7月2週分(7/5〜7/11)
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7月11日 (久々に長文。御覚悟の程を)
さて、何だかんだで決戦の日曜日がやってきてしまいました。結局3時間くらいしか寝られませんでした。
試験会場入りが8時からで、なおかつ試験会場が大宮駅から徒歩で20分掛からないところにある為、
基本的な行動指針は普段ガッコに言ってるときと同じくらいでよいのですが、
休日ダイヤで普段と電車の時間が違うので、大事をとって6時チョイ過ぎには家を出ました。
せめてもの悪あがきのためにテキストと、
今まで大きなテストがある度に聴いていた林原めぐみの曲を納めたMD、
弁当にセブンで買った甘い物づくしのパン3個とサントリーの烏龍茶。
馬鹿らしいような気もしないでもないんですが、
勉強していない分、モチベーションを高めることが非常に重要なので、
入試やここ一番のテストの時に必ず持っていったものと全く同じものを用意しました。
これだけでも案外リラックスできて、調子が出て来るっていうんだから人間不思議なものです。

会場に着くとかなりの数の受験者がいます。500人はオーバーしている模様です。
男性の採用が約75人ということは、実勢倍率は6倍といったところになるはずです。
臨採をしながら受験している方や、他都道府県で教員をやっていて埼玉の採用を受ける人などがいるため
実は私達は若造の部類に入るのです。私の席の周りは、国語科の後輩一人を除いて年上ばかりでした。
廊下を歩いていると、去年の二次で面接などが同じ班になった人がいて談笑しました。

さて、そうこうしている内に試験の開始時刻となりました。
今日のテストは大きく分けて3つ、
1コマ目:各教科に関連した一般教養と指導方法、文部省指導書の内容についての筆答試験とデッサン
2コマ目:各教科に関連した一般教養と教育原理・教育法規・教育史などの専門科目のマークシート方式試験
3コマ目:心理テストによる適性検査、縄跳びと鉄棒の実技試験
となっています。はっきり言って一般教養以外で点を稼げる自信は全くと言っていいほどありません。
出来る限り一般教養で点を稼いだ上で、それ以外(教職専門・教科専門と呼ばれる)は
去年覚えたことと今日来るまでに悪あがきで見てきたテキストの内容からある程度を推察して、
偏差値受験戦士として鍛えられた勘で解いて、出来るだけ失点を少なく抑えていく外にはありません。
担当者がやって来て、点呼と諸注意を済ませた後、いよいよ1コマ目の試験が始まります。

不思議なことに、答案用紙が廻ってくると同時に、先程までの緊張が程良く解け、
心地よい高揚感だけが自分の中に残っていくのを感じました。周りの受験者の表情を見回す余裕が有ります。
どの顔も緊張しています。青ざめている人もいます。こんな緊張感のない顔をしている人はいないようです。
問題用紙を開くと、模試やら昨年の試験でも見たものと全く同じ形式の問題が目に飛び込んできました。
解けない問題がいっぱいあることくらいは端から分かっているので、
その辺はさっさと放ったらかして、解ける問題をさくさくと解いていきます。
25分くらいで分かる問題を片づけて、後の時間は国語力と推理と勘だけに頼って
それ以外の問題を片づけていきます。高校時代、実勢偏差値が50チョイくらいだったのに、
その3要素だけで英語を60台出していた、あの頃の力はまだ消えてはいなかったようです。
何とか60分の範囲内で90%以上の解答欄を埋めることが出来ました。
空欄のほとんどが数学関連だったっていうのは秘密です。
……外の教科も当たってるかどうかは神のみぞ知るところですが。
引き続き20分でデッサンの試験。『枝につかまる手』という題でした。
悪戦苦闘しながらも、人並み程度には書き上げることが出来たようです。
2コマ目は更にお手の物のマークシート方式。一旦調子に乗り始めてしまったので、
その勢いを駆って解いていきました。筆記よりも余裕を持って全問埋めることが出来ました。
数学系と教職専門と呼ばれる法規その他系の問題には余り自信はありませんけど……

