2002/04/20
風張峠を先に目指せ!
(日記より抜粋+画像)
土曜日(2002/04/21)に吉田さんと奥多摩駅から奥多摩湖>風張峠>武蔵五日市駅という旅をしてきた。
その前の週に企画して一度はおしゃかになった旅だった。
私は風張峠にどうしてもいきたくなって、既に発表されていたミキさん企画(2002/04/27)に参加表明した。
しかし、吉田さんが土曜日の予定が空いたので行って見るというので、私もついていくことになった。
前の日午前1時に寝て、3時半頃目が覚めた。寝不足だ。
4時まで寝たいが起きれなくなりそうなので寝ないことにする。
ちょうど吉田さんからメールが来る
「寝坊しました。おくれるかも」
この時間で寝坊かーと思った。
遅れるならもう少し寝たいと思ったが、準備することにした。
5時少し前に
「間に合った」
というメールがきたので、予定どおり5時に出ることに。
横浜駅まで自走。数分である。ここで輪行準備。1分くらいである。
それから、時計をみて余裕があるので京浜東北線で川崎までいくことにした。
川崎から南武線で。
あとで調べてわかったのだが、川崎から奥多摩まで直通の電車があるらしい。今度はこれを利用しよう。
南武線内では寝た。終点までいくしちょうど混み具合もいいのだ。
立川で青梅線に乗り換え。ちょっと変わった車両だった。
乗り換え時間はかなりギリギリだった。
自転車をもっていなければちょうどいいのかもしれないが。
一番後方の車両にのった。内部も変わった構造だった。
しかしまいったのはなんか臭いことだ。
浮浪者の臭いってやつだ。なんかそれっぽい容貌の人がいた。
吉田さんにメールしてみた。彼は携帯をもっていないがザウルスでメールチェックをしているだろう。
案の定メールがかえってきた。どうやら先頭車両にいるらしい。
仕方なくPalmでミルボーンでもやりながら時間をつぶす。
気づくと奥多摩の近くまできていた。
奥多摩駅はSuika対応になっていた。有人改札なのにこれにはビックリした。
吉田さんは相変わらずのかっこ。
おいらも相変わらずのかっこだ。
準備してトイレいって出発である。
このあたりは2人だとホント早い。
走ってすぐのところに東京の一番西にあるコンビニに着く。
ここで買出しをしないともう補給ポイントは峠までいかないとない。
私は
甘い干し梅
ヴィダー(エネルギー)
チョコ(ガーナチョコ)
カロリーメイト(フルーツ)
おにぎり2つ(シーチキン、シャケ)
水2つ(ボルビック)
アミノサプリ
を買った。
腹ごしらえを軽くしてから出発。
ゆるやかだが、どんどん登っていく。
吉田さんのペースは早い。ついていけなくなっていく。
だんだんと距離は離れ、焦る。そして見えなくなった。
見えなくなったほうがこういう時はいい。
自分のペースで、しかし回転数は落とさずに進んでいく。
トンネルをいくつも過ぎて行ったあたりで吉田さんが待っていた。
「暑い〜」
確かに暑い。天気は曇りで空気も結構冷たいのだが暑い。
私はスポーツユーティリティバイクジャケット2の下にダクロンQDMAXのTシャツ、さらにその下に冬用の長袖のシャツをきていた。
一度、上を全部脱ぎ(下半身はレーパン一丁なのでちょっと恥ずかしい)ダクロンQDMAXのTシャツとバイクジャケットだけにした。
Tシャツだけにしようとしたら「さすがにそれは寒いだろう」と吉田さんにつっこまれた。
ここから先もそれぞれのペースで進む。
すぐに吉田さんは見えなくなり、一人旅になる。
車とバイクは猛烈にカーブにアタックしていたりして、頭に来る。
「おまえら漕いでみろ!」
とブツブツいいながらペダルを踏んだ。
するとだんだん道がたいらになった。
気が着くと奥多摩湖の周りを走っている。
軽くペダリングしているのに軽快に進む。
少し下り気味なのかもしれない。とにかく気持ちいい。
車も少ない。自転車天国。
快調に飛ばす飛ばす。
フロントバッグにしこんだ地図をみながら「今ここかな?」
なんて考えながら走っていたが、自分が思っているほど進まなくて少しがっかりする。
奥多摩湖が終わったと思うと、すぐ続きが出てくるのだ。
その度に地図をみて自分の位置を再調査する。
で、ここかな。と思っていると、実はもっともっと手前なのだ。
気持ちよい部分も終わり、またずっと登りである。
登り、登り、登り。
麦草のときこんな感じだったよなぁ、、なんて考えながら
ひたすらのぼった。
とにかく一人である。吉田さんはもう峠で休んでいるかもしれない
ときたま、お尻がしびれたりしたので、数秒休んだりしてみた。
