエコーで
不思議な世界へと導いてくれます。客席からの反応もちょっと聞こえてくるので日比谷にいるよーな
気がします。例の右手ハーモニックスを多用してます。シンセのバックでもキレイなフレーズを弾い
てます(って、どっちが主旋律??)。エンディングで「WE ARE ALL ALONE」に続けます。
ヴォリューム奏法でイキナリやりますので結構鳥肌です。「オンギター」での演奏とはまた雰囲気が
違います。そしてダイアナ・ロスのマホガニーのテーマ(Do You Know Where You'reGoing To)
を弾いてます。なんか幻想的な雰囲気で終わっていきます。

昨日のエンディングから続いて

READY TO FLY

イキナリこのイントロが来るのでかなり鳥肌が立ってしまいます(こればっかりですが)。結構早い
テンポなのですがお客もちゃんと付いてきてます。パーカッションのブリッヂの後はフェイザーでの
カッティングです。まん中のソロに入って早々に2弦が切れます。でもそんな事は慣れっこなので(?)
ちゃんと弾き切ります。キーボードの間奏の間に赤のSG1000サンバーストのセンターピックアップ付き
の方に持ち替えます。もちろんセンターの配線はつながってません。音が結構替わります。
僕にはよりブライトに聞こえます。ソロはもちろんレコードと同じの完成されたソロです。最後のドラ
ムソロでロバートブリルも疲れてません。大先生笑いながらエンディング。そしてアンコールの拍手です。
コーラの紙コップで何かを飲みタオルで顔を拭く大先生。椅子に座ってちょっと疲れた顔ですが、アン
コールの手拍子で再び笑顔が戻りギターを手にしてステージへ!!

タバコをくわえながらステージに小走りで大先生登場!!マイクを自分の方に引き寄せ、この時BC
リッチらしきギターが倒れて大先生本人が立てます。

「どーも、雨の中を最後までどーもありがとう。今日手伝ってくれたメンバーを紹介します。
まずこちら側がコンガ、キムチ木村誠(投げキスするキムチ)。エ〜パーカッション、菅原由起。
キーボード小林泉美ミミちゃんです。エ〜このコンサートのためにわざわざロスアンゼルスから来
ましたロバートブリルです。エ〜ベース田中章弘。キーボード石川清澄。エ〜今日コーラスをやって
くれました、向う側が京子とこちら側が恵美子です。」

再びチューニングする大先生。

AN INSATIABLE HIGH

この頃のライヴではこの曲がハイライトだったみたいですねぇ。イントロを聞くだけで興奮します。
もちろん客席は全員総立ちでフレーズの間に「ヘイ、ヘイ!!」と入れます。大先生は最初ステージ
の左側に「もっと上げて!!」の合図をします。
お客がステージにもっと近くなってきてるよーに見えるのは気のせい??なんか野外のライヴって
感じがして良いです!!
最初のキメの所の最初はちょっと間違えてしまってどーなるのかと思いましたが(笑)、ちゃんとキメ
てしまいます。石川氏のエレピソロもなかなか良い感じですし大先生のバッキングで徐徐に興奮が高ま
ります。そしてミミちゃんとのバトル!!
前に出てきてノケぞるたびにお客は大歓声。手を上げて大先生の音をつかまえよーとでもしているかの
よーに見えます。
大先生がモニターを超えて前に出てきてるのでローディーはたまにステージに出てきてシールドをなお
してます。大先生はそんな事はかまわず(?)ノケぞりまくりですが(笑)。ソロの終わりはキメが
入ってエンディングですが、この興奮状態でもちゃんとキメてしまうのはさすがプロ!!

最後の日です。

TAJ MAHAL

レコードと同じイントロで始まります。もちろん客席との大合唱!!最初のところは大先生はメロディ
と同じフレーズを弾いてます。もちろん歌いながら。大先生の歌のソロでは最初ちょっと聞こえにくい
のですが、照れながらもちゃんと歌ってます。でもやっぱり大先生の歌のソロでは照れてしまってちょ
っとニヤけてます(笑)。ソロはレコードと同じ入り方です。後半はミミちゃんとの掛け合いです。
バトルではないです。ここでも大先生ノケぞりまくってます。お客の反応が共感を覚えます。エンディングは
再び「デーデデデデーデ、デーデデデデーデ」で終わります。

「どーも今日はありがとうございました」

黒船

ミカバンドバージョンと同じく最初から入ります。このバージョンは今ではもうやらないので貴重です。
でもこの時期は結構このバージョンでやってたみたいですねぇ。ここではパート1だけでパート2(ミカ
バンドのレコードでは叫んでる所)はやらずにいつものパート3に行きます。ここのつなぎのキーボード
の「グウゥ〜ン」って音が期待感を盛り上げます。
そしていつものあの名曲はただただ目が潤みます...........大先生も今日のライヴを思い出に残すよーに感情
たっぷりに弾いてます。
リアピックアップでこんなに哀愁のある音が出せるなんて今でも感激です。エンディングはフェイザーで
キメてギターを肩からハズシし「どーもありがとう!!」っとステージを後にする大先生。鳴りやまない
アンコールの拍手&歓声..........

お疲れさまでした(笑)。もし見た事ない方はこの曲順でテープを作りイメージしながら読んで下さい。
僕も本当にこのライヴは生で見てみたかったです。もちろんあの頃からファンであっても日比谷まで行け
たかどーかはわかりませんが...........
とにかく興奮状態が全部ツマったライヴの典型的な例です。今から見れば興味深いシーンも数多くあります
し、大先生も若いんでパワフルなステージングをやってます。

是非感想なんぞをお聞かせ下さい!!

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