さて、昼食&着替えタイムの後、どーでもいい適性検査
(自動車免許を取るときにやったああいうのだと思って下さい。20分で終わらせて後は寝てました)を終え、
ある意味今日の最難関「縄跳びと鉄棒の実技試験」がやってきました。
ここで行われる実技とは「秒間2回のペースで4分ぶっ続け縄跳び(2回までミスOK)」と
「鉄棒で逆上がり→腕立て後転→腕立て前転連続コンボ(ミス不可)」の2種目なのですが、
去年の1次では、両方とも失敗してしまっているのです。
実際、鉄棒の方は受験者の8割近くが最後の腕立て前転(今は「前方支持回転」というらしいんですが)で
失敗してしまうのでさほど深刻には考えていないのですが、問題は縄跳びの方です。
基本的に水泳と球技と格技以外での「俊敏な動き」が基本的に苦手な人なので、
子どもの頃から縄跳びは苦手だったのです。去年も後1分を残してリタイア。
さっきまでの余裕は何処へやら、死刑宣告を待つように出番を待ちます。
そして、監督のおばちゃん先生が出て来て、地獄の縄跳びは始まったのです。

時間を細々とカウントしてくれるわけでもないので、頭の中でカウントしながら
120回/min.のメトロノームの音に合わせて跳んでいきます。
残り1分半くらいのところで一度引っかかってしまいましたが、
いつものように縄がよれたり、跳ぶタイミングと縄を廻すタイミングが大きくずれたりせず、
順調に時間が消化されていきました。が、後1分くらいになった頃から、
跳ぶことに集中しすぎてきっちり呼吸できていないせいで、酸欠状態になってしまったのです。
朦朧と薄れ往きつつある意識の中で、
「ああ、これでぶっ倒れたりしちまったら、あまつさえ顔から落ちて流血とかしちまったら
『採用試験の縄跳びで鼻血を吹いた漢』として語り継がれちまうんだろーなぁ……
 っていうより、また今年もしくじっちまうのか……それだけはヤダなぁ……」
なんてことを考えていました。ぶっ倒れるわけにも行かないので、
少し呼吸に意識を廻してみたり、縄とジャンプのシンクロに集中して意識を保ったり。
何とか4分間を跳びきることが出来ました。まるで1500M走をした直後のような息の上がり方で、
チェックをしている先生が苦笑しながら見ていました。
立ち止まると却って苦しいので、マラソンの後の要領でゆっくりと体育館の中を歩き回ったのでした。
歩き回ろうにも4分間の酷使のせいで、ふくらはぎが無茶苦茶辛くて難儀しました。
鉄棒の方は案の定、腕立て前転コンボが出来ずに沈没。
最近ちょっと余り気味の腹の肉が鉄棒に巻き込まれて痛かったのが情けなかったです。
こうして私の採用試験第1次は無事(?)終了したのでした。
同室になった国語科の後輩と一緒に帰りました。