水を飲んだり、干し梅を食べたりの休憩もした。
どれも10秒くらいだが、これを5回ほどした。
車が何台がとまっていて、休んでいる人が何人かいるところがあった。
ここが峠に違いない、と思ったらそれは途中の駐車場であった。
吉田さんがいないかとりあえず全体を見る。
仕方なくまた力をふりしぼって進む。
都民の森まであと7キロ、という看板が見えて
じゃあ、峠までは何キロなんだよー、と考えて疲れた。
また車がとまっていて人が休んでいた。今度こそ!と思ったが、
第2駐車場だった。
げんなりしつつも、また走り始めた。
ここから先は、道の脇にある長細いものが、全て吉田さんに見えた。
「あ、吉田さんだ。ゴールだ」と思うと杭だったり、
「あ、BD−3だ。ゴールだ」と思うと低い看板だったり。
たまに向こう側が下りに見えたりして近づくと比較的ゆるくなった登りだったり、
かなり苦しい登りだった。
そして、ついに「風張峠駐車場」の看板がでてきて、
ホンモノの吉田さんを見つけることができた。
なんか誰もいなくて寂しいところだった。
特に絶景スポットもなく、峠とはいつもこんなもんだ。
(箱根峠は比較的ありがたみがあるような造りだった)
さて、ここから下りである。
下りもやっぱり吉田さんにおいていかれる。
私は最近少し下りに強くなってきた。
慣れもあるし、体が理論についてくるようになった。
それでもやっぱりまだまだ遅い。
しかし一番違うのは楽しめるようになったことだ。
最近は運動不足のため登りが辛いせいもあるかもしれない。
(早く下りたーい、と思いながら登っている)
個人的に快適に下っていると吉田さんに
「相変わらず下りは苦手なんだね」
と言われた。いやいやそうでもないんだよ。
数馬の湯についた。
ここは入浴料が800円。フェイスタオルが1枚サービス。
変わっているね、と言った。
数馬の湯は小さい露天風呂があった。
そこに入って吉田さんといろいろ話していた。
すると、他の客から
「自転車でこられたんですか?」
と話し掛けられた。
その人は表にとめてあるBD−1をみたらしい。
自分もBD−1を持っているといっていた。
旅は人とのふれあいである。
数馬の湯のあとは食事である。
吉田さんが本で調べたとのことで、
「ほうとうを食べよう!」
となった。山小屋という店とのことだ。
そこまで下り基調だが多少のぼりもあるとのことだ。
やはり吉田さんにおいていかれて、たまにおいついて、
なんて繰り返して山小屋についた。
えらい汗をかいた。
山小屋にはいって、すいとん定食を注文。
ここにはすいとんとカレーとそばしかない。
ビールを2本頼んだ。1本飲む自信がちょっとなかったのだが気にしないで飲んだ。
すいとん定食がきた。
写真をとり、さあ食べ始めた。おいしい。
すいとんを食べて、私
「これ、すいとんだよね?」
そう、吉田さんはずっと「ほうとう」といっていて、
私もそのつもりで、
「すいとん定食2つ」
と注文しつつ、頭の中では「ほうとう」だったのだ。
とりあえずおいしかった。すいとん定食バンザイ。
山小屋からさらに下り。
しかしアップダウンが多くてかなり体力を消耗する。
温泉に入り、昼食をとり、さらにビールまで飲んだ身体には
かなりこたえる。
でも、全体的には下り基調であわてなければ楽勝である。
(下っていて登りがきてペースが落ちると焦ってしまう)
そして武蔵五日市についた。
やまねこ亭でチーズケーキとミルクティーをいただく。
ほんとにここのチーズケーキはおいしい。
この時点でちょうど3時。
ここから輪行して東大和市までいってかぷりしぇさんと合流して夕食をとることにした。
本当は自走のプランもあったが、もう疲れたのでやめた。
これぞ折りたたみ自転車の旅である。
写真集
最初に休憩したところ。山の奥深くなっていく感じがよい。
バイクや車はガンガン飛ばしていく。バカヤローっていいたくなるのはそれをパワーにするためだ。
奥多摩湖。この日はほとんど風がなく湖面は静かだった。
急な坂には路面に縦の溝が入っていた。自転車泣かせだ。
登りでは別にいいけど、下りでは危険だ。
奥多摩湖周辺は平らで走りやすい。気持ちいいのだ。
このままずっと続けばなぁ、と思っているとガーンと登りがくるのだ。
風張峠。標高が一番たかいぞーの標識前で。
作成者:にち (nish@lares.dti.ne.jp)
作成日:2002/04/29作成 2002/04/29
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