時間を経る毎にふくらはぎが重くなっていきます。
これじゃ明日はどうなっているんだろ……

7月10日 試験が明日です。ここで問題です。 今日私がやっていたことを、次の選択肢から選んで下さい。 1.パワプロペナントモード 2.『COWBOY BEBOP』鑑賞会 3.昼寝 4.明日の試験の準備(持っていくもの・着ていくもののみ) 5.チャットで愚痴 ……なんか今日もまともに勉強していません。 しかも、時間が刻一刻と迫るに連れ、次第次第に気持ちが後ろ向きになっていきます。 「俺みたいなのが先生になってもいいの?」とこの期に及んで悩んでいます。 1時にはベッドに入ったのですが、しばらく悶々として寝付けませんでした。
7月9日 さて、今日はウチでゆっくり出来ます。 明後日が採用試験であるが故に、ちょっとは勉強してみたり準備してみたり…… すれば良いんだとは思うんです。思うんですが、なかなか。 お父んとお母んが行け行けとうるさいので、 夏に向かって活発になり出している白癬菌さんと戦うべく皮膚科に行って来ました。 この3年くらいは全然痒くなかったので、多寡を括ってほったらかしだったのです。 先生がいきなりメスを出して足の皮を削りだしたのでちょっとびっくりしました。 で、その皮を顕微鏡で見た先生に「こりゃちゃんと治さないとダメだ」と怒られてしまいました。 白癬菌さんは大分元気らしいです。反省して毎日薬を塗り塗りすることにしました。 さて、医者から帰ってきて午後は暇です。 曇っていて涼しく、こういう時は読書や勉強が進みます。 で、何をしていたかというと『北斗の拳』一気読み。 ……まるで他人事ですなぁ……(汗)よくよく思い出してみれば、 去年の試験前日は『BANANA FISH』一気読みしていたような気がします。 ついでに言えば、それで出発が遅れたので新幹線に乗ったら越後湯沢まで行ってしまったという。 歴史は繰り返す、って言うか反省しろよ…… 後は風呂焚きやって、細々と試験勉強して、野球見て、パワプロして。 いつもの時間には、いつものようにパソコンの前に座っておりました。 忙しい時にもいつもの平常心を忘れたらアカン、という言い訳をしながら…… 正直、今までどのようなテストがある時もこうですから変える気もないんですが。 (センターの1月前までFF6に打ち込んでいたし)
7月8日 朝イチがあるのでいつもの通りに起きて、いつもの通りにバスに乗り、いつもの通りに電車に乗りました。 いつもの通りに眠くなったので、いつもの通りにタイマーセット。 で、タイマーでなく、自然に目が覚めました。 窓の外を見ると操車場らしいところを電車はのろのろと走っています。 「お、そろそろ降りる準備しないとなぁ……今何分…………???」 本来大宮駅に着いている時間より4分過ぎています。 「…………きっと人身か何かで遅れたんだ。ウン、そうに違いない……」と自分に言い聞かせていると 「次は〜、あかばね〜〜、赤羽です」 朝イチの授業は道徳教育論。サボりたくなかったので、泣きながら赤羽で折り返してきました。 その甲斐あってか、南与野に8時過ぎに戻ってくることが出来ました。 自転車を汗だくになりながらガッコについて、一人で教室の準備をして待ちました。 さて、時間になっても先生がいらっしゃいません。 「センセどうしたんでしょうねぇ……」「三鷹からだから何とも言い難いですねぇ……」などと 参加者同志で額をつき合わせていたら、学務のオヤジが来て 「A池先生の道徳教育論は休講になりましたから。」と へろっと言い捨てて去っていきました。私の努力は一体…………(涙) まぁ、他のメンツが「立川から来たのに……(涙)」「私なんて八王子ですよぉ〜(滝涙)」 といってましたからまだましな方かも……2コマ目までの暇な時間は図書館でインターネット。 で、2コマ目は無難に終了。この後は小島先生と金ちゃんとで例のアンケートの打ち合わせです。 お昼御飯はビュッフェ形式の食堂。先生が奢ってくれるってことなので、 メインディッシュにケーキまでつけてしまいました。 久々のケーキなので、フォーク何ぞを使ってちまちま喰うのもまだるっこしく感じ、 下のアルミ箔をめくって豪快にかぶりついた……筈だったのですが。 アルミ箔はきちんと剥がれていませんでした。 鋭利な物体が肌をなめた感触をかすかに感じたので 手の甲でくちびるを拭ってみると真っ赤なものがぺっとりと。 くちびるがすぱっと切れていました。血染めのショートケーキで鉄分補給はばっちりです。 …………って言うか、痛いです。こういう表の皮だけ切れるっての、ある意味質が悪いです。 打ち合わせも終わり、金ちゃん車で一緒に帰りました。 またしても道中ペイロード状態だったのは秘密です。金ちゃんゴメン。 地元でネジのすっ飛んだままの眼鏡を修理しました。 眼鏡屋のお姉さん(当然のように眼鏡を掛けている)が気さくな人で 金ちゃんと3人でいろいろと談笑しながら眼鏡を見たりしました。
7月7日 今日は七夕です。気がつくと、何故か学務の前にいます。 学務の窓口(ウチの学部は文字通り『まどぐち』)が突然開いたと思うと、 馴染みの顔の事務員さんが私を呼んでいます。近づいていった私に、彼は開口一番 「あ、橘君?あのさぁ……君、ラテン語とヘブライ語の単位取れてないから 今年も留年だよ」「ががーん」(暗転、スポットライト掛かる) そこで目が覚めました。卒業できるかどうか心配なのは分かるんですが…… よくよく考えりゃ、ウチの一般教養の外国語でそんな教科在るわけがないのです。外語科でもあるまいし。 さて、今日は金ちゃんが6時に迎えに来てくれて、一緒に車でガッコに行くことになっています。 さっきの夢を必死で頭から払って、さくさくと着替えます。 丼飯にキムチだけで朝飯を済ませて、顔洗って、歯ぁ磨いて、荷物の準備して。 が、6時になっても金ちゃんが来ません、電話をすると丁度さっき目が覚めたとのこと。 何だかんだで金ちゃんがウチについたのは6時半ちょっと過ぎでした。 道が混んでいてちょっと不安でしたが、ガッコには10分の余裕で間に合いました。 道中ほとんどペイロードだったってのは秘密です。金ちゃんゴメン。 今日の分の授業も無事に終了したので、金ちゃんと二人であちこち用足しをした後に、 マックで明日K島先生と打ち合わせをする例のアンケートの打ち合わせをしました。 打ち合わせの後、大宮駅まで送ってもらいました。 帰りの高崎線の中で異常にうるさい小学生の一群がいて(引率っぽい中高生が一人途中までいましたが)、 注意をしようと思ったけど結局しなかったり(流石に拳骨はくれられないしなぁ……)、 「教員になったらこういうガキ共相手にせにゃならんのよなァ……」と途方に暮れたり、本を読んだり。 さて、今日の仕事も終わり、夕方。 心地よい疲労感に浸りながら、私は官舎の机に向かって手紙を書いています。 「前略、まおさん。お元気ですか?私は元気です。私が自衛隊に入隊してから、早2年が立ちました。 熊谷の術科学校を卒業して、4月1日付で奥尻島のレーダーサイトに配属になりました。 窓の外に見える桜は、雪に埋もれて春の来るのを待っています。埼玉は今は春なんでしょうね……」 ガッコから帰ってきてから昼寝をしていた私は、そこで目が覚めました。 試験を前に弱気になっている証明か、さもなくば、本当に自衛隊に入隊するという正夢か。 それなりに詳しいせいもあってか、所々の描写が妙にリアルな夢でした。 ネタ的には非常に美味しい夢だったのですが……(笑) 昼寝のつもりが目が覚めると7時半。晩飯が出来上がってました。 晩飯をそくそく食った後は自室に籠もって、明日先生に見せるアンケートのレイアウト草案などを こりこり書いて、いつもの時間になったらチャットして。
7月6日 チャットしていていつもの通りに3時過ぎて寝て、それで5時半起きでガッコです。 バスの中、電車の中とも大変よく眠ることが出来ました。 南与野駅に着いたので、自転車の鍵を外していざ学校へ向かわんとポケットをまさぐっていると、 左手中指に出来ていた傷のかさぶたが取れてしまいました。 「まぁ、放っときゃじき治るだろ。血小板は余ってるんだし」などと多寡を括って自転車に乗っていたら、 どうやらかさぶたが取れたときに見事に水脈を掘り当ててしまったらしく、たらたらと血が流れてきます。 終いにはぽたぽたと地面に垂れ出す始末。赤い斑点を延々とガッコまで連ねていくのも問題があるので、 コンビニのトイレを借りて応急処置をしました。流石に店員も良い顔しませんでしたけど。 さて、そんなこんなであくせくしながらも1コマ目に出席です。金ちゃんもどうにか間に合いました。 「先生の用意した文学作品を読んで、その作品に置ける論点を考え、それに対する答えも考える」 という内容の授業です。朝イチではありますが、好きな授業の一つです。 しかし、今日に限って準備された作品がエライ難解で、脳味噌にスが立つかと思いました。 取り敢えず書くものを書いた後、めためた疲れたので、気分転換に眼鏡の手入れを始めました。 3年以上使っている眼鏡だけに、あちこちガタが来ています。 ペンケースの中に入っている眼鏡用のドライバーで、ネジを外してテンプル(要はツルですね)外して。 外したネジは転がり落ちて無くならないように、机の上のハンカチの上にきちんと置きました。 で、作業をしているうちにちょっと汗ばんできたので、 無意識のうちにハンカチに手を伸ばしてしまったのです。 「あ゛。」 ネジは勢いよくどこかへと転がり落ちていってしまいました。 慌てて探すもどうしても見つからず断念。脇で見ていた先生も苦笑なさって居られました。 2コマ目、例によって辛いチャイ語を受け終わって今日の授業が終了。 金ちゃんと、K島先生のアンケートについての打ち合わせをしました。 興が載って3コマ目の時間を目一杯使って、活発に論議が出来ました。 脇に逸れてた時間も結構長かったのは秘密です。 4コマ目の時間になる前に、N村君と合流したあと、カラオケになだれ込んだりなんだりしていたので、 結局家についたのは6時になってからでした。定期の更新をした釣りで買った雑誌その他を読んだり、 日記を書いたり、細々と試験勉強をしたりしているうちに夜。
7月5日 今日の内に家に戻らねばなりません。 藤原の伝で、前からやりたいと思っていた『Kanon』を入手できたことだし、 さくっと帰ってさっさと遊ぶぞぉ!……などと思っていたのに、昨日の疲れが出たか ちゃんと起きられたのが12時近くなってからでした。 藤原も明日の発表の準備があるというので、さくさく支度して12時半には出ました。 珍しくこれと行ったHAMEXもなく、平穏無事に4時ちょっと前に我が家につきました。 この2日間の荷物を降ろした後はカノンをインストールして、ぼちぼち始めたりパワプロやったり。 夕方、お父んの頭を刈るべく弟夫婦がやってきたので 義妹と二人で弟をからかって(いじめて?)遊びました。 夜に掛けても特に何もなく平穏。太陽は出なかったけれども、大変静かで平和な一日でした。

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